食事をするとき、「食べる」という行為に意識を集中させていますか。
食べるという行為を大切にする
枡野俊明氏の禅、シンプル生活のすすめを再読しています。冒頭の松野氏の質問を以前メモし、自分が忙しくなった時に、思い出すようにしています。
「食べる」という行為に意識を集中させることが、とても難しくなっています。最近ではスマホを見ながら、食事を食べる人ま多いのではないでしょうか?以前の私もスマホを見ながら、ご飯を食べていましたが、これは心にも体にもよくないと気づき、スマホを脇に置くようにしています。食事を優先することで、今ここに集中できるようになり、ご飯が美味しくなりました。
禅には「喫茶喫飯」という一言葉があります。お茶をいただくときには、お茶を飲むことのみに集中し、ご飯をいただくときには、ご飯をいただくことのみに集中することを言います。
ご飯を食べるときには、それをつくってくれた人に思いをはせるようにするのです。野菜が畑で育まれている情景を思い浮かべるとよいと枡野氏は言います。自然の恵みに感謝の気持ちをもつことで、食事を大切に思えます。どんな食べ物も百人の人の手を経て自分の口に入ると言います。生産者、物流、流通作り手のことを考えると食事を無駄にできなくなります。心構えを変えて、食事をすれば、いかに自分が幸福であるかに気づくはずです。食事に感謝する習慣ぎ私たちに幸せを運んできてくれます。
片づける 禅の作法 [ 枡野俊明 ] |
食事に感謝するために、一口ごと箸を置く!
禅の食事の心得として、「五観の偶」というものがあります。ひとつには、多くの人を思い感謝していただく。二つには、自分の行ないを反省し静かにいただく。三つには、好き嫌いせず欲張らず味わっていただく。四つには、健康な体と心を保つために良薬としていただく。そして五つには、円満な人格形成のため合掌していただく。
この五観の偶を思い出し、食事をすると心が落ち着きます。常にこの五つのことを思い、食事をいただけることに感謝し、一口ごとに箸を置くと自分の中に大きな変化が生まれます。一口食べるごとに感謝の気持ちをもって味わうことで、私たちは幸せな気分を味わえます。食事は、ただ空腹を満たすだけではなく、このような瞑想効果もあるのです。一口ごとに箸を置くことで、心が洗われ、人生をよりよくできるのですから、食事の際にはスマホから距離を置きましょう。
まとめ
私たちは普段の食事をないがしろにしがちです。特に現代人はスマホに日常を支配されるようになり、目の前の食事に集中しません。この行動を少し変えるだけで、心が落ち着き、幸せになれます。食事のために働いてくれた多くの人に感謝することで、私たちは毎食ごとに幸せを味わえます。スマホをチェックするのは後にして、目の前のご飯に集中しましょう。
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