レクチンフリーが新たなトレンドになるか?

腸内の友人こと善玉菌についてだ。こうした友軍バクテリアは、環境(あなたの身体)に投資するご近所さんのようなものだ。目標は彼らを保護し育んでやることだが、私たちはえてしてむしろ悪玉菌を優遇してしまい、その結果、善玉菌は引きこもってしまう。(スティーブン・R・ガンドリー)


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レクチンを減らして、腸内環境を整えよう!

スティーブン・R・ガンドリー食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法書評ブログを続けます。私たちの食生活はこの数十年で激変し、体に悪いものを摂取しています。腸内環境を悪化させる食べ物を多く摂取することで、悪玉菌が優位になり、自分の体調を悪くしているのです。スティーブン・R・ガンドリーは今までの常識を覆すような食事のプログラムを提案しています。実は人類と植物は壮大な戦いを続けてきました。植物は、捕食者(昆虫・動物・ヒトなど)から自分を守り、子孫を残すために「レクチン」という、人にとっては毒となるタンパク質を作りだしてきたのです。このレクチンを排除し、クルミやアボカド、ベリー類、ブロッコリー、オクラ、レタスなどの野菜中心の食事に変えることで、健康を取り戻せるというのがガンドリー医師の考え方です。

小麦粉や豆、ピーナッツ、ヨーグルトなど健康に良いと思われていた食べ物が実は危険であるというのです。本書を読むと全粒粉パンや玄米、豆腐、トマトなど「健康的」とされている食品が、実は肥満や病気をもたらす原因になるという事実に気づけます。レクチが含まれている食品は、主に、人間の腸へダメージを与えるというのです。

ドクターは食生活を改善し、悪玉菌を兵糧攻めにして善玉菌の生息条件を整えるべきだと述べています。レクチンを減らし、善玉菌が増やすことで、腸内環境はよくなります。食べ物に対する意識を変えることで、自分に必要なものを要求するようになります。「肉と付け合わせのポテト」が大好きだった患者がドクターの数カ月のプログラムに参加すると、グリーンサラダが欲しくてしょうがなくなるなど、食事をコントーロールすることでレクチンを減らせるようになり、肥満を防止できるのです。腸内環境がよくなることで、体の炎症も防げます。

私も野菜中心の生活に食事を改善しましたが、今ではサラダなしの生活は考えられません。レタスやブロッコリー、ベリーを大量に食べることで、腸内環境がよくなりました。先日胃カメラにトライしましたが、以前は荒れていた胃が修復されていたことに驚きました。このように食生活を変えると、腸内細菌叢が野菜を食べろと指示するようになるのです。

善玉菌たちは、「私たちの棲みかを良くするために手助けしろ」と声を限りに叫んでいる。

善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすためには6週間程度の食生活改善プログラムが必要だといいます。私たちが注意すべきことは多くの食べものにレクチンが含まれていることです。

レクチンフリーな食事が当たり前になる?

魚、鶏、牛、羊を、穀物や豆で飼育すると、彼らは泳いだり歩き回り、ウロコやトサカの生えたトウモロコシや豆になる。こうした変化はこのわずか半世紀の問に起きたことであり、現代の健康問題と時期が重なっている。最も危険な植物性レクチンが、人気のある動物性食品に忍び込んでいるのだ。

私たち現代人はタンパク質を過剰摂取しています。子供の頃からピザやフライドチキンを食べることで、肥満になると同時にレクチンを大量摂取し、自分の健康を害しているのです。健康に良いと思われているヨーグルトや牛乳がダメな理由は簡単です。牛がレクチンたっぷりのトウモロコシや豆類を食べていて、それを牛乳を通じて人に移動するからです。

数年前にグルテンフリーが話題になりましたが、グルテンよりレクチンの方が体に悪影響を及ぼすというのが本書の考え方です。肥満や炎症反応に悩んでいるのなら、レクチンフリーの食事を心がけるとよいのかもしれません。私はグルテンフリーを実践し体の炎症反応を軽減できたので、本書のアドバイスを少しづつ取り入れてみようと思います。

以下ダメな食品と食べて良い食品をご紹介します。
○【毒】 「食べてはいけない食品」
玄米、パン、パスタ、蕎麦、シリアル、ジャガイモ、豆類全般(もやしのようなスプラウトもダメ)、豆腐、枝豆、ピーナツ、カシューナッツ、チアシード、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、メロン…など
○【味方】 体がよろこぶ「食べて良い食品」
アボカド、ナッツ全般、栗、ココナッツ、オリーブ、ダークチョコレート、海藻、キノコ、ブロッコリー、白菜、キャベツ、オクラ、玉ねぎ、葉菜、サツマイモ、イチゴ、キウイ、味噌、キムチ…など
すべてを実践するのは難しいと思いますが、食べてはいけない食品を減らしてみて、自分の体がどうなるかをチェックしてみましょう。また、食べて調子の悪くなる食品があれば、それを控えるのもよいと思います。私の場合はそれがグルテンだったのですが、人によってダメなものは異なるはずですから、リストを参考にして食べるのをやめてみるのがよいと思います。

まとめ

数年前にグルテンフリーが話題になりましたが、レクチンという植物が作り出した毒を食べないことがアメリカがトレンドになっています。レクチンはトウモロコシや大豆から牛に移動します。トマトや大豆だけでなく、牛乳や牛肉を食べるのを控えた方がよいというのが本書の考え方です。グルテンフリーのように、レクチンフリーが数年後当たり前になっているかもしれません。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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