何かを捨てないと前に進めない!スティーブ・ジョブズ名語録(桑原晃弥著)の書評

次にどんな夢を描けるか、それがいつも重要だ。(スティーブ・ジョブズ)

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スティーブ・ジョブズ名語録
(桑原晃弥著)
を那覇への移動の飛行機で読みました。
Appleのスティーブ・ジョブズの名言を
桑原晃弥氏が解説した一冊で
ここから、多くの気づきを得ることができました。
スティーブの言葉には、どれもパワーがあり
私を行動に駆り立ててくれます。
絶えず夢を見続け、それを実現してきたスティーブの言葉には
説得力があり、モデリングする価値があるのです。

ジョブズの発想の根には「夢」がある。たわいない夢想ではない。ジョブズの夢とは、自分の一生を賭けるほどのビジョンを指す。その夢をはぐくみ、実現させる自由の地こそアップルなのだ。「僕たちは自分たちが描いたビジョンに賭けている。よそと同じようなものをつくるぐらいなら、自分たちのビジョンに賭け続けていたい。誰もがつくれるようなしろものは、ほかの会社につくらせておけばいい。次にどんな夢を描けるか、僕たちにとってはそれがいつも重要なのだ」「つねに次を考え続けなければいけない」ジョブズの宿敵ビル・ゲイツは、結局はウィンドウズをあれこれ改良して売ることで儲けた会社だとも言える。それに対してアップルは、改良ではなくまったく新しい製品を出すことに賭けてきた。そこでは「あれが売れたから」と過去の数字から現在を見てもさほどの意味はない。もう変わらない過去より、これからどう変わるかという自由な発想が大切だ。特に草創期のアップルでは、お金や生活の安定という現実的な問題は二の次だった。夢という通貨で何でも買えたのである。(桑原晃弥)

常に、次を考え続ける!
一度の成功で満足しないスティーブは、最高の経営者でした。
また、その視点は絶えず顧客を満足させることをゴールにしていて
数字ばかりを追いかける他の多くの経営者とは、発想が異なります。
比類なきApple製品を生み出すことに、彼は情熱を傾け続けたのです。

イエスではなくノーと言うことだ。

また、スティーブ・ジョブズは、削ぎ落とす技術に長けた経営者でした。
プロダクトもメッセージ開発も「シンプル」がキーワードで
絶えず、彼は機能を減らすことを考えていました。

ジョブズの成功法の一つは、徹底した「選択と集中」である。企業はどれだけ多様な製品を持っていても、マーケットリーダーと呼ばれるものがなければ市場で優位に立てない。人も同じだ。器用貧乏より、一つのコアコンピタンス(核となる強み)が要求される。競争力のない製品や能力にはこだわらず、顕みに集中することである。ジョブズが復帰したとき、アップルにはおよそ40種類もの製品があったが、これという製品はほとんどなかった。これでは勝てないし、利益も生まれない。選択ど集中を考えたジョブズは、最終的に4つの製品に絞り込み、組織の徹底的なスリム化を断行、アップル再生への一歩を踏み出した。こう言っている。「何かに絞り込むということは、イエスではなくノーと言うことだ」ただし、「楽な仕事じゃなかったよ」とも述懐している。ジョブズは製品開発においてもノーを言う。新製品には新機能を盛り込みたがるものだが、ジョブズは違っている。技術者がつけてあたりまえと思っていても、消費者に不要と思えば平気で外させる。アップルのクール(格好いい)な製品は「イエス」ではなく「ノー」から生まれている。

スティーブは復帰後意味のないラインナップを捨てていきます。
経営を再建する中で、徹底的に選択と集中を行っていきます。
その後はiMac、iPod、iPhoneと立て続けに
素晴らしい製品を生み出していきます。
彼ほどオリジナルにこだわった経営者はいませんし
誰も彼のライバルには、なり得なかったのです。

選択と集中は、「楽な仕事じゃない」ものだ。特に、うまくいっているときや高い評価を得ているときに、それを打ち切るなど、普通の企業はやるはずがない。少しずつ改良し、長く売ろうとするだろう。ところがジョブズは、ある時期iPodのなかでいちばんの売れ筋だったminiの生産を打ち切り、薄型の後継モデルnanoを開発している。「普通の人なら実に最高じゃないか、ここで失敗したら失うものも大きいのだから、あとは安全にやろう、と思うかもしれない。だが、これは僕らにとっていちばん危険な落とし穴なんだ。僕らはもっと大胆にチャレンジし続けなきゃいけない。現状に甘えているわけにはいかないんだ」ジョブズにおいては、「さらにすぐれたものをつくりたい」という革新的な思いは、安定願望をも上回るのである。基本ソフト「OSX」のときも、伝統的なスタイルを捨て、「マックからよけいな部分をそぎ落として、デザインを一からやり直早す」という決断を下している。ジョブズは言う。後戻りできない状況に自分を追い込むんだ。そうすればもうやるしかない」「何かを捨てないと前に進めない」

スティーブは時には、成功しているプロダクトもやめてしまいます。
現状に甘えるわけにはいかないと言って、多くのものを捨てていったのです。
スティーブの「何かを捨てないと前に進めない」という言葉を信じて
新しいことにチャレンジし続けたいと思いました。
本書のスティーブの言葉の数々から、多くの刺激を受けられます。
これをヒントに行動を変えていきましょう。

今日もお読みいただき、ありがとございました。

   

photo credit: via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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