パトリック・マキューンの人生が変わる最高の呼吸法の書評

習慣化

人間は何も食べなくても数週間は生きられる。しかし呼吸を止めると、わずか数分で死んでしまう。それなのに、食べ物や飲み物にはかなり気をつけている人でも、呼吸についてはほとんど無頓着だ。(パトリック・マキューン)


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鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある

呼吸を減らせば、健康になれるとパトリック・マキューン
トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法で力説しています。
私たちは、健康のために食事や飲み物には気を使いますが
空気については当たり前すぎて、あまり意識を向けません。
たとえ、意識したとしても、空気の量まで真剣に考える人は少ないはずです。

著者は食べ物や水に適正量があるのなら、空気にもそれがあって然るべきだと言います。
本書は呼吸と空気量にフォーカスした本で、鼻呼吸によって空気を減らすことで
健康な体が手に入るというアイデアを紹介しています。
鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにあるという著者の言葉を読んで
意識をもっともっと鼻呼吸に向けなければと思えました。

子供の頃から喘息に悩み、最悪の人生を送っていたパトリック・マキューンは
鼻呼吸によって、全く別人に生まれ変わります。
ロシア人医師のコンスタンチン・ビューテイコ氏から教わった鼻呼吸を実践した結果
睡眠障害と喘息を改善できたのです。
その後「酸素アドバンテージ・プログラム」を開発し
オリンピックの金メダリストやアスリートを指導し、多くの成果を出しています。

健康とフィットネスを妨げるいちばん大きな要因は、「慢性的な呼吸過多」という状態だ。たいていの人は自分でも気づかないうちに、適正量よりも2倍か3倍は多く呼吸している。

実際、多くの現代人は呼吸過多になり、これが健康を害す原因になっています。
食べ過ぎや飲み過ぎが体に悪いように、呼吸のしすぎは健康に悪影響を及ぼします。
口呼吸による呼吸過多によって、気道が狭くなり
体の酸素を取り込む能力が低下します。
血管が細くなり、心臓などの臓器や筋肉に十分な血液が行きわたらなくなるのです。

眠るときに口呼吸をしている人は、朝起きたときからすでに疲れているはずだ。どんなに睡眠時間が長くても、起きてから2、3時間は元気が出ない。起きているときも寝ているときも、慢性的に口呼吸をしている人は、疲労感、集中力や生産性の低下、不機嫌などの症状があるといわれている。
ロ呼吸によって、寝ても疲れが取れないのでは、意味がありません。
口呼吸は悪い習慣だと捉え、鼻呼吸を意識するとパフォーマンスがアップします。
私も瞑想を始めてから鼻呼吸を取り入れましたが
睡眠の質が改善し、以前ほど疲れなくなりました。
口にテープを貼って、口呼吸をやめ、鼻呼吸を続ければ
睡眠の質を高め、疲れない体が手に入ります。
 

体内の二酸化炭素が健康状態を決める

二酸化炭素は、呼吸、血流、筋肉への酸素の放出だけでなく、正常なPH値を保つうえでも重要な役割を果たしている。簡単にいうと、体内の二酸化炭素が、私たちの健康状態を決めているということだ。正しく呼吸すれば、体内の二酸化炭素も適正量になり、体の各部位が正しく機能する。そして運動時に、最高の体力、持久力、パフォーマンスを達成できる。

鼻呼吸によって二酸化炭素を体内に適正に保つことで
私たちのパフォーマンスがアップすることがわかっています。
脳や筋肉にしっかりと働いてもらうためには、呼吸過多を避けないといけないのです。
口呼吸はフリーラジカルを必要以上に増やし、他の細胞を攻撃します。
これが炎症、筋肉の疲労、老化の引き金になるのです。

本書には簡単に計測できるBOLTスコアが紹介されています。
二酸化炭素への換気反応が強い人は息をしたくなるまでの時間が短く
BOLTスコアは低くなります。
逆に二酸化炭素への耐性が高い人は、BOLTスコアが高くなります。
BOLTスコアは普通の運動を定期的に行なっている人はだいたい20秒前後で
これより短いなら鼻づまりや喘息があり
睡眠障害や運動時に激しい息切れがあるはずです。
このスコアを40以上に伸ばすことで、自分の能力を最大化できるようになります。

このBOLTスコアをよくするための3つのステップが本書に紹介されていました。

ステップ1 二酸化炭素のロスをなくす
●起きているときも寝ているときも、つねに鼻呼吸をする
●ため息をつかない(ため息をつきそうになったら、飲み込むか、息を止める)
●あくびをするときや話すときに大きく呼吸をしない
●1日の自分の呼吸を観察する
まずは、鼻呼吸を意識し、それを自分の習慣にしましょう。
 
ステップ2 二酸化炭素への耐性を高める
この段階で、呼吸量を正常になるまで減らすエクササイズを実行する。このエクササイズを行うと、体がリラックスして、静かでゆっくりした呼吸ができるようになる。ここでの目標は、酸素がほしいという欲求を、正常のレベルに戻すことだ。呼吸への欲求がある状態を10分から12分続ければ、脳内の受容体がリセットされ、二酸化炭素濃度にも耐えられるようになる。
ステップ1と2は、10秒のBOLTスコアを20秒まで伸ばすときに必要になります。
 
ステップ3 疑似高地トレーニングを行う
運動時は呼吸の量が増えるとともに、代謝が活発になって体内でよりたくさんの二酸化炭素が発生する。運動時の呼吸を減らすと、二酸化炭素への耐性を高めるとともに、酸素が少ない状況への耐性も高めることになる。
BOLTスコアが高くなると体調の良さを実感できるようになります。
呼吸を変えることで、体によい変化が現れます。
 
安静時だけでなく運動時も絶えず鼻呼吸を意識し、自分を改善していきましょう。
本書には息を止めるエクササイズも紹介されています。
擬似高地トレーニングによって、運動能力が高まるだけでなく
ゾーンに入ることで集中力も高められます。
 
鼻呼吸を習慣化することによって、以下の効果が得られます。
●吸い込んだ空気が肺に入る前にいらないものを取り除き、温めて湿気を与える
●心拍数を下げる
●一酸化窒素が肺に送られ、気道と血管が広がる
●酸素が全身に効率的に行きわたる
●動いている筋肉にたくさん酸素が送られるので、疲労物質の乳酸が減少する
●質のよい睡眠を得られる
●簡単にダイエットができる
●心臓の強化や喘息を治す

まとめ

鼻で静かに呼吸するだけで、著者は喘息の症状を改善しました。
鼻呼吸を意識し、BOLTスコアを高めることで
私たちは運動能力や集中力をアップできます。
口呼吸による呼吸過多をやめ、鼻呼吸を取り入れれば
ダイエットに成功したり、睡眠の質を高められることもわかっています。
日頃の呼吸に意識を向けることから、スタートしてみましょう。
鼻呼吸というタダのメソッドで自分をよくできるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。 

     

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