お金に困らない人が学んでいること
岡崎かつひろ
すばる舎
本書の要約
人生偏差値を上げるためには、①人並み以上に経験を積む ②頭がおかしいと言われるような特別な経験をするという2つの方法があります。失敗体験を積み、人からフィードバックを得ることが未来の自分を変えるきっかけになるのです。人生偏差値を高めるために、失敗を恐れず、体験を積み重ねましょう。
人生偏差値が重要な時代
考える力を養うために大事なことが、学び続けることです。 考える力は、新しい知識を入れ続け、その知識のかけ算をすることで上がっていきます。(岡崎かつひろ)
時代の変化に適応するためには、新しい知識と技術が欠かせません。イノベーションを起こす際にも、新しい知識と技術が必要です。 学び続けることが生き残るために必須のスキルです。多様な知識を身につけ、さまざまな人と交流し、より多くの体験を重ねることで、自分の知識を強化できるようになります。
学生時代に学んだ知識があっという間に古くなる現代においては、社会に出て学び続ける姿勢(リカレント教育)が重要になります。「7つの習慣」に書かれている「刃を研ぐ」ことを実践しましょう。自身の「刃」を研ぎ、変化することで、長期的、継続的に高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
ビジネスを成功させるためには、まず、自分自身という大切な資源を維持し、それを絶えず磨いていくことが大切なのです。
昔に仕入れた包丁を研ぎもせずに使っていて、刃がボロボロになっているのに、「この包丁には価値がある」と言っても、誰もそのことは認めてくれません。新しい包丁を仕入れてみたり、ピカピカに磨いてみたりしなければならないのです。 切れない包丁に価値がないように、使えなくなった知識には価値がありません。だから人生には〈刃研ぎ〉が必要なのです。
現代のビジネスパーソンにとっては、この刃を研ぐ力が欠かせなくなっています。学力偏差値ではなく、「人生偏差値」を高めることが今のビジネスパーソンには求められています。
人生偏差値を給える2つの方法
人生偏差値とは、その人の魅力そのものです。魅力あるものには人が集まります。おいしい食事を提供するお店、すばらしい美術品、おもしろいお笑い芸、どれも魅力的だから人が集まるのです。同じように、人生偏差値が高く、魅力的な人には、人が集まります。
人生偏差値が高い人は、つき合う人のレベルが高いものです。付き合う人を変えれば、集まる情報の質も変わります。情報が変わればビジネスチャンスが生まれ、ビジネスチャンスをつかめば、お金を増やすことも可能になります。人生偏差値を上げるためには、学び続ける人がいる環境に身を置くことです。
この人生偏差値は幾つになっても上げられます。44歳の15年前に私は断酒を決意し、飲み仲間との交流を減らしました。夜の飲んでいる時間を朝時間にシフトし、朝の勉強会(朝活)に参加するようにしました。夜の飲み会は愚痴が多かったのですが、朝活はポジティブな言動に溢れていました。朝活に集まる魅力的な人たちから、学ぶ姿勢を吸収することで、私は変化のきっかけをもらえました。
朝の読書会によって、私の読書法が変わりました。他者に書籍の内容をわかりやすく伝えるスキルを鍛えるうちに、この書評ブログもスタートできました。インプットしたことをアウトプットすること、わかりやすく他者に伝えることで、著者との対話が進み、知識を自分ごと化できるようになったのです。
著者は人生偏差値を上げる2つの方法を紹介しています。
①人並み以上に経験を積む
②頭がおかしいと言われるような特別な経験をする
頭がおかしいと言われる特別な経験をすると人から認知され、応援してもらえるようになります。大きなビジョンを持ち、そのための行動を続けることで、結果を出せるようになります。刃を研ぎ続けることで、自信も得られます。
人生で最も価値のあることは「経験」です。失敗体験を積み、人からフィードバックを得ることが未来の自分を変えるきっかけになるのです。人生偏差値を高めるために、失敗を恐れず、体験を積み重ねましょう。学んだこと、体験を増やすことで、結果を出せるようになります。
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