本郷綜海氏のあなたがここにいることの意味の書評

将来何かに役立てよう、なんていうケチ臭いことを考えないで、心から楽しんだ、夢中になったこと、その経験は、必ずあなたの血となり肉となっている。つまり、それはあなたの将来に、役立つだろうということだ。もし、そうじゃなくたって、最悪楽しかっただけ、くらい(笑)。(本郷綜海)

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堅苦しく考えるのをやめ、人生を楽しもう!

不思議な本を献本いただきました。かつて私が通っていたクラブGOLDをプロデュースしたり、スチャダラパーをデビューさせたりと私の20代にすくならからず影響を及ぼしたのが、あなたがここにいることの意味の著者の本郷綜海氏です。彼女は絶頂期に自分の音楽関連のビジネスを全て投げ打って、ヒーラーになることを選択します。

透明感のある表紙をめくると本郷氏の独自の世界が次々に繰り広げられます。彼女の言葉を読むうちに、気持ちが楽になり、人生を楽しんでよいことに気づけます。なんども彼女のメッセージを読み返すうちに体にエネルギーが満ちてきて、自分を元気にできました。

読了後、すぐにまた本書を読みたくなりました。理由は簡単で、本郷氏の言葉の力が、自分との対話を促すからです。そんなことをなんども繰り返すうちに、いやな感情が自分の中からどんどん消えていったのです。本書の編集を担当した小田氏もそれがわかったから、彼女の言葉をいじらずに、あえてそのまま出版したのでしょう。

あのね、「自己責任」っていうのはね、「自業自得」とか、「自分のせい」という意味じゃない。起きた出来事に対する思考や感情を「自分のものだ」とすることで、「自分の力を取り戻すこと」だから。「選択して変えるカが自分にはあるよ」ということだから。反省したり、罪悪感を感じたりする必要はないよ。そのことで気づきが促されて、変容が起きうる可能性にオープンでいてください。

反省よりも自分を取り戻して、新たなことにチャレンジすることが、自分に責任を持つことかもしれません。自分を追いつめることが如何に馬鹿らしいかがわかります。自分を好きになって、認めることが人生をワクワクなものにするための秘訣です。「I am OK」を口癖にして、自分を認め、仲間にも優しく接するようになることで幸せになれるはずです。自分を責めたり、他者を否定することは無意味ですから、そんなことに時間を使うのはやめましょう。自己責任とは反省や罪悪感を捨てて、自分の人生を取り戻すことなのです。

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できない理由にフォーカスするのはやめて、さっさとアクションを起こそう!

あのね、一生懸命、自分の傷を見て自己分析するよりも思い切って心のままに、「やりたいこと」の方へと飛び込んじゃった方がはやく進めるよ。 別に、「はやく」進むことに価値を置いているわけではないのだけれど。 傷を知ること=自分を知ること、ではないんだ。それを探求するのが道の人もいるかもしれないが、それが本当のことからの、「防衛」というか「逃避」になっている人もいるね。 できない理由の方にエネルギーを注ぐよりも、どうしたらやれるかを考える方がいい。 それが、できない理由を見ることであったとしても、それをこねくりまわすことは、あまり生産的とは思えないな。 生産的でなくてももちろんいいんだけどね。 だけど、あまりにもあなたが苦しそうだから。ねえ、もう、思い切って、そう、いつも考えてた、あれ、行動にうつしちゃう時期じゃ、ないのかな? ねえ、そこのあなた!

できない理由を探すことをやめて、不完全な自分を許してしまうと気持ちが楽になります。私はアルコールに依存することで、自分を追い詰め、苦しい時間を20年以上過ごしてきました。自分の気持ちをアルコールでごまかし、やりたいことを封印していたのです。その後、12年前に断酒し、やりたいことのために時間を使うようになることで、人生を楽しめるようになりました。本を出版することを決め、そのための方法を考え、行動を重ねるうちにいつの間にか私は著者になっていました。自分が変われば、やりたいことを実現できると気づいてから、私の人生は激変しました。自分を苦しめるのをやめて、自分に正直に生きると人生を100倍楽しくできます。思い切って行動に移すと言い訳がなくなり、気持ちを楽にできるのです。

本郷氏が述べているように、自分の思い込みを一度捨ててみましょう。「あなたがここに生まれてきたとの意味、人生の目的」を思い出すために自分の時間を使ってもよいのです。その際、過去の常識を捨てることが肝心です。

親や他人や広告や社会常識よりも、自分の体幹からくる「イエス!」を信じて選択することだ。

間違える自分を許してもよいという本郷氏のメッセージが響きました。より多くの人に本書を読んでもらえたらと思います。

まとめ

自分の体幹からくる「イエス!」を信じて、やりたいことに時間を使いましょう。自分を否定したり、過去の思い込みを捨てて、アクションを起こしてみるのです。自分がここにいる意味を問いかける時間を持つことで、自分を変えられます。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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