セレンディピティの時代 偶然の幸運に出会う方法(茂木健一郎著)の書評

創造性を発揮するためには、もちろん、努力は必要である。何もない暗闇を歩くような勇気も、もしかしたら要るかもしれない。しかし、何よりも大切なのは、偶然の幸運に巡り合うこと。そして、偶然の幸運に遭遇したら、それを間違いなく自分のものとしてつなぎとめておくこと。そのためには、ほんの少しの工夫と、ある種のコツをつかむことが必要となる。セレンディピティを生かすために必要なのは、何よりも行動すること。ただ座して幸運を待っていても、いつまで経っても出会える保証はない。最初は何を目的としても良いから、とにかく何らかのアクションを起こすことが大切である。(茂木健一郎)

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セレンディピティの時代 偶然の幸運に出会う方法
(茂木健一郎著)

人生を楽しくしてくれるセレンディピティを脳科学からのアプローチで
解説した一冊で、とてもワクワクしながら読めました。

このブログのテーマの行動の最大化が、なぜ必要なのかを
茂木氏が脳科学の見地からわかりやすく説明してくれています。
少し前の本ですが、読む価値のある一冊だと思います。

セレンディピティという偶然の巡り合いを手に入れるためには
私たちは、とにかく行動しなければいけないのです。
そして、それをつなぎとめるための努力が欠かせないのです。

何かに出会ったら、そのことに気づくこと。気づきのためには、ある程度の心の余裕がなくてはならない。当座の目標に夢中になってしまって、目標としていること以外には目が向かないようでは、セレンディピティをつかむことはできない。思いもかけぬ出会いをきちんと自分のものにできること。そのような柔軟な瞬発力が、セレンディピティのために必要である。

いつも忙しくしていると、相手の価値に気づけません。
せっかく行動して良い人に巡り合えたのに、自分ごと化できなかったらもったいありません。
相手との何気ない雑談から、新しいプロジェクトが動き始めることがあります。
最近はメインのテーマを話し終えた後から、本当にワクワクな話が始まることが多いので
本題はさっさと切り上げて、いろいろな話をすることを意識しています。
ビジネスのミーティングで初めて会った人とも
いろいろな話をすることで、お互いのつながりを確認できるのです。
お互いの距離が縮まれば、話が弾み
いつの間にか自分の人生が変わるプロジェクトがスタートしたりします。

私は自分の夢と課題を話したり、相手の目標を聞くことを心がけています。
話相手の夢を実現できる仲間がいたら、私はその場でアポをとって
すぐに紹介するようにしています。
この紹介の三角形が未来を変えるキッカケになるのです。
誰かの役に立つことを続けていると、やがては自分のところにチャンスが運ばれてきます。

そして、出会ったものに気づいたら、そのことを受け入れること。偶然出会ったものは、今までの自分の世界観を変えるものかもしれない。自分自身が変わらなければ、せっかくの遭遇を生かせないかもしれない。たとえ、変化することがどれほど勇気を必要とすることであっても、自分の内側に招き入れること。そのような受容のプロセスこそが、セレンディピティを完成させる。

また、面白い話が来たら、いきなり断るのではなく
いくつかの視点から検討してみましょう。
未来の自分の変化をイメージしながら
チャレンジしてみると会いたかった人や幸運が引き寄せられてくるようになります。
今までのネットワークとは異なる人脈と会うことは、勇気が要りますが
これを繰り返すことで、面白いことがどんどん起こり始めます。
私は一昨年に若い経営者仲間とインドネシアやドバイに行ったり
共に企画を考え、行動することで、セレンディピティが
定期的に生まれるようになったのです。

今年から数社の取締役や顧問に就任できたのも
広告業界のネットワークを離れて、自分の行動を最大化したおかげなのです。

世の中に出て身体を動かしていれば、自分にとっての未知との出会いもある。セレンディピティも高まる。実は、最初は目的なんてなくてもいいんだ、と見切ることが、セレンディピティを向上させる道なのである。

世界の中を旅したり、経営者仲間と合宿に行くと
偶然の幸運に出会えることを私はこの数年で実感しました。
創造への道は、実は旅することによって見つけられます。
今年もこの数カ月でタイ、シンガポール、フィリピン、ドバイに行くことが決まっています。
いくつかの企画はツアーとして、参加メンバーも募集しますから
ご一緒にセレンディピティを生み出して、新しい可能性を広げましょう!
ツアーや合宿に興味がある方は、私のFacebookにご連絡をお願いします。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

photo credit: Just Married via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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