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FRIDAY FORWARD フライデー・フォワードあなたの可能性を引き出す52のヒント
ロバート・グレイザー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
本書の要約
自分を変えたければ、意志力だけに頼るのではなく、自分を取り巻く環境を変えるとふだんから関わりのある人々を見直すべきです。自分が最も望んでいる人生を実現するステップとして、どうしたら自分の目標にかなう交友関係や環境(会社を含む)に身を置けるかを考えるようにしましょう。
意志の力には限界がある?
意志の力には限界があることが、研究でわかっています。使えば使うほど、蓄えが減るのです。(ロバート・グレイザー)
私たちは意志の力で、何かをやり遂げられると信じていますが、意志の力には限界があることが明らかになっています。1日のうちで、最も意志の力が残っているのは朝なのですから、朝時間を積極的に活用すべきです。自分の生産性を高めたければ、朝のルーティンを大事にするのです。11年間この書評ブログを毎日、更新できているのも、朝時間を活用したおかげです。
意志力以外にも、結果を左右する2つの要素があると著者は指摘します。
①自分を取り巻く環境
②ふだんから関わりのある人々
自分の周囲の環境を、ミクロとマクロという2つの側面から考えてみます。
■ミクロの環境を変える
あなたがテレビを観る時間を減らしたいと思っているのなら、リモコンから電池を抜いて、部屋の隅に置くべきです。朝のジョギングを習慣にしたいのなら、ランニングシューズをすぐ履けるように用意して、すぐにアクションを起こせるようにします。よい習慣を築きたければ、そのための行動をすぐに起こせるように環境を整えましょう。
肥満の解消にもこの考え方を取り入れ、無意識の食べ過ぎを改めるようにするのです。私たちは食品メーカの策略によって、「Mindless Eating!(愚かに食べ続けること)」を余儀なくされています。
大きなスプーンを使うと、食べる量が増える。大きな皿に盛りつければ、食べる量は増える。机の上のチョコレートを盛った器を6フィー ト(約1.8メートル)離すと、食べる量は半分に減る。(ブライアン・ワンシンク)
ダイエットをしたいのなら、『そのひとクチがブタのもと』の著者、ブライアン・ワンシンクの言葉を信じ、自分の行動を変えましょう。全体の食べる量を20%減らして、大事な食べ物(野菜と果物)は2割増やすことで、健康な体を取り戻せます。(ブライアン・ワンシンクの関連記事はこちらから)
小さなことを変えるだけで、あなたを囲むミクロの環境が変容します。結果、意志の力を節約しやすくなり、もっと需要なことにフォーカスでき、大きな決断をする際に失敗を犯さなくなります。
自分を変えたければ、人間関係を見直すのが早道
あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる。(ジム・ローン)
■マクロの環境
マクロの環境を変えたければ、人間関係を見直すとよいでしょう。あなたがお酒を飲む量を控えたい場合、身近な友人が週に4回飲みに行くようなら、新しい友人を作って、主にその人たちと過ごすほうが、あなたのためになると著者は指摘します。
私は14年前に断酒をしましたが、まさにこのアドバイスを実践しました。自宅にストックしてあったお酒を全て流しに捨て、ミクロの環境を整えました。食事をする際も、あえてアルコールのない店を選び、迷いを減らしたのです。飲み会の誘いを断るため、最初の半年間は飲み友達との交流も断ちました。
お酒を飲んでいた夜時間は、家族と過ごすようにし、朝時間は早起きをし、朝の読書会に参加することにしました。毎朝、朝活に参加するうちに付き合う人々が変わっていきました。朝活には、経営者やコンサルタント、士業の人が多く参加していました。彼らの思考と行動を真似ることで、自分を変えることができました。また、紹介される良書から多くの学びを得られました。
自分が最も望んでいる人生を実現するステップとして、どうしたら自分の目標にかなう交友関係や環境(会社を含む)に身を置けるか、マクロのレベルで、 明確な意識を持って慎重に検討することが重要なのです。その結果として、自分の目標にそぐわない人間関係や環境から離れざるを得ないかもしれません。
ミクロのレベルでは、自分がやりたいこと、目指すことの邪魔になる要因を減らせるのはどこか、自分の目標にそぐわない物事を遠ざけるにはどうすればいいかを考えるようにし、マクロのレベルでは自分をサポートしてくれたり、ベンチマークになる人たちとの時間を増やすようにするのです。
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