イライラ、ムカムカ、カッカしたとき、私たちの血管には良くないことが起こっています。特に、人への怒り、嫉妬などは交感神経を盛大に刺激し、コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンといった、いわゆるストレスホルモンを分泌して、血管を収縮させて血圧、心拍数を上げ、心臓に負担をかけてしまうのです。こんな研究結果もあります。ハーバード大学が20年にもわたって激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4・7倍まで急上昇するそうです。(池谷敏郎)
人は血管から老化する(池谷敏郎著)を読んでいて
イライラしたり、怒るのがバカらしくなりました。
長生きしたかったら、感情を上手にコントロールしないと
大事な血管が悲鳴をあげてしまいます。
しかし、怒らないというのも難しい注文ですから、対処法を覚えておきましょう。
怒りをすぐに鎮めることで、ストレスを発散できるようにしておくのです。
頭に血が上ったら、すぐに腹式呼吸で深呼吸をすると良いと池谷氏は言います。
これで副交感神経の働きが強まり、イライラをあっという間に消すことができます。
また、イライラした時は、単純な仕事に没頭したり、歩き回って気分転換するなど
すぐに対処するようにしましょう。
イライラを長引かせると、体のために良くないことが起こります。
実際、怒りで興奮している時の体内は、
タバコを同時に3本吸っているのと同じくらいのストレスがかかっているそうです。
また、ストレスホルモンが分泌される状況が続くと、免疫機能も低下します。
これを避けるためには、怒るのをやめて、笑えばよいのです。
笑うと、心がリラックスして、ストレスホルモンが減少していきます。
また、池谷氏によると、笑うことで「がん」も撃退できるそうです。
人間の体のなかでは、実は健康であっても、日々、がん細胞ができています。がん化する細胞を見つけては退治してくれているのが、免疫細胞なのです。ということは、ストレスが続いて免疫細胞の働きが低下すれば、がんにもなりやすくなります。ですから、たくさん笑いましょう。楽しいことがあるから笑うと考えられがちですが、その逆もあります。笑えば、嫌なことを忘れられます。
実際、笑うことで、がんが治ったという人が私の周りにもいらっしゃいます。
怒るのをやめて、笑うことを意識すれば、体を健康にできるのです。
笑うことで、気持ちもハッピーにできるのですから
怒るのをやめて、笑うことを意識しましょう。
楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。(ウィリアム・ジェームズ)
嫌なことがあったら、笑える環境を用意しておくことも大事ですし
笑うことを習慣化するのもよいでしょう。
私は毎朝、鏡の前で笑顔のトレーニングをしてから、出かけるようにしています。
本書を読むと、人が血管から老いることがよくわかります。
血管に良い食事や運動についても詳しく書かれていますので
ミドル世代は読んでおくとよいと思います。
私は池谷氏の「血管と見た目の年齢が比例している」という言葉を読んで
自分の習慣を見直したくなりました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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