FRIDAY FORWARD フライデー・フォワードあなたの可能性を引き出す52のヒント(ロバート・グレイザー)の書評


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FRIDAY FORWARD フライデー・フォワードあなたの可能性を引き出す52のヒント
ロバート・グレイザー
ディスカヴァー・トゥエンティワン 

本書の要約

「キャパシティ・ビルディング」とは、より高いレベルの結果を出すため、そして自分の資質を引き出すために必要なスキルを、探求し、習得し、磨く方法です。ゴールの達成に不可欠な学びの習慣を身につけることで、知性のキャパシティを広げられるようになります。

キャパシティ・ビルディングの4つの要素

「キャパシティ・ビルディング」とは、より高いレベルの結果を出すため、そして自分の資質を引き出すために必要なスキルを、探求し、習得し、磨く方法です。キャパシティ・ビルディングは、精神、知性、身体、感情の4つの部分に分けて考えると理解しやすくなります。(ロバート・グレイザー)

アクセラレーション・パートナーズのCEOのロバート・グレイザーは、自社の社員向けに毎週金曜日にニュースレター「フライデー・フォワード」を発行していますが、これが社員だけでなく一般の読者にも読まれるようになっています。そのニュースレターをまとめ、一冊の書籍にしたのが本書FRIDAY FORWARDです。

自分を成長させるためには、キャパシティを拡張する必要があります。著者は精神、知性、身体、感情の4つを広げるキャパシティ・ビルディングによって、豊かな人生を遅れるようになると述べています。
①精神のキャパシティを広げる
自分自身を掘り下げ、自分が人生に何をいちばん求めているのかを見極め、毎日の生活を自分の信条に沿うものにしなければなりません。まず、自分の中核となる信念や価値観をはっきりさせることから始めましょう。充実した人生を送るためには、精神のキャパシティの成長が必須になります。自分が最も望むものを見極め、毎日の生活をその探求に則したものしていきます。

②知性のキャパシティを広げる
ゴールの設定とその達成、良い習慣の確立、学び続ける姿勢が求められます。 自らのオペレーションシステムを日々アップグレードすることで、他者に貢献できるようになります。知性のキャパシティが大きくなるほど、同じエネルギーでより多くの成果を上げられるようになると著者は指摘します。

③身体のキャパシティを広げる
心と身体の健康や運動能力を高めるのが、身体のキャパシティです。心と身体の健康を保ち、ストレスをコントロールし、睡眠をじゅうぶんにとることで結果を出せるようになります。身体や脳が疲労すると、集中力を発揮できなくなります。ストレスの対処法や、壁にぶつかったときの乗り越え方を身につけることにも意識を向けましょう。

④感情のキャパシティを広げる
人間関係が悪くなると感情をコントロールが難しくなります。感情をコントロールできるようになると、困難にぶつかったときに比較的早く立ち直ることができます。良好な人間関係を保ち、 エネルギーを消耗する人との付き合いは避らすことで、感情のコントロールが楽になります。

会社を辞めて、経営者や士業、コンサルタントなどポジティブな人と付き合うことで、私は感情のキャパシティを広げることができました。付き合いたくない人の多くはネガティブ思考で、他責をする傾向があります。付き合いたくない人との時間を減らし、人間関係の悩みを減らしましょう。

知性のキャパシティを広げる方法

高いレベルの結果を出している人たちは、もっと学びたいという意欲を常に持ち、新たな情報を探求することにより、能力を伸ばしています。彼らは時代の変化に適応する道を選んでいます。

知的好奇心を持ち、しなやかなマインドセットを持つことで、いくつになっても変化できます。 知性のキャパシティは固定されたものだというマインドセットを捨て、しなやかなマインドセットを身につけましょう。そのために、自分が気づいていない欠点は何か、どこを改善したらいいかをまわりの人から直接フィードバックをもらい、彼らの声に耳を傾けるようにします。

明確なゴールを設定し、ゴールの達成に不可欠な学びの習慣を身につけることも、知性のキャパシティの成長を促します。長期的なゴールを達成するために、習慣の力を活用しましょう。

著者は、朝のルーティンを実践することで、「フライデー・フォワード」というコミュニティを生み出し、多くの人のモチベーションを高めています。私も朝の読書とこのビジネス書評ブログを朝の習慣にすることで、学びの時間を確保できるようになりました。

社会人が学び続けるためには、誰からも邪魔されない朝時間を活用することが重要です。自分のビジョンを達成するために、学ぶ時間を設定し、それをルーティンにするのです。

現代のようなスピード社会では、短期間に目覚ましい成果が表れないと、努力をやめたくなってしまいます。でも、知性のキャパシティは、毎日ほんのわずかでも広がればいいのです。時間をかけて、小さな進歩を積み重ねていきましょう。

私の周りの経営者は、朝時間を大事にしているという共通点があります。朝時間の活用が成功の秘訣だと信じ、学びの時間を確保しましょう。読書によるインプットとブログによるアウトプットに時間を使うことで、私は時代の変化を感じ、それに適応できるようになりました。

経営者に貢献するという目的意識を持って1日をスタートすることが、私の内的なモチベーションになっています。朝からスタートダッシュを切ることで、その日1日をよりよい時間に変えられます。朝時間を活用することで、その日その日の状況に振り回されることなく、結果を出せるようになります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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