ジョーダン・ピーターソンの人生というカオスのための解毒剤 生き抜くための12のルールの書評


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人生というカオスのための解毒剤 生き抜くための12のルール
著者:ジョーダン・ピーターソン
出版社:朝日新聞出版

本書の要約

往々にして、状況は変化しますから、自分の地位に安住するのはやめましょう。自分の姿勢をよくし、背筋を伸ばすことでエンドルフィンが分泌し、幸福感を高められます。自分をよくすると決め、日々小さな改善を行うことで、3年後には全く違う人生を歩めるようになります。

人生をより生き抜くための12のルール

人々は原則に従う必要があり、そうでなければカオスを招いてしまう。(ジョーダン・ピーターソン)

新型コロナウイルス、頻発する地震、大きな被害をもたらす台風と日本列島では、過酷なことが次々と起きています。テクノロジーが進化しても疫病や自然災害に対して、人間は全く無力であることが、この数ヶ月で明らかになりました。悲惨なことが立て続けに起こることで、未来に希望を持てなくなっている人も増えているのではないでしょうか?

こんな時、過去の偉人の言葉から私たちは生きる力をもらえます。トロント大学心理学研究者であるジョーダン・ピーターソンは、こんな時代を生き残るための処方箋を用意してくれました。生きる上で役立つこのリストは、当初Quaraで公開されたものでしたが、これが評判となり、本書が生まれたのです。

秩序(既知)とカオス(未知)、表の世界と裏の世界の境界線に立つことで、私たちは安定を維持しながら、可能性を広げるための変化を模索できます。私たちはこの両方の世界を何度も行ったり来たりしています。秩序とカオスの世界を意識的に考えることで、自分がどうあるべきかを導き出せます。今までに理解したものに片足を置き、もう片足を新たな探索に使うようにすべきです。両足をしっかり使うことで、多少なりとも自分を向上させられます。この探索の旅をする際に、著者の12のルールが人生の指南書になります。
Rule1  背筋を伸ばして、胸を張れ
Rule2 「助けるべき他者」として自分自身を扱う
Rule3   あなたの最善を願い人と友達になりなさい
Rule4   自分を今日の誰かではなく、昨日の自分とくらべなさい
Rule5   疎ましい行動は我が子にさせない
Rule6   世界を批判する前に家の中の秩序を正す
Rule7   その場しのぎの利益ではなく、意義深いことを追求する
Rule8   真実を語ろう。少なくとも嘘はつかないことだ
Rule9   あなたが知らないことを相手は知っているかもしれないと考えて耳を傾ける
Rule10  正直に、そして正確に話す
Rule11  スケートボードをしている子どもの邪魔をしてはいけない
Rule12  道で猫に出会ったときは、撫でてやろう

今日はこの中のRule1と4を紹介します。Rule1では、ロブスターとの人間が対比されていますが、生き物の世界では勝者は堂々と胸を張り、負けた者は惨めに去っていきます。勝者と敗者の脳はまったく異なり、勝者の脳はセロトニンが増え、堂々と背筋を伸ばします。そしてこの姿勢によって強者はますます強くなり、身分が固定します。「持っている者は与えられていよいよ豊かになり、持たざる者はわずかに持っているものまでも取り上げられるであろう」というマタイの法則は、私たちに厳しい現実を教えます。

しかし、弱者の立場から抜け出すことも可能です。それも極めて簡単な方法で!

現在、あなたは敗者かもしれない。そうでないかもしれない。たとえいま敗者だとしても、敗者のままでいる必要はないのだ。悪い習慣が一つ、あるいはいくつか、染みついているかもしれない。しかし、たとえ卑屈な姿勢が癖になっていてもー家や学校で嫌われ者やいじめられっ子だとしてもその立場が現在のあなたにふさわしいとはかぎらない。往々にして、状況は変化する。

あなたが敗北したロブスターと同じような姿でうなだれていれば、低い地位に安住したままです。そうなると、セロトニンの分泌量が減り、幸福感が薄れ、不安や悲しみが高まります。自分のレベルを下げたままでは、状況を改善できません。結果、恵まれた地域に住むチャンスが減り、質の高い資源を手に入れにくくなり、健康で理想的な配偶者を得る確率も低くなるのです。低い身分に固定されたくなければ、そこから抜け出す努力をすべきです。

状況は絶えず変化し、自分も変化できると考え、セロトニンを出すために、自分の姿勢をよくすることから始めましょう。背筋をしっかりと伸ばすことで、周囲のあなたへの評価が変わります。正のフィードパックループは姿勢をよくすることから始まると考え、背筋を伸ばすのです。胸を張って堂々と生きることで、人生の重大な責任を負えるようになります。背筋を伸ばし、大量のセロトニンを脳に分泌することで、負け犬人生から脱出できるのです。

他者との比較をやめ、昨日の自分と勝負しよう!

あなたがどれほど得意なことでも、どれほど高く自分の才能を格付けしていても、世界を見渡せば、あなたなどものともしない人間がいる。

「自分を今日の誰かではなく、昨日の自分とくらべなさい」というRule4を自分の人生に取り入れることで、人は成長できます。世の中を見渡せば、自分より上のレベルの人はたくさんいます。この世の中は不公平で、ごく少数の上位の人たちが、多くの果実を収穫してしまうという現実があります。

しかし、ここであきらめてはいけません。現代のような複雑な社会では、様々なゲームにチャレンジできます。成功するにせよ、失敗するにせよゲームは一つではないのです。何かで成功できなければ、別のゲームを試せます。一つの失敗であきらめるのをやめ、自分をよくするために何ができるかを考えましょう。他人との比較から抜け出し、自分のやりたいことを見つけ、そこにエネルギーを費やすようにするのです。

未来はよくなると考え、自分の人生を変えるための行動を始めましょう。大きな目標を設定しても人は言い訳を考え行動を先延ばしをしますから、5分でやれる小さな行動からスタートするのです。昨日より今日、今日より明日を少しだけよくすると考え、小さな取り組みを続ければ、3年後には全く違う自分になれます。

求めよ、されば与えられん。ノックせよ、さればドアは開くだろう。真に望んで求め、真に入りたいと願ってノックすれば、あなたは人生を改善する機会を与えられるだろう。最初は少し、やがてもっと、さらには完全に。その改善とともに、「ビーイング」そのものにも進歩がもたらされる。自分を今日の誰かと比べるのはやめ、昨日の自分と比べるべきだ。

夜眠る前、朝起きた時に、「人生をもう少しよくするために何ができるか?」を自問し、自分の行動を変える努力を続けるのです。自分を誰かと比較するのをやめ、昨日の自分と比べることで、本当にやるべきことに集中できます。自分のやりたいことににフォーカスすることで、他人の行動には過度な関心を向けなくなります。人生を改善するための小さな行動を習慣化することで、迷いが減り、よりよい人生を送れるようになります。

本書には多くの偉人の名言や聖書からの引用があります。著者の主張とこれらの言葉は、読者を元気にしてくれます。迷いが生じた時のヒントが満載の本書を今後も取り上げていきます。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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