リーダーが社員の名前を覚えた方がよい理由。

人の名前や経歴を覚えるのは、リーダーシップの基本中の基本。名前を呼ぶということは、「あなたのことを気にかけていますよ」と相手をリスペクトしていることの表れなのです。(佐藤智恵)


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リーダーは社員の名前を覚えた方がよい

人の名前やプロフィールを覚えることで
部下のやる気は一気にアップします。
あの松下幸之助氏も人の名前を覚えることで、その後のリーダーを育てました。
PHP研究所の川上恒雄氏が、雑誌PHP
松下幸之助翁の逸話を紹介しているので以下引用します。

松下電器三代目社長の山下俊彦氏は、昭和12年に入社しました。とくだんの志望動機もなく、工業高校の教師に勧められるまま採用試験を受け、「なんとなく入ってしまった」といいます。仕事に身が入らず.悩んだこともありました。2~3年後、幸之助が配属先の工場を視察に訪れます。山下氏が仕事をしていた実験室にも入ってきました。「山下君、元気でやってくれているか」突然自分の名前を呼ばれ、山下氏はとても驚きます。このときすでに松下電器グループ全体の社員数は六千名を超えており、幸之助を案内していた工場の幹部ですら、山下氏のは名前を把握していませんでした。にもかかわらず、会社では”雲の上”の人だと思っていた幸之助が知っている。山下氏はすこぶる感激し、仕事を前向きにとらえる一つのきっかけとなります。

25人抜き、山下跳びなどで有名な松下電器の三代目社長の山下俊彦氏も
入社当時はやる気の無いただの平社員でした。
しかし、松下氏が山下君と名前で呼びかけたことで
彼のモチベーションは変わりはじめます。

この後、山下氏は自らの行動を変え、最終的に社長に上りつめていきます。
社長に名前を呼ばれることは、一般社員にとってとても光栄なことです。
上司が名前を覚えることで、社員のやる気に火がつくのです。
部下と良好な関係を生み出す技を松下氏は身につけていたのです。
リーダーは社員を一人の人間として尊重すべきで
社員を名前で呼ぶ努力をすべきです。
社員に気配りができるリーダーが会社を成長させるのです。

当然、大企業では全員の名前を覚えるのは不可能でしょうが
事前に調べておくなど準備をすることで、部下の力を引き出せるようになります。
相手が若者であっても、ちゃんと名前で呼びかけた幸之助氏には
社員一人ひとりを大切にする思いがあありました。

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田中角栄氏の技を盗む!

今太閤として有名だった田中角栄氏も、部下の名前を呼ぶことで味方を増やしました。
彼が大蔵大臣に就任したとき、挨拶に来た官僚たちにフルネームで呼びかけたのです。
多くの官僚達が感激し、角栄氏のファンになったと言う逸話が残っています。
また、普段省内で課長クラスの部下とすれ違った時にも
フルネームで「元気か?」と相手に話しかけたそうです。
部下達はこの声がけに感動し、田中氏に対する思いを強くしました。

名前を覚える天才の田中氏も、時には名前を失念することもあったそうです。
そんな時に、彼は握手をしながら「君の名前はなんだっけ?」と問いかけ
官僚が名字で答えると、「名字はわかっているよ。下の名前はなんだっけ?」と
相手に悟られないようにしたそうです。
この田中氏のテクニックを覚えておくと
相手との信頼関係を良好に保てそうです。

まとめ

部下の名前を覚え、呼びかけることで
彼らのモチベーションを高めると同時に信頼を得られます。
リーダーは、松下幸之助氏や田中角栄氏を見習って
部下を名前で呼ぶようにすべきです。
部下の名前を覚えた方がよいと意識し
日頃から名前で話しかけるようにしましょう!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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