人生100年時代は、薬と共存する必要があり!


「生存格差」時代を勝ち抜く 世界最先端の健康戦略

著者:奥真也
出版社:KADOKAWA

本書の要約

私たちは「薬と共存する」という意識を持ち、「薬も込みで自分が存在する」と考えた方が、健康寿命を伸ばせます。将来的な自分自身の健康のために、今の体を病気になりにくい状態で維持しておくために、薬を服用すると考えましょう。「薬を飲むこと、飲み続けること」も健康投資の一つと言えるのです。

薬に対する意識を変えよう!

血管内のプラークは一日にしてならず。動脈硬化を、ひいては生活習慣病や血管性疾患を引き起こす元となる悪玉コレステロール、その蓄積は積分値であり、過去からこれまでの積み重ねによる結果です。昨日今日で一気に溜まったものではありませんし、明日明後日の対処だけで、キレイさっぱり消えてなくなるものでもありません。 とはいえ、ドロドロの血液が流れ続けるのを放っておけば、こびりつきもプラークも増える一方です。ならばやはり、コレステロール値を下げていくことが、血管を守るための重要なアプローチになるのは間違いないところでしょう。(奥真也)

奥真也氏の「生存格差」時代を勝ち抜く 世界最先端の健康戦略書評を続けます。血管プラークとは、血管の内部に付着した脂肪のかたまりで、血管の流れを悪くしたり、石灰化によって動脈硬化の原因となったりします。結果、コレステロールを高め、動脈硬化や生活習慣病を引き起こします。

私はコレステロール値が高く、食事の改善や運動で数値を下げようとしましたが、なかなか改善しませんでした。かかりつけ医に相談したところ、服薬をすすめられていましたが、副作用が気になり、断っていました。そんな私の判断が間違っている可能性があることが、本書でわかりました。

コレステロール値が高過ぎて、生活改善では下がらないなら、薬で下げるべきだと著者は指摘します。

このまま血管に”泥水”を流し続けるのと、薬で泥を減らしてサラサラになった水を流すのと、どちらが体にいいのか。どちらが血管性疾患を防げるのか。そこに議論の余地はまったくありません。

薬を一度服用したら、飲み続ける必要がありますが、血管に薬という”浄水器”をつけることにしたのなら、つけ続けたほうがいいと著者は言います。薬を途中でやめたら流れる血液はまたドロドロに濁ってしまうのですから、”浄水器”をずっと取り付けておいたほうが血管のためになるのです。

歯磨きや薬の服用が健康への積立投資になる

不死時代を生き抜くには、「生涯薬を飲み続けること」を後ろ向きに、ネガティブに捉えるのではなく、「健康維持のためによいこと」として受け止め、 受け入れるという”気持ちのパラダイムシフト”が必要になります。

薬の副作用を気にするよりも、ミドル世代やシルバー世代の人たちは、薬の服用で生活習慣病のリスクを下げた方がよいのです。

高脂血症治療薬や降圧剤を飲み続けるほうが、生命予後がいいこともわかっています。私たちは「薬と共存する」という意識を持ち、「薬も込みで自分が存在する」と考えた方が、健康寿命を伸ばせます。

将来的な自分自身の健康のために、今の体を病気になりにくい状態で維持しておくために、薬を服用すると考えましょう。「薬を飲むこと、飲み続けること」も健康投資の一つと言えるのです。

健康投資では、歯磨きも効果があると著者は言います。

毎日の歯磨きは非常に大事。ですから、食事のたびにかならず歯を磨く習慣をつけましょう。いえ、つけてください。なぜなら歯をよい状態に保つこと、口のなかを清潔に保つこと、いわゆる「オーラルケア」は、不死時代の「健やかな老後」を守ることに直結するからです。

毎日の歯磨きによって、虫歯や口臭予防だけでなく、「歯周病」も防げます。歯周病菌が原因で起こる「歯茎の炎症」を放っておくと、歯を支える骨が徐々に溶かされてボロボロになり、最終的には歯が抜けてしまいます。

歯周病は動脈硬化による血管性疾患や糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。歯周病菌が出す毒素が口のなか毛細血管から血液に入り込み、全身を巡ってしまうのです。その毒素には血管壁を疲弊させ、お粥のようにドロドロとしたプラークをつくり、動脈を硬化させてしまいます。薬を服用せずにこの状態を放置することで、生活習慣病になるリスクを高めているのです。

丁寧な歯磨きや薬の服用が健康への積立投資になるのです。未来の自分の健康のために、日頃から歯磨きを心がけましょう。薬を拒否するのではなく、薬と共存することが健康のためになると意識を変えるようにするのです。

私は今回のコロナ禍で、マウスケアを心がけ、2ヶ月に1度の頻度で歯医者に行くようになりました。今回、本書を読むことで、それが正しい選択であることがわかりました。これを契機に、薬に対する意識も変えようと思います。近々、かかりつけ医に相談に行き、薬の相談をしてみます。

長寿社会が当たり前になり、テクノロジーや医薬が進化する中で、医療の常識が変わっているのですから、それに合わせて、自分の考え方もアップデートした方がよさそうです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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