「オッカムのカミソリ」で生産性を高めよう!

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知の巨人たちの「考え方」を一冊で、一度に、一気に学びきる グレートメンタルモデル

シェーン・パリッシュ、リアノン・ボービアン
サンマーク出版

本書の要約

「ものごとを説明するのに、不必要な仮定をいくつも立てるな」というオッカムのかみそりを活用することで、自分の時間と労力を節約でき、生産性を高められます。同じくらい説得力のある2つの考え方がある場合に、単純な解決策で十分である可能性が高い、と考えるようにしましょう。

選択の基本原則のオッカムのかみそりとは?

中世の論理学者ウィリアム・オッカムの名にちなんだオッカムのかみそりは、複数の相反する解釈の中からひとつを選択するための基本原則である。オッカムは、「ものごとを説明するのに、不必要な仮定をいくつも立てるな」と述べた。つまり、変動する要素のもっとも少ない、もっとも単純な解釈を選ぶべきだということだ。(シェーン・パリッシュ)

メガ・ブログの「Farnam Street」創設者のシェーン・パリッシュは、人生において悩んだりつまずいたりしたときには、偉大な先人の知恵を活用したらよいといいます。

彼は本書で、以下の9つのグレートメンタルモデル(思考のフレームワーク)を紹介しています。
①現実とその「モデル」の違いを知り、本質を見きわめる「地図理論」
②自分の専門分野や得意な領域を構築し、維持する「能力の輪」
③複雑な状況を根本に立ち返って理解する「第一原理思考」
④想像力で世界を検証し可能性を探求する「思考実験」
⑤長期的な影響を見通し常に二手先を読む「二次的思考」
⑥不確かな未来をできるかぎり正確に計算する「確率思考」
⑦通常とは逆の視点から新たな答えを導く「反転思考」
⑧複雑な現実をそぎ落とし、シンプルな真実を見抜く「オッカムのカミソリ」
⑨固定観念と思考過剰のわなを避ける「ハンロンのカミソリ」

今日はこの中から、「オッカムのカミソリ」を紹介します。

複雑な説明より単純な説明のほうが正しい可能性が高いと考えることで、自分の時間と労力を節約でき、生産性を高められます。

オッカムのかみそりは「鉄則」ではなく一定の「傾向」を示すものであり、必要に応じて参考にすべき「思考の枠組み」です。同じくらい説得力のある2つの考え方がある場合に、単純な解決策で十分である可能性が高い、と考えるようにしましょう。

シンプルに考えることで、生産性が高まる!

限られた時間と資源のもとでは、複雑かつ不確実な出来事の原因になりうるものすべてに理論を立てるのは不可能だ。オッカムのかみそりというフィルターで選別しないと、行き止まりにぶつかってばかりで前に進めなくなる。時間と資源、エネルギーを無駄にしてしまう。

シンプルであることが素晴らしいのは、それがパワフルさにつながるからです。不必要な複雑さは、致命的な結果をもたらすひどい誤りを覆い隠してしまつこともあります。シンプルなものを選べば、ものごとのありのままの姿を見て意思決定をすることができます。

シンプルな解決策がもっとも効果的にもかかわらず、複雑な解決策を追い求めて途方に暮れる場合がありますが、思考法を変えることで、結果を出せるようになります。

ロサンゼルスにある4万平方メートルほどのアイヴァンホー貯水池は、60万人以上の住民に飲料水を供給していました。そこに溜められた6000万ガロン近くの水は、一般的なやり方にしたがい、塩素で消毒されています。一方、地下水には臭化物と呼ばれる化学物質が高濃度で含まれていることが多く、塩素と臭化物が混ざり合って日光に当たると臭素酸塩と呼ばれる危険な発がん性物質が発生します。

ロサンゼルス市水道電力局(DWP) は、水源の汚染を避けるために貯水池の水の表面を覆う手段が必要でした。貯水池に4万平方メートルのシートを被せるか、巨大な開閉式格納ドームを建設して覆うかという、2つの実行不可能な解決策しかアイデアがありませんでしたが、DWPの生物学者が「バードボール」の応用を提案しました。

バードボールとは、空港で滑走路近くに鳥が集まるのを防ぐため水に浮かべるボールのことです。工事も、建設資材も、労働力も、メンテナンスも不要で、費用はボールひとつあたりわずか40セント(約44円)でした。このアイデアが採用され、紫外線をカットする黒いボールがアイヴァンホーおよびロサンゼルスの各貯水池に300万個浮かべられ、深刻な事態につながる問題を解決したのです。

タスク、優先事項、手順などを見直し、無駄なものを削るようにしましょう。その上で残った活動に集中することで、生産性を高め、結果を出せるようになります。

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この記事を書いた人

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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