コレステロールは本当に悪者なのか? 「いつものパン」があなたを殺すの書評

習慣化

脳の重さは体全体のわずか2パーセントにすぎないが、総コレステロールの25パーセントは脳にあり、脳の機能と発達を支えている。脳の重さの5分の1はコレステロールなのだ!

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日本でもアメリカでもコレステロールは、悪者扱いされていますが
最新の研究結果を見るとその過ちがわかります。
前回のブログでも紹介した「いつものパン」があなたを殺す
(デイビッド パールマター, クリスティン ロバーグ著)
コレステロールが脳に重要な役割を果たしていることを
私たちに教えてくれるのです。
コレステロール悪人説を信じていると
私たちは、アルツハイマーなど脳疾患のリスクを抱えることになりかねないのです。

脳内での新たなシナプスの成長はコレステロールに依存していることを、私たちは究明した。コレステロールは、電気信号がシナプス間をすんなり飛び越えられるように細胞膜と細胞膜の間をつないでいる。コレステロールはニューロンを取り巻いているミエリンの極めて重要な成分でもあり、ミエリンのおかげで情報の早期伝達が可能になる。メッセージを伝達できないニューロンは役に立たず、値打ちのないものとして捨て去られる。その残骸が脳疾患の特徴だ。要するに、コレステロールは脳が適切にコミュニケーションを取り、機能するための進行役としてふるまっているのである。さらに、脳内のコレステロールは強力な抗酸化物質としても働く。フリーラジカルによるダメージから脳を守るのだ。コレステロールは、エストロゲンやアンドロゲンのようなステロイドホルモン、およびビタミンDという極めて重要な脂溶性の抗酸化物質の前駆体だ。ビタミンDも強力な抗炎症剤であり、生命を脅かす疾患につながる感染性病原体を体から取り除いてくれる。ビタミンDは実際にはビタミンではなく、むしろ、体内でのステロイド、あるいはホルモンのようにふるまう。

私たちは健康のために、悪玉コレステロールを減らせと言われてきましたが
以下の2つの理由で間違いであることがわかります。
■脳疾患にならない。
■強力な抗酸化物質として働く。

驚くべきことに、私たちが服用しているコレステロール用の薬が
実は、有害だということも本書で明らかにされています。
悪玉コレステロールが多い私は、医者からスタチンの服用を薦められましたが
本書を読むことで、薬の使用を中止しました。

ステファニー・セネフ博士はMITコンピュータ科学・人工知能研究所の上級研究科学者であり、最近になって薬と食事が健康や栄養に及ぼす影響に関心を持ち始めた。そして2009年に、低脂肪の食事とスタチンがアルツハイマー病を引き起こす原因となる、という説得力のある論文を執筆した。この論文の中でセネフ博士は、スタチンの副作用を詳述し、スタチンが存在すると脳がどれほど苦しむのか、極めて印象深く描き出している。また、最新の科学とほかの分野の専門家から得た情報をまとめている。スタチンが脳の機能障害を促進してしまうおもな理由の一つは、肝臓のコレステロールを合成する能力がスタチンによって抑えられてしまつことだ。結果として、血中のLDL値は著しく低下する。先に述べたように、コレステロールは脳内で重要な役割を果たし、ニューロン間の電気信号伝達を可能にし、新しい脳細胞の成長をうながす。皮肉なことに、スタチンを製造する業界では、製品を宣伝するにあたって、脳内および肝臓でのコレステロール合成をはばむと言っていたのだが。

コレステロールは脳内で重要な役割を果たているという事実を知らないと
私たちはたいへんな目にあいます。
医療業界は、コレステロールを悪玉に仕立て、巨大な利権を作っています。
この罠に引っかからないためにも、本書をご一読ください。
自分の体を守れるのは、結局は自分なのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

photo credit: New York Dry Aged Steak via photopin (license)

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