市村よりなり氏の売れる!魔法のアイデア 7パターン39の法則の書評

アイデアは「ドラえもん」に学べ。(市村よしなり)


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「ドラえもん」の登場人物になりきろう!

市村よしなり氏の売れる! 魔法のアイデア 7パターン39の法則を献本いただました。著者の市村氏は小学生で起業したITコンサルタントで、様々な事業を成功させてきました。本書にはそんな彼のアイデア作りのノウハウが、子供にでも理解できるようにわかりやすく紹介されています。

市村氏は父親がビジネスで失敗したたために、小学校のときに夜逃げを経験します。このつらい体験をギフトと捉え、そこから大きく飛躍します。アイデアがなければ生きていけない過酷な状況が、彼を起業に駆り立てたのです。ここから様々なアイデア作りの方法を見つけ、彼は成功への道を歩みます。彼のラクして売るためのノウハウを実践すれば、アイデア作りに苦しまなくなるはずです。私たちがやることはとてもシンプルです。足す、引く、逆転、流用、お金、自動、次元のアイデアを生む7つのパターンと39のシンプルな行動法則に当てはめ、ただただ考えるだけでよいのです。

以下の市村氏の7つのステップで思考するだけで、私たちは結果を残せるようになります。
脳みそを柔らかくする→
アイデアの卵を見つける→
アイデアを膨らます→
アイデアを進化させるお金について考える
自動化する→

No.1アイデアにする
次元を上げる

今日は39の法則の中から「ドラえもん」を活用した一人アイデア会議を紹介します。「ドラえもん」に登場する主要人物になりきって、一人でブレストするだけで、様々なアイデアが浮かんできます。まずはのび太になって、目の前の問題を徹底的に否定しましょう。この否定がアイデアを考えるきっかけになります。

全員がのび太になってしまったら、否定するばかりで話が進まないんじゃないの?と思う人もいるかもしれせんが、そこは心配御無用。この段階はアイデアを膨らませるための単なるブレーンストーミングですから。だから何も心配する必要はありません。安心して否定的で消極的なのび太になりきって、意見を出し尽くしましょう。また、ほとんどの人が常識だと思うことを、のび太になって疑ってみるのも良いでしょう。きっと何か新しいアイデアのきっかけが生まれるはずです。

常識を疑うことから、とてつもないアイデアが浮かんでくることがあります。のび太になりきって、課題を解決するために目の前の事象をネガティブチェックしてみるのは確かに効果がありそうです。

次は、紅一点のしずかちゃんです。しずかちゃんは女性なので感情を徹底的に活用します。感情的な人になりきって、右脳から物事を考えてみるのです。

しずかちゃん(と言うか、感情的な人)になりきって物事を考えてみましょう。普段論理的に物事を考える人ほど、いつもとは違う側面からアイデアを発展させられるのではないかと思います。

自分の直感を信じて感情をストレートに表現します。恥ずかしい、楽しい、かわいそう、怖いなどをキーワードに自分の感情に訴えかけながら、アイデアを出すことで、いつもとは違うアイデアが生まれます。特に、左脳型の男性はしずかちゃんになりきることで、脳内ケミストリーが起こり、面白いアイデアが浮かんでくるはずです!

ドラえもんの多様性を取り入れよう!

ジャイアンに媚び、イヤミを連発するスネ夫にもよい面があります。人の良い面にフォーカスし、ポジティブな側面を探ることで、人間関係も改善できます。市村氏はスネ夫を分析力というポイントから評価しています。スネ夫は周囲とのバランスを即座に判断し、良い答えを導きます。この瞬間は誰に媚びへつらうのが正しいのかを見極め、的確に行動しているのです。このスネ夫の優れた分析力をまねて、アイデアを作ってみましょう。

分析力があるというのは、言うまでもなくビジネスには大事な点です。アイデアとして生まれたプランが、本当にビジネスとしてうまくいくのかどうか、それをときには過去の数値的な基準から判断したり、ときには予測を立てたりして、これは利益が出るとか、出ないとか、そういった側面からの視点を与えてくれるわけです。

アイデアを実現するために、データや資料をしつこくチェックし、冷徹に判断を下してみるのです。スネ夫のキャラクターになりきり、仮説を検証する姿勢が良い結果をもたらしてくれます。

悪役のジャイアンもポジティブ評価をすると最強のリーダーに生まれ変わります。常に積極的で肯定する力が、チームを元気にしてくれます。絶対に無理だと思える状況でも、自分にはできる!大丈夫だと考えることで脳が活性化し、大胆なアイデアを生み出せるのです。

しかし、積極的なジャイアンばかりだと物事はスムーズに動きません。よく言われることですが、チームには多様性が必要です。ドラえもんのよいところはこの多様性で、個性豊かな登場人物が役割を担い、課題を解決していくことです。

リーダーが何人かいると逆に企画が頓挫しやすくなるのは、そういつ理由なんですね。だから、物事を進めていくには、楽観的で根拠のない自信に満ちた人ばかりいてもダメ。ちゃんとそれぞれの役割の人がいて、その組み合わせのバランスが取れていないと、うまくいかないものなのです。

時には、出来杉くんという優秀なキャラクターになりきることも大事です。彼は一歩引いた存在で、物事を俯瞰して見ています。当事者ではなく、客観的になることで、いろいろな人から意見をもらえるようになります。もし、あなたが狭い視野に陥っているのなら、出来杉くんのことを思い出し、思考と行動を変えるべきです。

そして、最後はドラえもんです。ドラモンは創造的で革新的な存在です。まさにビジョナリストであり、イノベーターなのです。過去の常識や体験にとらわれずに、様々なアイデアを組み合わせたスティーブ・ジョブズのように、思考の次元を変えて、斬新なアイデアを生み出すようにしましょう。

市村氏は人生はゲームだと言います。自分の人生をエンジョイするためには、ゲームの主人公にならなければなりません。主人公の視点を持つことで、主体的に生きられるようになります。しかし、時には大きな壁に阻まれ、自分の力だけでは解決できない問題にぶちあたることがあります。そのつらい出来事も次元を変えて見ることで乗り越えることができます。目の前のトラブルも自分を結果的に楽しませるものだと考え、ワクワクする冒険に置き換えてしまうのです。

そして、感謝することでネガティブなエネルギーをポジティブなもに変換できるようになると市村氏は述べています。

『感謝』は、一見ネガティブな出来事も誰かのせいにすることなく、すべては自分が創っている出来事であるとすべてを肯定し、神の視点に立てる唯一の方法です。

感謝することで異なる次元で物事を見れるようになります。すべてのネガティブなことが、よい結果のための途中経過だと思えるようになります。周りの人に感謝することでわだかまりもなくなり、よいことを引き寄せられるようになるのです。

まとめ

様々な視点を持つことで、創造力を鍛えることです。現実の世界とは、別の世界をイメージすることがアイデア作りにスタートラインになります。脳みそをやわらかくするために、ドラえもんの登場人物になりきれば、多くのアイデアが生まれてきます。人生をゲームに見立て楽しみ、現状に感謝することで、人生がうまくいくようになります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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