わたしはお米や野菜、すべての食材にいのちがあると考えています。そのいのちを食べることで、わたしたちの口を通じて体に入り、一緒に生きていくからだと思うのです。だからこそわたしは、その食材のいのちを生かすように調理したいとつねに思っています。(佐藤初女)
森のイスキアをご存知でしょうか?
イスキアとはイタリアのナポリ湾の火山で有名です。
あるイタリア人の富豪の青年が、自分自身の人生を見つめ直し
新たな力を得た場所として有名です。
そんなイスキアに由来した場所が、日本の青森県の白神山地にあります。
そのイスキアの森で佐藤初女氏は
「食はいのち」という考え方のもと。食事の重要性を発信しているのです。
限りなく透明に凜として生きるを読むと、食事を自分のために食べたくなります。
一生懸命、食べることで私たちは良い方向に変化でいることがわかります。
佐藤氏は、食べ方が変わると人に優しくなれるといいます。
お米「ひと粒ひと粒」を大切にすると、「一人ひとり」にやさしくなれる。
本書に書かれているぬかづけや餅つきの話を読むと、心が落ち着きます。
食べること、準備することに手を抜かないと、自分にも人にも優しくなれるのです。
食事は、いろいろな意味で、コミュニケーションをよくしてくれることがわかります。
私たちは、加工食品を一人で食べること=孤食を習慣化することで
自分を成長させるチャンスを失っているのかもしれません。
心をこめてつくったおむすびを食べることで、人との関係が変わります。
握手を両手ですることで、二つのいのちが一つになるという考え方には
とても共感しました。
工業製品ではないちゃんとした食事や心のこもった会話が
私たちの心を透明にさせて、人生をよりよくしてくれるのです。
握手はいのちの移し替えで、相手への信頼を生み出します。
「はい」「ありがとう」「ごめんなさい」と相手を尊重することで
人間のイライラは消えていきます。
食事を変える、人に優しくなることで、私たちは成長できるのです。
子供の時に母親が教えてくれた感謝の気持ちを思い出しました。
自分が親から教わったことを、私たちは忘れてしまっているのかもしれません。
自然でナチュラルなものに、自分たちの手を加える!
食事への感謝を忘れないなど当たり前のことを、本書を読むことで思い出せました。
食べることは、いのちを移しかえること素材そのものを「いのち」としてとらえるか、ただの物としてとらえるかによって味が違ってくるものです。(佐藤初女)
出来合いのものには、心が入っていないからおいしくないのです。
心が満たされる食事を食べることで、人は優しくなれる!
家族や中本の絆が深まるという考え方に、とても共感しました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Day 098 / 晩ごはんにおにぎり April 08, Wednesday via photopin (license)
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