レクチンとはいったい何か?例外はあるが、
おおむね大きなタンパク質の総称で、動植物の体内に見られ、 今なお続く動物との戦いに植物が用いる中核兵器である。(スティーブン・R・ガンドリー)
レクチンが私たちの体にとってNGな理由
スティーブン・R・ガンドリーの食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法を献本いただきました。著者のガンドリーは医学博士で、キャッスル・コノリーというドクターの格付け機関で21年連続でトップドクターに選ばれている優秀な医師です。それだけでなく、The Plant Paradoxという先進的な考え方を提示したことで有名です。本書食のパラドックスは話題の一冊で、あの白澤卓二先生が翻訳を担当していたので読むのを楽しみにしていました。博士の主張は今までの食の常識を覆すもので、レクチンがいかに体に悪影響を及ぼすかを科学的に解明しています。4億年の食の歴史を紐解きながら、植物が食べられないためにいかに進化し、人間の体に悪影響を与えているかを知れば、いますぐ食事の改善をしたくなるはずです。
植物は昆虫や動物から身を守り、子孫を残すために、「レクチン」という捕食者の毒となるタンパク質をあみ出したのです。例えば、大豆やトマトなど私たちは健康に良いと信じていち食品にはリスクがあります。レクチンがたくさん含まれているために、私たちの腸を知らぬ間に傷つけ、さまざまな病気や肥満を引き起こしていたのです。
私たちが今日主に食べている食品は、祖父母の時代よりもずっと多くのレクチンを含んでいるばかりか、GMOである可能性も高い。そしてこうした果物は未熟なまま収穫されるので、レクチン濃度は高いままだ。最後に強調したい。有機栽培された農作物を食べているからと言って、それが適した食べ物とは限らない。有機栽培であろうがなかろうが、レクチンはすぺての植物の葉や種に集中している。つまりGMO食品は避けられてもレクチンは避けられない。となると問題は、食べるものを管理する(量も含めて)ことだ。
また、最近ではGMOも問題になっています。早く収穫する果物にもレクチンが大量に含まれています。世の中には有害な物質が溢れていますが、それを避けるためには、食のパラドックスを理解し、食物を的確にコントロールすべきです。
食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 [ スティーブン・R・ ガンドリー ] |
食は人なり!は本当だった
ことわざ通り「食は人なり」、食べ物が人を作るのだ。したがってあなたは、あなたが食べているものが食べてきたもので作られているのである。有機栽培の野菜や放牧された家畜製品を食べているなら、その栄養は、土や、その家畜が食べた草および動物に由来しており、それがあなたの全細胞へと受け渡される。自分が食べているものがどのように育てられたかを知ることは、単なるライフスタイルの選択ではない、自分の健康に直接的に関わるのだ。
例えば、コンビニの弁当にはレクチンが大量に含まれていて、それを習慣化するとで生活習慣病や肥満を引き起こします。これはほんの一例で、この半世紀に食べ物や食生活が激変していることを忘れないようにしましょう。今や私たちは、小麦、トウモロコシその他の穀物、さらに大豆や加工食品を大量に摂取しています。平均的な世帯では、食費の43%
かつて身近だった植物も今や大量の石油化学肥料を与えられています。より病虫害に強く、早く熟し、傷つきにくくなるなどの品種改良により生産性が高まり、
レクチンを避けるために食生活を改善しよう!
では、私たちはどうすればよいのでしょうか?炭水化物を食べながら、健康に生活するキタバ人の食生活を見習えばよいのです。キーワードはかローリーの少ないレジスタントスターチで、これを習慣化することで私たちは病や肥満を防げるようになります。博士はレジスタントスターチのメリットを3つ紹介しています。
●小麦その他の急速に代謝される炭水化物を代替することで、カロリー摂取量を減らす。
●腹持ちが良いので食べる量が減る。
●
健康になりたければ、以下の4つのルールを生活に取り入れプラトンパラドックスプログラムを習慣化しましょう。
1、何かの食品を食べることより、何かの食品を食べないことの方がずっと大事
2、腸内微生物叢に気を配り養うこと。
3、果物はキャンディーと同じ
4、あなたはあなたが食べているものであり、食べてきたものである
以下の食品リストを見ると今までの食の常識を疑う必要があります。博士はレクチンの大部分は植物の種子部分に含まれていると指摘します。驚くことにレクチンは今まで「
【毒リスト】「食べてはいけない食品」
玄米、パン、パスタ、蕎麦、
【味方リスト】体がよろこぷ「食べて良い食品」
アボカド、
まとめ
植物は人や動物に食べられないために、驚くべき進化を遂げていました。レクチンという人の体に害を与えるタンパク質を生み出し、身を守っていたのです。バイオテクノロジー、農薬、様々な化学物質がそのレクチンと結びつくことで、ますます人体に悪影響を及ぼしています。肥満をさけ、健康になりたければ、レクチンが含まれる食事をやめ、食事を改善すべきだと著者のスティーブン・R・ガンドリーは述べています。
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