他人のことに関心を持たない人間は、苦難の道を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかけることになる。人間のあらゆる失敗は、そういう人たちの間から生まれるのです。(アルフレッド・アドラー)
このアドラーの言葉を読むたびに、人間関係は相手への関心の持ち方だと思えます。
他者に関心を持たない人は、苦難の道を歩むというのは奥深いですね。
幸せの三要素は、自分自身が好きかどうか。よい人間関係を持っているかどうか。そして、人や社会に貢献しているかどうか。(アルフレッド・アドラー)
アドラーは、幸せになるためには
■自分が好きか??
■人間関係
■社会への貢献 と整理していますが
よい人間関係を構築するためには、相手とのバランスを上手にとらないといけません。
自分を愛し、やりたいことをどんどんやるべきですが
あまりにも自分を大事にし過ぎると
コミュニケーションが成り立たず、結局は、孤立してしまうのです。
他者への貢献を適度に意識しないと
周りの仲間から相手にされなくなり、幸せではなくなるのです。
小林正観氏は人付き合い方にもバランスがあると言います。
自分と相手とのバランスが崩れると、人間関係はすぐにおかしくなるのです。
「人のためにする 」 「人に喜んでもらう 」が50%、 「自分も楽しく嬉しい 」が50%というのが、もっとも長続きするような気がします。これが70対30になると、つらくて自己嫌悪に陥りますし、30対70だと、自分中心のエゴイストに自分自身が思えてしまって、また、自己嫌悪です。(小林正観)
確かに貢献は大事なのですが、人のためと考えすぎると疲れてしまいます。
相手半分、自分半分ぐらいがちょうど良く、長続きもするのです。
引き寄せの法則では、自分を愛すことだとよく言いますが
自分を優先しすぎるとエゴイストになり、人が離れてしまいます。
絶妙な人間関係を作る潤滑油が、感謝の言葉だとアドラーは以下のように言っています。
行動するたびに叱られ、褒められて育った人間は、叱られるか、褒められるかしないと行動しなくなる。「よくできたね」と褒める必要はない。ただ「ありがとう」と感謝を伝えるだけでいい。感謝される喜びを知れば、自ら進んで周囲に貢献しようとする人間になる。
感謝される喜びが、周囲への貢献につながるというアドラーの考え方には共感します。
ただ、褒めるのはやめて、褒めた後に感謝の気持ちを伝えることを今日から実践したいと思います。
「ありがとう」はそういう意味でも、魔法の言葉なのかもしれません。
相手に「ありがとう」と伝えれば、自分の気持ちも満足します。
「ありがとう」という言葉には相手との関係をより強固にする力があります。
相手だけでなく、自分のためにも、「ありがとう」を習慣化すれば
自分の周り全てをハッピーにできるのです。
photo credit: A lonely shutter road in south africa [explored] via photopin (license)
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