エンゲージメントを高め、幸せな職場を作るための3つの法則。幸福学の書評

習慣化

幸せな従業員は、不幸せな従業員よりも、創造性が3倍高く、生産性が30%高く、欠勤率が低く、離職率が低く、組織を助け、外向的で、知的で、創造的で、情緒が安定し、健康であり、長寿でもある。(前野隆司)


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社員を幸せにすると何が起こる?

CHO(チーフ・ハッピネス・オフィサー)を採用する企業が増えています。企業文化を改善し、社員の幸福度を重視する役職をおくことで、企業の生産性を高めようとしているのです。社員が幸福になると生産性が高まることが、いくつもの研究によって明らかになってきました。従業員の幸福度が高くなると顧客体験もよくなり、エンゲージメントがアップします。顧客の満足度やNPSも高くなり、売上もアップするのです。今や幸福度が企業の売上を左右することが明らかになったのです。

ペンシルバニア大学のアニー・マッキーは、幸福を感じない人が多い職場は逆に生産性が低くなると指摘します。

職場が嫌いで幸福を感じていない人は、一緒に働いていて気持ちがいい相手ではなく、あまり価値貢献せず、組織(および経済)に著しくマイナスの影響を与える。リーダーがそうである場合は、その態度を他者に伝染させるため、さらに厄介だ。彼らの感情と考え方が、他者の心理状態や仕事ぶりに大きく影響を及ぼすのである。(アニー・マッキー

では、社員のエンゲージメントを高めて、仕事の質を向上させるには、どうすればよいのでしょうか?アニー・マッキーとテレオス・リーダーシップ・インスティテユートのチームはこの数年間、数十の企業を調査し、数千人にインタビューを実施しました。その結果、職場で十分にエンゲージメントと幸福感を得るためにほしいもの3つを見つけました。
1、ビジョン
2、意義のある目的
3、素晴らしい人間関係

 

エンゲージメントを高め、社員を幸せにする3つの要素

将来に向けた有意義な展望エンゲージメントと幸福感を持つうえで、多くの人たちは「将来が見通せるようになりたい」と答えたのです。彼らは企業のビジョンを理解し、自分がそこにどう適合するのかを知りたいと望んでいました。リチャード・ボヤツィスとアニー・マッキーの共同研究によれば、人が学習し自分を変えるのは、個人的な展望と組織の展望が結びついている時であることがわかりました。「不幸なことに、あまりに多くのリーダーが、説得力のある将来展望を描かず、それを従業員の個人的な展望と結びつけようとせず、しっかり伝えてもいない」とアニーは指摘します。リーダーがビジョンを示さなければ、社員は積極的に動けるわけがないのです。

働く人々は、自分の仕事が重要であると感じたいのです。自分が価値ある存在で、自らの貢献によって世の中に何かしらの影響を与えていると考えたいのです。自分と自社は、他の人々にとって重要なことに取り組んでいると信じることで、エンゲージメントが高まるのです。

幸福になるためには、素晴らしい人間関係も欠かせません。上司や同僚との関係がよくないと社員の幸福感は下がります。リーダー、マネジャー、従業員は、緊密で信頼と支え合いに基づく人間関係を求めているのです。良い人間関係が、自分の精神状態とチームへの貢献意図を大きく左右します。

職場での幸福は重要だ。十分にエンゲージメントを持って働くために必要なのは、展望、意義ある目的、そして共鳴する人間関係である。職場で自分の価値観に合った働き方、そして素晴らしい人間関係の築き方を見出すのは、個々人がやるべきことだ。そしてリーダーの役割は、従業員が活躍できる環境をつくることである。

アニー・マッキーのエンゲージメントの3つの法則を信じて、企業文化を改善すれば、職場の雰囲気はよくなります。幸せな社員が増えれば、生産性は高まるのですから、リーダーは、まずビジョンを描き、個々人の仕事を自社の大局的な目的と結びつけ、他者と共鳴する社員を評価すればよいのです。

まとめ

「幸せな社員は、そうでない社員よりも、創造性が3倍高い」という研究結果が発表されています。生産性の高さや欠勤率・離職率の低さなどで、不幸な社員よりも幸せな社員の方が優れていることが学術的に明らかになっています。リーダーはビジョンを示し、個人の仕事を大きな目的に結びつけ、社員のつながりを強化することで生産性を高めることができるのです。

参考図書 ハーバード・ビジネス・レビュー 幸福学

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