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成功者がしている100の習慣
著者:ナイジェル・カンバーランド
出版社:ダイヤモンド社
本書の要約
成功する人は自分がコントロールできることに集中し、どんな環境に置かれても、他人を責めずに、自分にできることを考え、行動します。本当に重要な仕事にフォーカスし、やらないことをリストを作り、日々のタスクをコントロールすることで、成功を手に入れられるようになります。
自分がコントロールできることにフォーカスしよう!
成功する人はコントロールできることに集中し、成功しない人はコントロールできないことに振り回される。(ナイジェル・カンバーランド)
ナイジェル・カンバーランドの成功者がしている100の習慣の書評を続けます。多くの人は自分のコントロールできないことに頭を悩まし、時間とエネルギーを無駄遣いしています。作家、リーダーシップ・コーチとして活躍するコーチのナイジェル・カンバーランドは、自分がコントロールできるものとできないものがあると言います。まず、この2つを区別し、自分がコントロールできないものについて心配するのをやめましょう。
私たちは、自力で変えられることにエネルギーをを投じるべきです。もし、あなたが壁にぶち当たっているなら、まず、自分には何がコントロールでき、何がコントロールできないかを見極めるところからスタートしましょう。人は、変えられないものを変えようとすることに多くの時間やエネルギーを費やしてしまいます。しかし、自分の手で変えられることに意識を向けることのほうが、はるかに生産的です。
「自分ではコントロールできないこと」には、以下のようなものがあります。
■悪天候でイライラする(天気などの自然現象)
■他人の目がやたらと気になる(他人の思考や感情)
■欲しい物があるのに値段が高すぎる(物の値段)
■株価や政治
■病気や事故などの予期せぬ出来事
例えば、転職活動中で、応募先の企業がメールに返信してくれなかったときにもこの習慣を応用できます。自分のマインドセットと行動を変えるだけで、結果を変えられるようになります。その企業について不満を募らせるだけでは、結果は変えられません。返信してもらいやすくするためにメールや履歴書の書き方を工夫したり、自分の足りないスキルを磨くことで、転職の確率を上げられます。
コントロールできるか、できないかを区別するのは簡単ではありません。その対象に強い感情を抱いているときはなおさらです。しかし、自分ではどうしようもないことのために、あなたの貴重な時間を無駄にすべきではないのです。 何に集中すべきか、心を落ち着けて考えてみましょう。 現実をよく見て、自分でコントロールできないことではなく、自分がコントロールできることに意識を向けましょう。
困難に直面した時に、自分がコントロールできるか?できないか?を考え、思考と行動を整理しましょう。適切な判断をし、他人の力も借りながら、よく考え、粘り強く、賢く改善を目指していけば、多くの問題を解決できるようになります。
要は他責をやめ、その環境に置かれた時に何ができるかを考えればよいのです。コントロールできないものを認識し、自分でコントロールできる行動や判断に目を向けることで、未来を変えられるようになります。コントロールできないことが見つかったら、やらないことリストにそれを書き出し、本当に重要な仕事にフォーカスしましょう。
かけがいの無い健康を大事にしよう!
健康なら、たぶん幸せになれる。健康で幸せなら、それだけであなたは人生に必要な宝物をすべて手に入れたことになる。(エルバート・ハバード)
成功する人はの価値を知っていて、パフォーマンスを高めるために体調を維持することを優先します。成功しない人は「健康を後回し」にし、自分のリスクを高めています。健康は私たちにとって、最も重要な資産であるにも関わらず、無理を重ねることで、健康を自ら損なっています。
以前の私はアルコールに依存し、自分の健康を害する事ばかりやっていました。仕事のストレスを発散するために、暴飲暴食を重ね、睡眠時間を減らし、いつもイライラしていました。昼間は栄養ドリンクや胃薬を飲み、夜はお酒を飲む生活を続けているうちに、私は体調を崩してしまったのです。
13年前に断酒に成功し、悪い習慣を良い習慣に置き換えることで、私のパフォーマンスはアップし、著者や社外取締役として活躍できるようになりました。心と体の健康を取り戻すと決め、自分の習慣を変えることで、私の人生は劇的に変化しました。
強いストレスを抱えながら身を粉にして働き、医療費にお金を使っているのは意味がありません。現役の時は疲弊しながら懸命に働き、リタイアの少し前から健康を気にする人が多いのです。しかし、それでは遅いのです。引退すると心身の健康が急激に低下することを示す研究結果があります。
2013年の国際免疫学会の調査は「引退すると身体的・精神的な健康、および健康の自己評価が低下する」と結論付けています。つまり私たちは、引退して自由な時間が増えれば突然健康になれるという考えに期待してはいけないのです。
身体を壊してまで働いても、幸せになれるわけではありません。それは、健康寿命を縮めるだけです。健康や寿命を犠牲にしてまで、あくせく働く必要はないのです。自分の時間や健康を大事にすると決め、仕事のやり方を変えましょう。本当に重要な仕事にフォーカスし、やらないことをリストを作り、日々のタスクをコントロールすることで、成功を手に入れられるようになります。
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