習慣とは暴力的で不誠実な女教師である。われわれのなかに少しずつ、ひそかに、みずからの権威の足がかりを築く。しかし、時間の助けを借りながら、最初はこうして穏やかに、かつ謙虚にそれを植えつけてしまうと、ほどなく、猛り狂った暴君のような顔を露わにする。われわれはもはや、その顔に目を向けることさえ許されない。(モンテーニュ)
良い習慣、悪い習慣(ジェレミー・ディーン)は、このモンテーニュの名言から始まります。
本書には、悪い習慣を良い習慣に置き換えるヒント(具体例)が紹介されていて
習慣力を鍛えるための、良き参考書として使えます。
たとえば、冬の間についた習慣のせいで、自転車のほうが安上がりで健康的なのに、夏になっても車通勤を続けているかもしれない。あるいは、いつも車を使っているから、列車や飛行機などの交通手段もあるのに、旅の計画はつい自動車が前提になるかもしれない。ある研究によれば、徒歩圏外の店に車で出かける習慣がついた人は、徒歩圏内の店でも歩くという選択肢を考慮しないらしい。移動手段の選択を変えさせるのはとても難しい。放っておけば無意識に車に乗り込んでしまうので、その前に選択肢の再検討を意識させるのがカギだという。(ジェレミー・ディーン)
この車の例を持ち出すまでもなく
悪い習慣は、あっという間に私たちの行動をダメにします。
人は、歩くより車で移動するなど、楽なことを選択しがちです。
しかし、車を習慣化すれば、やがては足は退化します。
歩くことは、体と脳の働きをよくしてくれるのですが
車での移動を習慣化していては、このチャンスを自ら放棄してしまうようなものです。
無意識に車を選択する前に、移動の選択肢を再検討しないと
私たちは未来を車に束縛され、いつの間にか人生のチャンスを狭めてしまうのです。
車に限らず、悪い習慣に毒されないためにに
私たちは、どうすれば良いのか?をいつも自問して
良い選択をしていきたいものです。
失敗者と成功者のただひとつの違いは、習慣の違いにある。(オグ・マンディーノ)
悪い習慣を良い習慣に変えることが、人生を変える基本だと
多くの先人が 私に教えてくれたおかげで、私は習慣化の重要性に気づけました。
変化し、自分を成長させるためには
悪い習慣を良い習慣に、置き変えることがキーになるのです。
心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。変化するには、古い習慣を新しい習慣に置きかえねばならない。(W・A・ピーターソン)
実際、私たちは日々の小さな選択によって、今ここにいるわけです。
行動と習慣を見直すこと、悪い習慣をリストアップして
それにバツをつけ、良い習慣を書き出すことをまずは意識しましょう。
自分がやりたいことをリストアップしたら
それをやり続けることがポイントになります。
ジェレミー・ディーンも本書の中で
古い(悪い)習慣を新しい(良い)習慣にすべきだと
以下のように書いています。
どうにかしたい悪習慣が、ずっと同じ場所を流れている川だと考えてみよう。その流れをいきなり止めたい。止めたいのだが、水があふれてしまうから、ダムのようにせき止めるわけにはいかない。とすれば、流れるコースを変えるしかない。古い習慣をやめるには、並行して新しい習慣をつくる必要がある。だから、禁煙しようとする人はガムをかむ。ガムはニコチンの代わりを果たすだけでなく、口の中に何かを入れる習慣を請け負っているのだ。あるいは、舗道の裂け目を避けて歩くクセを直したいとする。この習慣を単に抑えるのは難しい。なぜなら 、裂け目について考えるのを避けようとすればするほど、それが気になって実行したくなるからだ。代わりに上を向けばよい。そういう習慣をつくるのである。古い習慣をしばらく抑制できれば、そこに新しくて望ましい習慣を差しはさむチャンスができる。
それでは、良い習慣を作り出すためには、どれぐらいの日数がかかるのでしょうか?
ここで驚くべき事実が、明らかにされています。
「習慣化には21日間かかる」という巷間ささやかれている説には
実は、科学的根拠がなく、それ以上の日数が必要だと言うのです。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの調査によると
新たな習慣のためには平均66日の日数がかかったという結果が紹介されています。
実際、私が断酒したときには、90日間苦闘しましたし
ブログを始めた時も、無意識に書けるようになるまで
だいたい、100日ぐらいを要しました。
やりたい行動によっても、当然日数は変わりますから
21日経ったのに、もし、うまくいかなかったとしても
諦めずに良い習慣をつくり出していきましょう!
一度、良い習慣を生み出せれば、自信につながります。
私は、断酒とブログを習慣したおかげで、自信を持て
悪い習慣を良い習慣に置き換えかえるメッソドを自分ゴト化できました。
最近では、食生活の改善やダイエットにも成功し
学生時代の体を取り戻せたのです。
読者の皆さんも本書を読むことで、習慣化のキッカケを得られるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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