世界はますます少数の人間に支配されえる傾向にある。(ジェイソン・カラカニス)
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エンジェル投資家とは何か?
ジェイソン・カラカニスのエンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのかが面白い!起業家は本書を読むことで、投資家の視点やマインドセットを理解できます。カラカニスはシリコンバレーの有名人で、いち早くウーバーを見出し、大金を手に入れます。 これだけ成功しているカラカニスにも不幸な過去があります。ブルックリンの場末で生まれ、彼の父親は破産し、若い時は苦労を重ねます。学業成績も悪く、彼自身も落ちこぼれでした。カラカニスは苦心しながら、テクノロジーの世界に入りこみ、7回の幸運に恵まれ、今の地位を築いたのです。
今後、ロボティクスやAIが人から仕事を奪い、多くの人たちがよりひどい目に遭うことになるとカラカニスは言います。それを避けるために、テクノロジーやマーケティングについて真剣に勉強する必要があります。今後もイノベーションが起こり、新しいサービスによって、私たちの暮らしは絶えず変化します。そのトレンドを掴み、大金を手に入れるのがエンジェル投資家の仕事なのです。
私は毎週10人以上の夢想家と話をする。彼らは突拍子もないアイデアを持ってやってきて、私のキャッシュ、アドバイス、人脈へのアクセスを求める。もちろん第一の狙いは私のキャッシュだ。こうしたスタートアップでは私が「最初のマネー」、つまり最初の投資家となることがよくある。世間の誰もが「ノー」と言ったにもかかわらず、私はライドシエアリングのウーバーやプロフェッショナル・サービスのマーケットプレイス、サムタックの最初の投資家のひとりとなった。当時こうした会社は数百万ドルの価値しかなかった。
エンジェル投資はある種のギャンブルですが、このギャンブルをしなければ、なにも得られません。創業者やイノベーターは「未来を広める伝道師」だと信じ、彼らの力を引き出すことが、エンジェル投資家の役割なのです。
エンジェル投資家になるということは、世界でももっとも創造的で高いモチベーションを持った人々と密接に協力しながら働くチャンスを得ることなのです。築いた人的ネットワークはなにものにも代えがたい価値があり、そこからより多くのことを学べます。しかも、このエンジェル投資は宝くじとなり、投資が100倍から1万倍になる可能性があるのです。
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エンジェル投資家に必要な4つの能力
エンジェル投資家には4つの能力が必要だ。(1)小切手を書けること(金)、(2)創業者がさまざまな課題を解決するのを手助けできること(時間)、(3)創業者と投資家、顧客を仲立ちできること(人脈)、(4)創業者がミスを犯して時間や金をムダにするのを防げること(専門知識)という4項目だ。
これ以外にも、人付き合いの能力が求められます。エンジェル投資家はさまざまな性格の人々とコーヒーを飲みながら話し合いをしなければなりません。
スタートアップでリターンの大半を稼ぎ出す経営者は、独善的な妄想家です。彼らと話す自信がなければ、エンジェル投資家は向いていないとカラカニスは指摘します。では、この妄想家に中から、だれを選べばよいのでしょうか?彼は投資する際に、事業より人を重視すべきだと言います。成功への強烈な意志を持つ人に、お金を賭け、協働することで成功を手に入れられます。
いくらアイデアがよくても、すぐにあきらめる起業家に投資をしてはいけません。多くの起業家とのミーティングを繰り返すことで、誰に投資すべきかがわかるようになります。潰れる会社ではなく、成長する会社に投資するためには、カラカニスの以下のルールを覚えておくべきです。あなたが起業家なら、あなたの決してあきらめない姿勢を投資家に見せるべきです。
スタートアップが潰れる理由は資金のショートではない。努力の放棄によって潰れるのだ。
アドバイザー、エンジェル投資家として成功と失敗を繰り返すと、優れた創業者と無能な人物を見抜けるようになります。自分の貴重な時間を無駄にしないためには、ミーティングを繰り返し、観察力を鍛えるべきです。たとえ投資に失敗しても、その人物を自分の人生から永久に厄介払いできたと考え、新しい優秀な起業家を探す努力を続けましょう。
まとめ
エンジェル投資家になるということは、世界でももっとも創造的で高いモチベーションを持った人々と密接に協力しながら働くチャンスを得ることなのです。築いた人的ネットワークはなにものにも代えがたい価値があり、そこからより多くのことを学べます。エンジェル投資家はお金を得るだけでなく、人脈やノウハウを作れる仕事なのです。
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