助けを求めることを躊躇しないようにしよう!ティボ・ムリスの理想の自分をつくる100の法則の書評


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理想の自分をつくる100の法則
著者:ティボ・ムリス
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書の要約

人に助けを求めることを恥じてはいけません。成功する可能性があるのに、助けを求めないのはとてももったいないことです。他者の力を借りることは、決して恥ずかしいことではなく、ビジネスをうまく進められるようになるポジティブな行動だと考えるとよいでしょう。

人に助けを求めるのを躊躇してはいけない理由

必要なときに助けを求めることを恐れてはいけない。助けを求めるのは弱さではなく強さの証しなのだ。自分の力の限界を認める勇気を持っていることを示しているのだから。(バラク・オバマ)

アメリカの大統領だったバラク・オバマ氏は、助けを求めることはとても大事だと述べています。しかし、私たち日本人は人に助けを求めることが苦手です。多くの日本人は幼い時から、人に迷惑をかけてはいけないという教育を受けてきたために、人にお願いすることを躊躇しがちです。

人にお願いすることで、アイデアをもらえたり、人を紹介してもらえるのですから、困った時には人に助けを求めましょう。今回のコロナ禍の中で、一人の力には限界があることに気づいた人もいるはずです。自分一人で成功を成し遂げた人はいません。成功者も多くの人のサポートを受けた結果、その地位をつかめたのです。

助けを求められた人の立場になって考えると、お願いがしやすくなります。私たちは人からお願いされることで、喜びを感じることがあります。自分の価値を提供し、感謝の言葉をもらえた時に、幸福度がアップします。お願いするタイミングや相手を考える必要はありますが、人を頼ることで相手を幸せにできると捉えることで、助けを求めるハードルを下げられます。

著述家で、ライフコーチのティボ・ムリス理想の自分をつくる100の法則の中で次のように述べています。

人に助けを求めなければ、答えは常に「ノー」である。何を成し遂げるにせよ、それを一人で実現することはできない。「自力で財を成した億万長者」という表現があるが、それは誤解を招く言い方だ。財を成すためには、他の人たちの協力や支援が欠かせない。あなたはすべてのことを一人ではできないし、その必要もない。あなたの夢を実現するために必要な知識、お金、人脈を持っている人はたくさんいる。しかも、他の人たちに助けを求めると、一人で奮闘している人たちより優位に立つことができる。(ティボ・ムリス)

自分の力を過信するのをやめ、人を頼る勇気を持ちましょう。人に助けを求めることは、決して恥ずかしいことではないのです。

人助けをする際の4つの問題

著者は人助けをする際の4つの問題をあげていますが、マインドセットを変えることで、どれも簡単にクリアできます。

1、私たちは他人に助けてもらうのを避けたがる。
先ほども書いたように、ほとんどの人は他人を助けることが好きだと言うことを覚えておきましょう。人の役に立つことをすると気分がよくなります。

2、私たちは他人に助けを求めるとき、利己的に見えることを恐れる。
ふだんから周囲の人を無償で助けていれば、他人に助けを求める際の心理的負担を軽減できます。自ら人を助けることを習慣化することで、自分の評判もよくできます。

3、私たちは自分が助けを必要としていることを認めたがらない。
時には自分のプライドを捨てましょう。私たちは一人で何かを成し遂げて、自分の強さを証明したがります。しかし、一人の力は限られています。自分で解決できない課題に遭遇したら、他人の助けを求めればよいのです。

私は10年以上前にコーチングをスタートしました。優秀なコーチに相談することで、たいがいの問題を解決できることが明らかになりました。多くの成功者にコーチやメンターがいるのも、自分の力の限界を知っているからです。あのスティーブ・ジョブズにもビル・キャンベルという名コーチがいたのです。(ビル・キャンベルの記事はこちらから)課題を解決するために、コーチやメンターを雇うという手もあります。

4、私たちは断られることを恐れる。誰でも断られるのはいやだ。
私たちは他人に助けを求めないことによって、自分の夢を実現する機会を失っています。断られるのを避けようとすると、自分の夢や目標に「ノー」と言っているのと同じことになるのです。謙虚な姿勢で助けを求めると、たいてい誰かが助けてくれ、結果を出せるようになります。オバマ前大統領の言葉を信じて、お願いする勇気を育むようにしましょう。

成功する可能性があるのに、助けを求めないのはとてももったいないことです。他者の力を借りることは、決して恥ずかしいことではありません。助けを求めることは、ビジネスのスピードを速めるポジティブな行動だと自分の思考を変えることで、結果が変わります。世の中には完璧な人などいないと考え、助けを求めることをよしとしましょう。

逆に、助けを求められた時には、躊躇せずに人を助けることで、互恵的なチームを作ることができます。自分の評判をよくすることで、あなたは周りの人から頼られる存在になるはずです。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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