「もっと賢く働く 」7つの習慣は業績を上げただけではなかった。職場での幸福度も向上したのである。(モートン・ハンセン)
Business photo created by peoplecreations – www.freepik.com
「トップ・パフォーマー」に求められる「7つの習慣」とは何か?
仕事ができる人になるとは、仕事で業績を上げ、仕事に情熱と強い目的意識を注ぎ込み、それでいて充実した人生も送るということなのだ。とても素敵なことではないか!
①優先すべきことをいくつかに厳選し、
そうして選んだ分野に大きな・努力を注ぐ(業務範囲の重点化)。
②あらかじめ定められたゴールに到達するだけでなく、 新たな価値を生み出すことに重点を置く(仕事の再設計)。
③機械的な反復練習を避け、技能を伸ばす練習を行なう( 質の高い学習サイクル)。
④自分の情熱を強い目的意識と一致させられる役割を探し求める( 内的動機づけ)。
⑤他者の支援を得るために心理戦術をうまく使う( しなやかな主張)。
⑥無駄な会議を減らし、参加する会議では白熱した議論が必ず起こるようにする( 厳密だが、オープンなチームワーク)。
⑦部署横断プロジェクトに参加する場合は、 どれに参加するかを注意深く選び、生産性の低いプロジェクトは、 はっきりと断る(ほどよい協働)。
最初の4つは、
実際、
このグラフからわかるように、
|
することを減らし、そこに徹底する。
私たちは、タスクをたくさん引き受ければ、
それだけたくさん成果を生んで業績も向上すると思っている。 しかし、「することを増やす」というのは、一般的に言って戦略としては欠点がある。
タスクを増やすと結果を残せるというのは間違いです。有名なスコットとアムンセンの南極点到達の競争も勝負の分かれ目になったのは選択と集中でした。多くの装備を準備したスコットは、犬ぞりに集中したアムンセンに大差をつけられた上に、全滅という最悪の結果でメンバーを不幸にします。
取り組むべき項目をふたつか3つに厳選し、
「重点化」には、ふたつの活動が含まれる。
少数の優先事項を選ぶことと、 その優先事項で抜きん出るため努力を尽くすことである。 仕事で優先すべき少数の項目を選んでも、 それにこだわらない人が多い。彼らは、 することを減らしただけで満足している。それは間違いだ。
先ほどの5000人を対象に実施した定量的調査によると、
「することを減らして、こだわる」
情報の豊かさは、注意力の貧困を生み出す。(ハーバート・サイモン)
タスクを増やすと一見成功に近づきそうですが、注意を向ける事柄が増えれば増えるほど、
そして、最重要項目を選択したら、それに徹底的にこだわるべきだとモートンは言います。
ズバ抜けた仕事をするのに、
これ以上仕事の活動を増やす必要はない。 もっとよい働き方がある。わずかな項目を選び、 その項目で抜きん出ることにこだわるのだ。やることを増やすのは、戦略として欠陥がある。しかも、 重点化の考え方は誤解されやすい。多くの人は、 重点化とは少ない分野に集中することだと思っているが、 実際はそれだけにとどまらない。 抜群のクオリティーを生み出すためには、 選んだ分野でこだわることも必要なのだ。賢い働き方とは、まず、 することを減らし、残った仕事に徹底してこだわることである。
タスクを減らし、重要な仕事にこだわるための3つの戦術を著者は紹介しています。この3つのルールを身に付けることで、自分の生産性を高められます。
1、「オッカムのかみそり」を使え
タスク、優先事項、委員会、
誘惑や邪魔者を追い払うため、
3、上司に「ノー」
やることリストにこれ以上項目を増やすと業績が落ちると、
本当に必要なものを選択し、誘惑に負けないようにしましょう。時には上司にノーという勇気が必要です。私は最重要項目を達成するために、朝早い時間を割り振り、毎朝早起きしています。この時間が私の生産性を高めてくれることに気づいたからです。本書のアドバイスを信じ、私はこだわりの要素を追加することにしました。最も重要なタスクに徹底的にこだわることを意識しようと思います。
まとめ
モートン・ハンセンは生産性を高めるための「もっと賢く働く 」7つの習慣を見つけました。この7つの習慣は業績を上げるだけでなく、職場での幸福度も向上させます。この7つの習慣で最も重要なことは、タスクを減らし、最重要項目に徹底的にこだわることです。これで私たちは結果を残せるようになるのです。
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
|
コメント