西村貴好氏の結果を引き出す 大人のほめ言葉の書評

結果が出てから「ほめる」では遅いのです。結果が出る前から「ほめる」から結果が出るのです。(西村貴好)


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結果を出したければ、ほめ言葉を身につけよう!

先日、江上治氏の新刊一生お金に“嫌われない”生き方の出版記念パーティで、日本ほめる達人協会西村貴好氏にお会いしました。西村氏はリーダーが積極的に部下をほめることで、結果を出せるようになると言います。リーダーはネガティブな言動をやめ、部下をほめることで、チームの雰囲気を劇的に変えられます。もし、あなたが部下を叱責しているなら、その態度を今すぐ改めるべきです。部下をほめることを習慣にし、彼らの力を引き出し、チームを強化することに意識を向けましょう。

西村氏のほめるノウハウはNTTグループやケンタッキーフライドチキンなど大企業で実証済みです。今日紹介する結果を引き出す 大人のほめ言葉を読めば、すぐに西村氏の「ほめ言葉」を自分ごと化できます。以前の西村氏は人の欠点を見つけるダメ出しの達人でしたが、これでは結果を出せないことに気づきます。彼は覆面調査の現場で人の長所を見つけ、ほめることで人が成長し、組織が強くなることを発見しました。ネガティブなメッセージは人の可能性を閉ざします。逆に、ほめ言葉は人の才能を磨き、未来をか輝かせるのです。リーダーはこのルールに則って、部下とのコミュニケーションを変えれば、結果を出せるようになると西村氏は指摘します。

「ほめる」とは、人・モノ・出来事の「価値を発見して伝える」ことです。仕事で欠点だらけの部下にも、笑顔が素敵、挨拶が最高などの長所があるはずです。その価値を発見して伝えることで、部下のやる気を引き出せるようになります。まずは、部下の価値を発見するために、観察力、変換力、伝える力を鍛えましょう。

本書で紹介されている「ほめ言葉」とほめるコツ・ポイントを読めば、この3つのスキルが身につきます。今日は本書の240のほめ言葉の中から、特に効果的だと思われるほめ言葉をピックアップして紹介します。

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ほめ言葉の3S

まず、頭に入れておきたいのは、ほめ言葉の基本の3つのSです。
1、すごい!
2、さすが!
3、素晴らしい!
この3Sをログセにして、反射的に使えるようすることで、部下との関係を改善できます。どんな場面でも「まずほめる。あとはそれから考える」という精神で、まずはこの3つの言葉を口にすると、人の長所が見つかるようになります。ほめ言葉を使い、ほめの種を蒔くことで、自分とチームの未来を明るくできるのです。積極的にこの3Sを使って、自分の言葉をポジティブなものに変えましょう。

◯○さんに会えたから、今日はいいことが起こる予感しかしませんね。

笑顔は伝染します。その笑顔を生み出す言葉が、気持ちの良い挨拶と自らの笑顔です。今日を良い日にするために、好印象を与える挨拶と笑顔で1日をスタートしましょう。相手に会えたことが嬉しくてたまらないという言葉を使うことで、その日の運気をアップできそうです。

◯◯してくれて、気が利くね。

ほめるには、小さなところに目を向けることが大切だと西村氏は言います。相手がしてくれた小さな事実に、プラスの意味や価値を見つけて伝えるのです。自分のしたことが認めてもらえた!役に立った!と言われると人はとても嬉しくなります。

日常の何気ない動作にプラスの意味や価値を見つけることで、部下のモチベーションが高まります。頼んだ会議資料がきちんとファイリングされている、淹れてもらったお茶が美味しかったなどどんな小さなことでもよいので、それををほめるようにしましょう。部下の行動がお客様を喜ばせ、会社への信頼度を高めていると伝えるのです。小さなことの積み重ねが大きなことを引き出すと部下が理解することで、社員の思考と行動が変わります。部下は「ちゃんと見ていて、それを伝えてくれる」リーダーの姿勢に行為を持ち、感謝の気持ちを持つようになります。

相手が否定することのできない事実を伝え、その事実の価値を最大限に伝える。これが正しい「ほめ」のポイントなのです。

本書の中に初対面の人とのコミュニケーションの重要性が書かれていました。ほめ言葉(相手への時間のリスペクト)によって、お互いの緊張をほぐし、すぐに打ち解けられるようになります。「本日は貴重な時間をありがとうございます」「お会いできて光栄です」などの言葉を口癖にすることで、第一印象をよくできます。

名刺をいただくだけで、運気が上がりそうなお名前ですね。

受け取った名刺からも良いコミュニケーションが生まれます。名前をほめることで、相手との距離が一気に縮まります。名前をほめることで、相手の存在感が高まります。運気が上がると言う言葉がその場の空気をよくしますから、このフレーズを私も真似しようと思います。

4年前に独立してから、経営者と直接会話する機会が増えました。優秀な経営者がみな、ほめ言葉を使っていることに気づき、私も彼らのほめ言葉を真似するようになりました。その結果、私のビジネスはうまくいくようになったので、西村氏のアドバイスは効果があるとお勧めできます。著者が本書で紹介している240のほめ言葉を身につけ、結果を出せるリーダーに生まれ変わりましょう!

まとめ

結果を出す人は、「ほめ言葉」を上手に使っています。相手との距離を縮め、人間関係を改善したければ、ネガティブワードを封印し、ほめ言葉を身につけましょう。まずは、すごい!さすが!素晴らしい!の3Sを口癖にして、相手の価値を言語化して、ほめるようにするのです。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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