12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました
大杉潤
WAVE出版
名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました(大杉潤)の要約
人生の後半戦において「時間」は最も貴重な資源となります。50代に差し掛かると、自分の人生をどのように意義深く過ごすかを考えることが重要です。それは、心から望むことに時間を割り当て、自身の幸福と満足を追求することを意味します。50代からは時間を味方にして、自分にとって本当に価値のある活動に集中しましょう。
創造リテラシーと金融リテラシーが重要な理由
「お金」よりも「時間」の方がずっと大切だ。(大杉潤)
ビジネス書籍の書評の第一人者の大杉潤氏から本書を献本いただいたので、早速レビューしたいと思います。大杉氏は、経験豊富な経営コンサルタントで、12000冊のビジネス書から得た知識を基に本書をまとめました。この本は、時間管理と効率的な仕事の進め方に関する実用的なアドバイスを提供しており、ビジネスパーソンや経営者に向けた貴重なガイドとなっています。
このブログでもお馴染みのビジネス本の名著が取り上げられており、時間管理に苦戦しているビジネスパーソンにとって有益な内容になっています。厳選された100冊の名著から得た大杉氏の知見は、読者に時間を効果的に利用するための貴重なアドバイスを提供し、ビジネスでの成功への道を開いてくれるはずです。本書を通じて、読者は時間の重要性を理解し、限られた時間を最大限に活かす方法を身につけることができます。
本書のテーマは以下の6つになります。
▪️仕事のキホン
▪️ワークライフバランス
▪️マインドセット
▪️キャリア形成
▪️幸せの実現
▪️ライフシフト
今日は大杉氏が選んだ100冊の中から、私がまだ読めていない2冊をピックアップしました。まず、タイムノットイズマネー(古川純)を取り上げます。
古川氏によると、新しいアイデアやソリューションを生み出す力である「創造リテラシー」と、資産を増やし適切に管理することで生活の選択肢を広げる「金融リテラシー」は、どちらも現代生活において欠かせないスキルだと言います。 この2つのスキルを養うためには、「読書」「行動」「思考」の3つが必要であると古川氏は指摘しています。
具体的には、読書などのインプットにより、新たな知識を得、行動に移しながら深く思考することが重要です。この「考動」を実生活に取り入れることで、時間を有効活用できるようになります。
実際、私もこれら2つのリテラシーを身につけることで、時間を有効に使えるようになり、充実した人生を送ることができるようになったので、古川氏の考えに共感を覚えました。
「相転移」で人生の後半戦をデザインしよう!
人生は図で考える 後半生の時間を最大化する思考法 (平井孝志)の「相転移」という考え方にも共感を覚えました。この書籍は、人生の後半期をいかに戦略的かつ有意義に過ごすかを、経営戦略の視点から解き明かしています。著者は、人生をただ時間が過ぎるものではなく、計画的に管理し構築するべきものと捉えることを提案しています。
具体的な戦略として、残りの人生を最大限に活用し、満足のいく後半生を過ごすために、時間の管理や使い方に焦点を当てたアプローチを紹介しています。 著者の平井氏によれば、人生は「構築期」の前半生と「統合期」の後半生の2つのフェーズに分けられます。
50歳を境に、自己実現と経験の深化に重点を置く後半生にシフトし、これまで築き上げた価値を深め、享受する時期が始まります。 これは人生における「相転移」の時期とされ、人生の質を変化させ、より充実したものへと導くための重要な転機です。本書では、この重要な転機をどのように迎え、自分自身の人生を積極的に形成していくかについて、具体的かつ実践的なアドバイスが提供されています。
例えば、「やるべき事」ではなく「やりたい事」に時間を配分する「ストラテジー思考」や自分の強みを人生の指針とするパーソナル・アンカー思考によって、私の50歳からの人生後半戦はうまくいくようになったので、ぜひ、ミドル世代の人は平井氏のアドバイスを参考にしてください。
人生の後半では、「時間」が最も大切な資源となります。50代になると、人生をどう有意義に過ごすかを考えることが大切になります。これは、自分が本当に望む活動に時間を使い、幸福と満足を求めることを意味します。
この時期は、自分にとって重要な活動に集中する絶好のチャンスです。平井氏の戦略的思考は、人生の後半をより充実したものにするための指針となります。
今回、大杉氏のお陰で、新たな書籍に出会う機会を得ました。また、大杉氏の異なる視点から、以前に読んだ本に対する新しい理解を深めることができました。
コメント