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ビジネススキル・イノベーション 「時間×思考×直感」67のパワフルな技術
著者:横田尚哉
出版社:プレジデント社
本書の要約
時間、思考、感性のスキルの常識を破ることで、イノベーションを起こせるようになります。自分のビジョンを明らかにし、やるべきことに時間を使うことで、結果を出せるようになります。未来を感じるためには、経験値を集積し、感性を高めるようにすべきです。
時間、思考、感性でイノベーションを起こそう!
ビジネススキルのなかでもとくに重要なのは、「時間」「思考」「感性」の3つのスキルです。それぞれのスキルについても、これまでの常識を打破するイノベーションを起こさなくてはいけません。(横田尚哉)
経営コンサルタントの横田尚哉氏は、時間、思考、感性のスキルの常識を破ることで、イノベーションを起こせるようになると言います。時間管理のスキルは、「量」から「質」への転換が必要です。私たちは忙しくて時間が足りないとき、誰かに時間を奪われたような感覚に陥ります。
同じ24時間でも生産性の高い人は徹底的に時間の質にこだわります。多くの人は時間の量に焦点を当てますが、これでは結果を変えられません。私たちがコントロールする必要があるのは、時間の量ではなく質だと意識を変え、集中できる時間を増やすべきです。
時間を無駄遣いするのをやめ、投資に回し、知識や体験を得るようにしましょう。時間を投資してさえいれば、失敗も自分の価値に変えられます。失敗も一つの経験であり、自分の中にストックすることで、アイデアを生み出す原動力になります。
思考については、過去思考から未来思考への転換が求められます。過去思考は、現在を結果ととらえて、過去にさかのぼって原因を追究していく思考のことです。
過去思考は前例主義に陥りがちで、既存の枠組みから抜け出せなくなります。新しいものを生み出すには、未来に成し遂げたい目的を明確にして、現在を目的実現の手段としてとらえる未来思考が必要です。
「原因と結果」から「目的と手段」へと意識を変えることで、思考のイノベーションを生み出すのです。過去から未来への意識改革は、「知性」から「感性」へのシフトと言い換えてもよいと著者の横田氏は指摘します。
未来志向で、感性のスキルを鍛えよう!
知性では未来を思い描くことができません。不確かな未来にビジョンを描けるのは感性だけです。新しいものを生み出そうというとき私たちが発揮しなければならないのは、知性ではなく感性のスキル、さらにいえば直感なのです。
自分の直感に従い、やりたいことを明確にし、そこから未来を導きましょう。現在の延長線上から未来を見ると、ブレークスルーを起こせません。将来を見据えたプロアクティブ型な動きが、あなたの未来を明るくします。
自分の理想を明確にし、そこから逆算することで、自分に足りないことが見えてきます。理想と現実のギャップを把握することで、今やることが見えてきます。未来軸から重要事項と優先事項を明らかにし、貴重な時間を割り振るようにするのです。
感性を磨くのは経験ですから、経験値を集積し、未来を思い描くようにしましょう。感性を磨きたければ、今ここを大事にし、真剣に生きるしかないのです。また、自分の行動量を増やせば、偶然に何かを発見して創造を生み出すケースも増えます。ここから予期せぬセレンディピティが生まれますが、このセレンディピティは行動量と密接な関係にあります。時間を投資し、行動力を増やし、アンテナを立てることで、自分の欲しい情報や人に出会えるようになるのです。
アイデアを広げたければ、個人の知識や経験だけでなく、チーム力を活用すべきです。誰かが外発的因子に反応してアイデアを出せば、そのアイデアがまた別の誰かの外発的因子となり、新しいアイデアの引き金になる可能性があります。
チームが互いに刺激しあうことで、外発的因子が次々と増えていき、アイデアの連鎖が生まれます。チームで発想すれば、アイデアは相乗的に増えていくのです。一人の力を過信するのをやめ、良いチームを作ることで、イノベーションを起こせるようになります。自分のビジョンを仲間に共有し、アイデアをもらうことで、自分の可能性を広げられることを忘れないようにしましょう。
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