リーダーが時間を作る方法 ロバート・グレイザーのFRIDAY FORWARDの書評


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FRIDAY FORWARD フライデー・フォワードあなたの可能性を引き出す52のヒント
ロバート・グレイザー
ディスカヴァー・トゥエンティワン 

本書の要約

トップレベルで活躍する人たちには以下の共通点があります。・緊急なことと重要なことを判別できる。・自分のコア・パーパスやコア・バリューに則して優先順位を決めている。・すべての時間を予定で埋めたりしない。休養やリラックスすることの大切さを心得ている。・やめるべきことはないか、常に自分の生活をチェックしている。
・エネルギーを費やす相手を厳選している。

トップレベルで活躍する人たちの共通点

リーダーとして、『時間がない』という言い訳は、皆さんの辞書から削除してください。もし皆さんが、自由自在に使える時間が訪れるのを待っているのだとしたら、はっきり言ってそんな時間は来ません。要は、何を優先するか、時間をどう使うか、ということです。有能なリーダーは、優先順位のつけ方と、何がいちばん重要かということを把握しているものです。 (あるファシリテーターの言葉)

ビジョンを実現するためには、そのための時間を確保する必要があります。しかし、私たちには多くのタスクがあり、時間がないという言い訳をしがちです。

アクセラレーション・パートナーズのCEOのロバート・グレイザーは、時間が貴重で限られた資産であることを受け入れる必要があると指摘します。トップレベルで活躍する人たちは、時間の使い方がうまいという共通点があります。

トップレベルで活躍する人たちの共通点
・緊急なことと重要なことを判別できる。
・自分のコア・パーパスやコア・バリューに則して優先順位を決めている。
・すべての時間を予定で埋めたりしない。休養やリラックスすることの大切さを心得ている。
・やめるべきことはないか、常に自分の生活をチェックしている。
・エネルギーを費やす相手を厳選している。

重要なタスクが一向にはかどらないときは、重要ではないほかのことに時間を費やしていると考えてみましょう。重要度と緊急度のマトリックスから自分の行動の棚卸しするのです。

私にはベンチャー・スタートアップの経営者をサポートするというコア・パーパスがあります。彼らに貢献するために日々は自分ならではのバリューが求められます。数年前に自分のコア・バリューを以下のように定め、行動するする際の基準にすることで、自分を変えられました。
■成長と学びの追求
■人とのつながり(多様性)
■時代の変化に適応
■創造性
■オープン・マインド
■強い意志

「こうありたい」、「こうあるべき」だという理想の姿から逆算し、日々の選択を行うことで、時間を無駄遣いしなくなりました。経営者に役立つ情報を彼らの代わりにインプットし、アウトプットすることが私の役割だと考え、朝時間にこのブログを更新することが、私の日課になりました。このキーストーンハービット(要となる重要な習慣)のおかげで、インプットとアウトプットを優先するようになり、時間の使い方が劇的に変わりました。

パーパスに基づいた選択が自分を強くしてくれる!

「やめることリスト」を作成する:適切なことをもっと行うには、適切ではないことをやめる必要があります。(ロバート・グレイザー)

昨年来、Zoomでの会議が当たり前になりましたが、当初、移動時間が必要ないため、ミーティングだらけの1日を送るようになりました。すべての時間を予定で埋めたために、疲れがたまり、ストレスを感じていました。この時の反省から、スケジュールに空白を作るようにしています。

無理にタスクを詰め込むのではなく、休養やリラックスの時間を心がけるようになりました。特に夕方以降のミーティングは、自分の生産性を下げることに気づき、この時間にスケジュールを入れないようにしています。

また、日常の中で、時間を浪費していることはないかを定期的にチェックしています。理想の1日を描き、現実とのギャップをチェックすることで、自分の行動を変えられます。定期的にやめることリストを書き出すことで、自分の行動をコントロールできるようになります。

特に私には経営者をサポートするというミッションがありますから、読書の時間とイノベーションを体験することを優先しています。日々、経営に役立つ本を見つけ、そこから学ぶことを怠らないようにしています。また、ベンチャー・スタートアップの経営者と過ごす時間を重視しています。

既存のクライアントとのミーティングだけではなく、新たな体験に時間を使い、自分の知識と体験を増やすようにしています。この出会いから新しいアイデアが生まれることもありますし、ビジネスがスタートすることがあります。

自分のパーパスから時間の使い方を考え、やるべきことを選択することで、結果を出せるようになるのです。大量のインプットと書き続けることが私のブランドとなり、私の強みになっています。

「なりたかった自分」になるのに、遅すぎることなど決してないのだ。(ジョージ・エリオット)

「ローマは1日してならず」と考え、インプットとアウトプットをキーストーンハービットにした14年前の自分に感謝しています。44歳という普通から見れば、遅い選択でしたが、いくつになっても自分を変えられるというジョージ・エリオットのメッセージを信じ、行動したことで自分を変えられたのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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