現代人は、年中「ながら行為」をする習慣がついていて、食べることもその一部になっています。この練習をすると、自分がどれほど多くの「ながら行為」をやっているかに気づきます。(ジャン・チョーズン・ベイズ)
photo credit: garryknight The Other Breakfast Club via photopin (license)
食事の際のながら行為をやめてみる
私たち現代人の日常は忙しく、「ながら行為」が蔓延しています。
しかし、このマルチタスクがあなたの生産性あを下げたり
幸せな時間を減らしているかもしれません。
特に、食べる時に私たちは「ながら行為」を行なっています。
せっかくの食事なのですから、もっと楽しんだほうがよさそうです。
新聞を読んだり、iPhoneを操作しながらの食事は
作り手に対して失礼ですし、ストレスの原因にもなります。
禅寺を経営するジャン・チョーズン・ベイズは
「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする
「マインドフルネス」入門の中でながら行為の弊害について語っています。
みなさんも子どもの頃に、「口に食べ物を入れてしゃべってはいけない」と注意されたと思いますが、私たちは大人になっても、食べることとしゃべることを同時にやっています。しかしこの練習をしていると、「食べること」と「話すこと」を交互にできるようになります。つまり、話すときには、食べるのを一時中断すればいいのです。この2つを同時にやってはいけません。食事をしながら人と話すことはごく当たり前になっているので、1人でレストランにいるときに、本も読まず何もせずに食事をするのは落ち着かない気分になりがちです。周囲の人に「友だちのいない気の毒な人と見られやしないか」などと考えてしまいます。そこで、本を開いたり、パソコンを開けたりして、自分にはやることがあって、「ただ食べるだけ」のために時間を無駄にしないのだということを示そうとするのです。
人前で忙しそうな演技をする必要はないという指摘には共感を覚えました。
確かに食事の時ぐらい余裕を持ちたいですね。
誰かと食事を食べる時にも、ソーシャルメディアではなく
目の前の相手との会話を楽しんだ方がよいに決まっています。
その際、口の中にものを入れたまま、会話をしないようにしたいものです。
「食べること」と「話すこと」を交互に行うことを意識しましょう。
エセックス大学の研究によると会話をしている時に
どちらか一方が携帯電話を持っているだけでも
信頼関係が壊れることが分かっています。
せっかくの食事ですから、目の前の美味しい料理に意識を向けたり
一緒にいる人との会話をもっと楽しみましょう!
「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門 / 原タイトル:HOW TO TRAIN A WILD ELEPHANT[本/雑誌] / ジャン・チョーズン・ベイズ/著 高橋由紀子/訳 石川善樹/監修 |
食べることに意識を集中する!
食べることさえ時間の浪費に思えるほど、「ながら行為」をせずにいられないのはなぜなのでしょう。どうやら私たちは、1日のうちにどれくらい仕事をしたか、長々と続く「TO DO リスト」の項目をいくつ線で消したかで、自分の価値が決まると思っているようです。
食べることに「価値がない」と多くの人が思っていますが
本当にそうでしょうか?
食事の時間をマインドフルに過ごすことは可能です。
食事を楽しむことで、人生にゆとりが生まれます。
いつも忙しくしていては、心も体も疲れてしまいます。
マインドフルに気持ちを込めながら食べれば、たとえひとロでも、食べることが豊かで多彩なものになります。そうすれば、胃がはちきれそうになるまで食べるのではなく、心が満たされるまで食べておしまいにできます。
今ここに集中して、一口ごとに箸を置いて食事を楽しむのです。
しっかりと噛むことで、脳が満足感を得ることで食べ過ぎを防げます。
マインドフルネスな食事によって、ダイエット効果も期待できます。
美味しい食事をしっかりと食べると幸せな気分を味わえます。
まとめ
食べるときには食べることに専念しましょう。
目の前の食事を楽しむことで、人生を楽しめます。
せっかくの食事をマルチタスクで台無しにする必要はありません。
マインドフルネスな食事=食べる一瞬に意識を向けることで
私たちは幸せを噛み締められるようになります。
一口づつ味わうことで、ダイエットにもつながります。
感謝の気持ちを持って、目の前の一口を楽しみましょう!
マインドフルネスの関連記事はこちらから
ジャン・チョーズン・ヘイズの関連記事はこちらから
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
コメント