“いずれ”なんていうヤツに、ほんとうの将来はありっこないし、懐古趣味も無責任だ。つまり、現在の自分に責任をとらないから懐古的になっているわけだ。しかし、人間がいちばん辛い思いをしているのは、”現在”なんだ。やらなければならない、ベストをつくさなければならないのは、現在のこの瞬間にある。それを逃れるために”いずれ”とか”懐古趣味”になるんだ。懐古趣味というのは現実逃避だ。だから、過去だってそのときは辛くって逃避したんだろうけど、現在が終わって過去になってしまうと安心だから、懐かしくなるんだ。(岡本太郎)
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか(岡本太郎著)の中には
激しい言葉が並び、あたかも氏のアートを見ているような感覚になります。
それらの言葉は、自分の悲惨な体験による思考と行動から発せられたもので
私たち凡人には思いつかないレベルです。
岡本太郎が亡くなってから、20年以上の時間が経過していますが
彼の言葉は、今も私を行動に駆り立ててくれます。
電子書籍のおかげで、いつでもどこでも彼のメッセージが読めるようになりました。
「何もしなかった過去を懐かしむな!」と岡本太郎は私にゲキをとばします。
中途半端な過去を振り返っても意味はないのです。
自分を変えたいなら、いますぐに行動を起こすべきなのです。
50を超えた私には「いつか」という選択肢は、最早ないのですから。
最近では、岡本太郎の冒頭の言葉が頭の中でリフレインしています。
現在の自分に責任をとらないから懐古的になっているわけだ。しかし、人間がいちばん辛い思いをしているのは、”現在”なんだ。やらなければならない、ベストをつくさなければならないのは、現在のこの瞬間にある。
今、現在をしっかりと生きないと、未来は今日と同じ退屈な日々になってしまいます。
そこで、また同じこと、懐古主義を繰り返していては、進歩はありません。
やるべきことをリストアップし、やらないことを決めて
今に全力投球してみましょう!
優先順位と劣後順位(やらないこと)を決めれば
今の時間を楽しめるようになります。
やらなくてもよいことをやめることで、私たちは貴重な時間を無駄にしています。
TVや懐古主義に時間を使うのをやめて、まずは、「夢リスト」を書き出してみましょう!
自分のやりたいことが見つかれば、あとは行動するだけです。
3ヶ月で人間が変わり始め、半年後には結果が伴うはずです。
岡本太郎は、現在が重要であることを次のように言っています。
むかしの夢によりかかったり、くよくよすることは、現在を侮辱し、おのれを貧困化することにしかならない。
今の自分の夢を明確にし、未来を変えていくことしか
私たちにはできないのですから、あとはアクションを起こすだけです。
岡本太郎の言葉は、私たちおじさん世代を応援してくれているようです。
この瞬間、瞬間に、若さとか、年よりとか、力があるないとか、才能とか、金とか、あらゆる条件を超えて、その持てるぎりぎりいっぱいの容量で挑み、生きるということだ。
photo credit: Ring finger via photopin (license)
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