セルフプロモーションが起業家にとって重要な理由。パトリック・ベト-デイヴィッドの勝者の先読み思考の書評

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勝者の先読み思考ーービジネス戦略の基本と実践
パトリック・ベト-デイヴィッド
アルク

本書の要約

起業家やマーケターは羞恥心を捨て、クライアントが喜ぶ情報発信を積極的に行うべきです。クライアントが課題を解決できる情報を書き込むことで、新たなビジネスが始まります。自分が役に立つ存在であることをアウトプットしなければ、クライアントから発見してもらえなくなっています。

起業家がセルフプロモーションを恐れてはいけない理由

自分を売り込むセルフプロモーションの基本ルールは、羞恥心を捨てることである。恥ずかしがって遠慮するのは、他者からの評価にさらされるのが怖いからだ。ビジョナリーは臆せずそれを乗り越えてきた。自分を売り込む場合、他者の評価を恐れてはいけない。自分を知ってもらうことに積極的になるべきだ。(パトリック・ベト-デイヴィッド)

以前、ご紹介したパトリック・ベト-デイヴィッド勝者の先読み思考ーービジネス戦略の基本と実践を再読しましたが、パーソナルブランディングの重要性について書かれた部分にとても共感を覚えたので、今日はこの話を紹介します。(パトリック・ベト-デイヴィッドの関連記事

起業家は顧客や投資家、メディアに見つけてもらうために、パーソナルブランディングを積極的に行うべきです。しかし、多くの起業家は忙しさを理由にそれを先延ばししたり、羞恥心によって情報発信を行いません。SNSやブログで自分をアピールすることは勇気が必要ですし、時には他者からネガティブなフィードバックをもらうこともあります。

以前の私もオンラインではなるべく目立たないようにしていましたが、2009年からTwitterやFacebookで定期的に情報発信することで、多くのつながりを得ることができました。結果、経営者や士業、コンサルタントの方との新たな出会いをデザインできました。

その後、この書評ブログをスタートし、毎日欠かさずアウトプットすることで、ビジネスに良い影響を及ぼしました。書評ブログを毎日更新するためには、インプットを増やさなければなりません。本を読む時間を増やすために、やらないことリストを作成し、自分にとって意味のない行動をコントロールしました。

また、新しい本を探すことが日課になり、世の中のトレンドにも敏感になれました。社外取締役や経営者のアドバイザリー業務が、今の私のメイン業務になっていますが、最近では経営者の課題を解決するための書籍を読むようにしています。取締役会や経営者の壁内で、書籍で学んだ経営理論やケーススタディがとても役立っています。

クライアントに見つけてもらうためにアウトプットを心がけよう!

自分の見解を印象づけるには、著名人の言葉などを引き合いに出すよりも、書籍を引用するとよい。

著者も書籍を積極的に活用すべきだと言います。会議の相手が本の内容やそこから導き出したアドバイスに共感したなら、コミュニケーションがはかどります。

ビジネスのやりとりの中で、参照すべき2、3冊の本を紹介できれば、他者から読書家だと評価されます。私はこの書評ブログのおかげで、読書家というブランドを手に入れることができました。書評ブログに多くの経営情報やケースがストックされているので、ミーティングの前に自分の記事を読み直すことで、自分の頭も整理できます。

クライアントに役立つ情報をネットに置くことで、自分のブランドを強化できます。その本や著者、理論、ケースに興味を持つ人に見つけてもらえる可能性が高まりますし、ブログを日々更新することで、信頼してもらえるようになります。 

著者はソーシャルメディア上の発信のルールを以下のように整理します。
・独自性をもつ。
・勇気をもって大胆に。
・自信過剰でもよい(あなたが何者であるかを表しているならば)。
・視聴者と双方向の関わりをもつ。
・良いことは自画自賛する。
・間違いは笑いのネタにする。
・間違ったときは負けを認める。 

SNSを活用する際には正しい情報発信を心がけるべきですが、時には間違った情報を書き込むこともあります。間違った際にはそれを訂正し、謝罪する勇気を持つことも重要です。

起業家やマーケターは羞恥心を捨て、クライアントが喜ぶ情報発信を積極的に行うべきです。クライアントが課題を解決できる情報を書き込むことで、新たなビジネスが始まります。ネットがコミュニケーションの柱になる中、自分が役に立つ存在であることをアウトプットしなければ、クライアントから発見してもらえなくなっています。

自分の語るナラティブから新たな出会いをデザインでき、そこから信頼関係を構築できるようになります。そのためには、日々の情報発信を欠かさないようにしましょう。


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