習慣化のための変化の3つの段階。習慣でアイデンティティーを強化しよう!

習慣が大切な本当の理由は、良い成果を得られるからではなく(得ることはできるのだが)、自身についての信念を変えることができるからだ。


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習慣化のための変化の3つの段階

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣書評を続けます。 習慣を身につけることで、自身についての信念を変えられます。人は変化の3つの段階を経ながら、自分をよりよくできます。
■第1層は結果の変化
体重減少、本の出版など設定する目標のほとんどが、変化のこの段階にあたります。
■第2層はプロセスの変化
この段階は習慣と仕組みの変化に関係しています。ジムで新しいルーティンを実行するなど身につく習慣のほとんどがこの段階にあたります。
■第3層はアイデンティティー(自己同一性)の変化
この段階は信念の変化に関係しています。自分が持つ信念、思いこみ、偏見のほとんどがこの段階にあたります。

問題は変化の方向にあります。 多くの人は、何を達成したいかを意識して習慣を変えようとします。これは結果ベースの習慣になりやすく、長続きしません。習慣を強化したければ、アイデンティティーベースの習慣を身につけるべきです。

ほとんどの人がアイデンティティーの変化について考えもしない。ただこう思うだけだ。「やせたいなあ(結果)。このダイエットを続けたら、やせるだろう(プロセス)」。目標を設定し、その達成のために取るべき行動を決めはするが、自分の行動を操っている信念については考えもしない。自分自身への見方を変えないし、古いアイデンティティーが新しい変化の計画を妨害することにも気づかない。あらゆる行動の仕組みの背後には、信念の仕組みがある。

もしあなたのアイデンティティーが収入以上に消費するような人なら、稼ぐより多くのお金を使います。健康になりたくても、達成感より快適さを優先しつづけるなら、トレーニングよりのんびりするほうに惹かれるはずです。このように過去の行動に引きこもうとする根本的な信念を変えなければ、習慣を変えることは難しいのです。

逆に、自尊心が関わってくると、人は必死で習慣を続けようとします。本当の行動変化は、アイデンティティーの変化なのです。やる気があれば習慣を始められるかもしれませんが、その習慣を続けられるのは、自分のアイデンティティーの一部になったときだけなのです。行動の背後にある信念が変わらなければ、私たちは長期的な変化を続けられません。

研究によれば、人は自分のアイデンティティーのある側面をいったん信じたら、その信念に合うように人は行動します。たとえば、「自分は有権者だ」と思っている人は、ただ「投票したい」と言っている人より、投票する確率が高くなります。同様に、運動がアイデンティティーの一部である人は、トレーニングするよう自分に言いきかせる必要がありません。

つまり、行動がアイデンティティーと完全に一致すれば、もう行動変化を追い求めなくてもいいのです。これが自分だと信じているタイプの人らしく、行動すればよいのです。自分を朝型の人間だと思えれば、朝の早起きを続けられますし、書評家だと思えば、ブログを継続できます。私も自分のアイデンティーを変えることで、書評ブロガーになれたのです。

 

アイデンティティーは習慣から生まれる!

アイデンティティーは習慣から生まれる。人は生まれつき信念を持っているわけではない。自分自身についての信念も含めて、あらゆる信念は経験を通して学び、調整したものだ。

以前の私は自分が著者やブロガーになるとは考えていませんでした。しかし、断酒した際に目標を著者に置くことで、書くことに目覚めました。本が出た後は、連載が増え、記事を書くことが当たり前になりました。証拠が増えるにつれて、自分は著者・ブロガーだというアイデンティティーが育っていったのです。私は自分の習慣(書くこと)によって自分のアイデンティティーを強化していたのです。

自分がやりたい行動を繰りかえしていると、証拠が集まり、セルフイメージが変わりはじめます。一度かぎりの経験は消えてしまいがちですが、 習慣の効果は時とともに強化されていきます。

アイデンティティーを形づくる証拠のほとんどは習慣だ。このように、習慣形成のプロセスは、じつはあなた自身になるためのプロセスである。この進化はゆっくりしたものだ。指をパチンと鳴らし、一瞬で新しい人になろうと決心しても、変われるわけではない。少しずつ、一日一日、習慣を行うごとに変化していく。継続的に自己の小さな進化を経ていくのである。

小さな習慣が新しいアイデンティティーの証拠となって、 有意義な違いをもたらすようになります。変化が有意義なら、実際には大きな変化となり、あなたの人生をよりよくしてくれます。1ページ書くたびに、あなたは作家に近づけます。私も書くことを続けることで、自分を変えることができました。

どのようなタイプの人になりたいかをまずは決め、小さな勝利を続け、自分自身に証拠を見せましょう。 習慣は、自身についての深い信念を育てるための手段です。アイデンティティーは習慣から生まれると信じて、やりたいことを続けましょう。

まとめ

変化には、結果の変化、プロセスの変化、アイデンティティーの変化の3つの段階があります。習慣を変えるためには、なりたい人に意識を向けることが重要です。なりたいタイプに変わるための行動を続けることで、証拠が強化され、アイデンティティーまで変えられるようになります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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