老いてきたけど、まぁ~いっか。(野沢直子)の書評

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老いてきたけど、まぁ~いっか。
野沢直子
ダイヤモンド社

本書の要約

著者は今までの人生を振り返り、過去に無理だと諦めていたこと、やってみたかったけれどやらなかったことを全部書き出してみるとよいと言います。これからの人生は自分のためにあると考え、やりたいことをピックアップし、バケットリストを書き出し、それを実践することで、人生後半戦をより豊かにできます。

人生後半戦をワクワクな時間に変える方法

とにかく30年、30年も時間があるのだ。結婚が第二の人生とするなら、この先は第三の人生、やり方次第によってはいろんなことができて、ここまでの人生で成し遂げられなかったことにも挑戦したっていいのだ。何しろ、この先はもう自分のためだけに時間を存分に費やしてもいいのだ。そんな風に考え始めたら、少し元気になってきた。(野沢直子)

あまりタレント系の類の書籍を読まないのですが、先日の日経新聞の書評を読んで購入したのが、野沢直子氏の老いてきたけど、まぁ~いっか。です。

著者は人生100年時代になり、前向きになりたいという同世代、特に還暦前の59歳の人たちを応援したいという思いで、このエッセーを書いたと言います。実際読み進めるうちに著者の言葉から元気をもらえました。また、著者と私には以下の3つの共通点があることを知り、今まで全く意識してこなかった著者に共感を覚えました。
■1963年生まれの59歳
■奔放な父(アルコール依存症)に育てられた
■バケットリスト(The bucket list)を書いている
※バケットリスト・・・死ぬまでにやりたいことをリストに書き出し、それを実践し、目標を達成する習慣。

バブルを経験した私たち世代は気持ちはとても元気ですが、徐々に体力が落ち始めています。しかし、ポジティブなマインドを持つことで、人生後半戦の過ごし方が変わると言います。

老いてきた自分を受け入れていくのは容易なことではないけれど、少なくとも嘆くのはやめて希望を持って残りの30年を自分と二人三脚でやっていって、死ぬ時は『ああ、いい人生だった』と思いたい。楽しい人生だったと思えたらいい。最終的に、自分のことを愛おしいと思えたらいい。

死ぬ時の自分をイメージし、そこからバックキャスティングし、行動することはとても重要です。亡くなる時に私も著者と同じように「いい人生だった」と言えるように、さまざまなことにチャレンジしたい思います。本当に自分がやりたいことをやることで、人生の最期のタイミングで後悔しない人生を送れそうです。

バケットリストを書き、未来の理想の自分からバクキャスティングする!

今は、人生百年時代と言う。その新時代でも50を過ぎたら、特に50も後半に差し掛かっているのであれば、もうとっくに折り返し地点は通過していることになる。この先の人生は、もう今までの五十年より時間的には短くなるのだ。人生何が起きるかわからないので、あと30年はいける、いやもっと長いかもしれないと思っていたら、案外もっと短いかもしれない。縁起でもないことは考えたくはないが、何が起こるかは誰にもわからない。 少なくとも、これからは今までの人生よりは短くなるのだ。やりたくないことを無理に我慢してやっている時間なんてあるんだろうか。いや、ない。ないはずだ。

著者は残りの人生を家族のためだけに使うのではく、自分を喜ばせるために使ってもよいのでは?と私たちに問いかけます。自分の人生は自分のためにあると考え、残り少なくなった時間を自分のために使うのです。本当にやりたいこととやりたくないことを明らかにすることで、自分の時間の使い方が劇的に変わります。

私はサラリーマンをやめ、独立する際に、好きな仕事を好きな人とだけやると決めました。本当に自分のやりたいこと、本当に会いたい人との時間を優先することで、仕事がうまく回るようになったのです。

苦手な人、嫌な人と付き合う時間を好きな人と過ごす時間に置き換えることで、幸福度は確実にアップします。

 一緒に時間を過ごしても楽しくもなく苦痛ばかりを与えてくる人たち、同様に一緒に仕事をしても楽しくもなく苦痛ぼかり与えてくる人たち、そんな人たちと付き合う時間はもうないのだということを思い出して、自分のために思い切って絶縁しよう。 この先は、一緒にいて心から楽しいと思える人たちと、よりたくさんの時間を過ごすことを選択する。そんな人たちとのコミュニケーションはむしろ前より増やして、丁寧に付き合っていく。その方が絶対に豊かな時間を過ごせる。

私はロバート・ハリス氏の人生の100のリストに影響を受け、自分の夢リストを書き始めました。目標を意識すること、情報のアンテナを立てることで、夢が次々実現するようになり、いつの間にか出版が実現し、憧れだった著者になれたのです。リストを書くことで、私は自分の人生を変えることができました。

著者は今までの人生を振り返り、過去に無理だと諦めていたこと、やってみたかったけれどやらなかったことを全部書き出してみるとよいと言います。これからの人生は自分のためにあると考え、やりたいことをピックアップし、バケットリストを書き出し、それを実践することで、人生後半戦をより豊かにできます。

この先の30年でそのリストに書き出したことを全部やれれば、人生最後のタイミングでの後悔を減らせそうです。10年という時間があれば、大概のことは実現可能ですし、新たな目標が人生に刺激を与えてくれます。


 

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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