時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTSの書評

技術の移り変わりをじっくりと見ていると、技術変化のペースが急速に早くなっていることがわかる。だから21世紀にはこれまでの2万年分に相当するような進歩が見られる。(レイ・カーツワイル)

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photo credit: quinn.anya Pointing to kites via photopin (license)

技術の進歩とコミュニケーションの手段の多様化によって
私たちは以前よりはるかに成果を得やすくなっています。
しかし、学校や企業では旧態依然の方法論がまかり通っているため
イノベーションの阻害要因になっています。
大企業や役所の前例主義が様々な事業のブレーキを踏んでいるのです。
2万年の進歩は一部のベンチャーマインドを持った経営者によって起こされ
過去に成功した大企業は成長できずに苦しんでいます。

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTSの中で
著者のシェーン・スノウは近道の重要性を語り続けます。

ショートカットは単なる近道。 「スマートカット」とは、本来時間をとられるべきではないところをスマートに、つまり賢く回避しながら、力を入れるべきところに力を入れて大きな目的を達成する技だ。(シェーン・スノウ)

シェーン・スノウはラテラル・シンキングを身につけることが
短期間で思考するための鍵になるといいます。
成功するための方法は、従来とは違うところにあるのです。
しかし、多くの人は過去の道を大切にしすぎて、無駄な努力を続けます。

我々の能力は飛躍的に高まっているのに、ほとんどの人は多くの人が通ったわかりやすい道を歩こうとする。

本書には著者が短期間で成功したベンチャー起業家の取材から学んだ
ラテラル・シンキングの9つのメソッドが紹介されています。
このアイデアを真似ることで、私たちは短時間で成長できるようになります。
近道を見つけるとは、レバレッジをかけることでもあるのです。
ただし、近道を見つけても、努力は欠かせないと著者は釘を刺しています。
少ない労力でより多くの成果を出すために、知恵をしぼりましょう!

運を自分でコントロールすることが大事だという著者の言葉が響きました。
多くの人たちが指摘しているように運がいい人たちは
タイミングよく、絶好の位置に居合わせます。
彼らはこのビックウェーブを待つのではなく
積極的に動くことでその場所を確保するのです。

そのためには以下の4つのルールを覚えておくと良いと
シェーン・スノウは本書でアドバイスしています。

・思わぬ成果を偶然に生み出す能力は意識的に発揮できる
・運は自ら切り開ける
・ルールやしきたりは無視していい
・成功への最良の道はいつも同じではない。

成功につながらない努力をやめないと、時間を浪費してしまいます。
ラダー・ハッキング(成功への階段を駆け上がるメソッド)のわらしべ長者の事例で
物々交換の価値を再認識できました。
サイズと品物の種類を変え、別の階段に飛び残ることで
わずか一晩の間に爪楊枝をTVを変える学生たちの行動から多くのことを学べます。
ダメだったらすぐに他の場所に移る階段の切り替えと頭の切り替えが功を奏します。
短期間で結果をの残すためにはこの2つの切り替えが大事です。
自分がいた業界のスキルを使って、他の階段に飛び移れば、成功する確率は高まります。
Appleや任天堂は素早く違う階段を見つけ
ビジネスを素早く切り替えることで、一気に成功を手に入れたのです。

また、本書の「制約があるほうが独創性は発揮しやすい」という言葉を読んで
ある成功者の顔を思い出しました。
「アイデアはあまりに自由な環境だと生まれてこない、適度な制約条件が必要だ」と
彼が私に繰り返し、教えてくれたからです。
良いアイデアを素早く考えるためには、制約条件も必要なのです。

本書「SmartCuts」のアイデアはとても参考になるので
引き続き、このブログで紹介していこうと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

     

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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