ジェフ・ベゾスも1日8時間睡眠を心がけている理由。


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エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
著者:グレッグ・マキューン
出版社:かんき出版

本書の要約

睡眠不足が困るのは、重要なことを見極める能力が落ちて、優先順位をつけられなくなる点です。それを防ぎたければ、たっぷり睡眠をとることです。1日8時間の睡眠によって、洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができるようになります。

睡眠不足を避けた方がよい理由

自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ。ところが現実には、優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は、睡眠不足である。(グレッグ・マキューン)

働き過ぎの現代人は睡眠を軽視し、疲労をため込んでいます。実際、睡眠時間が短すぎると、体が十分に休まらず、さまざまな悪影響が出ることがわかっています。世の中には短時間睡眠で活動できる人もいますが、そういう人はたいてい疲労に慣れきっているだけなのです。

グレッグ・マキューンエッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするの中で、重要なことに集中し、結果を出す人たちは睡眠を大事にすると指摘します。エッセンシャル思考の人は、睡眠を武器だと捉え、自分の力を引き出すためによく眠るようにしています。彼らは計画的に十分な睡眠をとることで、仕事の質を最大限に高めています。エッセンシャル思考の人は睡眠によって、自分の健康という資産をうまく守ることで、大事な時に十分な力を発揮しているのです。

疲れすぎて肝心なときに倒れるようなことはない。エッセンシャル思考の人は、あとで最高の成果を出すために、目の前の瑣末な仕事を切り捨てる。トレードオフだ。この小さな駆け引きが、やがて圧倒的な利益となって返ってくる。

一方、非エッセンシャル思考の人は、睡眠を一種の義務のように考えています。彼らは睡眠を時間を食いつぶす足手まといだと考え、眠ることの重要性を理解していません。睡眠を蔑ろにする人たちは、大事な時に自分のパフォーマンスを発揮できずに、結果を出せないでいるのです。

睡眠不足を避けることで、正しい決断ができるようになる!

酔っぱらいを見て『いつも酔っているなんてさすが働き者だ!』と言う人はいないだろう。それなのに、睡眠を削っている人はなぜか働き者だと評価される。(チャールズ・A・ツァイスラー)

ハーバード・メディカルスクール教授のチャールズ・A・ツァイスラーは、睡眠不足は大量に飲酒をしたのと同じ影響を与えると言います。1日の徹夜や1週間の4~5時間睡眠によって「血中アルコール濃度0.1%分に相当する機能低下」が起こるとのことです。

睡眠には、体を休めるだけでなく、脳をリフレッシュさせる効果があります。ドイツのリューベック大学の研究でも、十分な睡眠は脳の機能を高め、問題解決能力をアップさせるという結果が出ています。100人の被験者に難解な数字クイズを解いてもらいましたが、このクイズは「隠れた暗号」に気づかなければ解けないようになっていいました。

被験者は2つのグループに分けられ、一方は8時間ゆっくり眠りますが、もう一方は何度も睡眠の邪魔をされました。そのあとでクイズを解かせたところ、8時間寝たグループの正答率は、眠れなかったグループの実に2倍でした。私たちが眠っているあいだ、脳は膨大な情報の整理と再構築をおこなっています。この結果、起きたときには神経の新たなつながりができて、より多様な解決策を見つけることが可能になります。

まとまった睡眠がとれない人は、昼寝をしましょう。アメリカ科学アカデミー紀要に掲載されたレポートによると、レム睡眠が一度でもあれば、脳はバラバラな情報を統合することができます。短時間の睡眠も私たちの能力を引き出し、良い成果が出せるようにしてくれます。

注意力が高まり、思考が明晰になります。8時間眠った日は、ずっと調子がいいですね。(ジェフ・ベゾス)

たっぷり眠れば生産性が上がり、創造性がアップして、病気のコストも減ります。多くの優秀な経営者は睡眠の価値に気付き、8時間睡眠を心がけています。

著者は睡眠不足によって、重要なことを見極める能力が落ちて、優先順位をつけられなくなると指摘します。それを防ぎたければ、たっぷり睡眠をとることです。1日8時間の睡眠によって、洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができるようになります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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