人生という試合で最も重要なのは、休憩時間の得点である。(ナポレオン)
最強の成功哲学書 世界史 (神野正史著)が面白いです!
本書では、ナポレオンと劉備玄徳をケーススタディにして
逆境をどうチャンスに変えるかを解説しています。
若きナポレオンは、パオリ将軍との関係が悪くなり
コルシカ島から追放され、命からがらフランスに舞い戻ります。
コルシカで成功する夢を失い、全財産を没収されたナポレオンは
悩むのをやめ、すぐに、次のアクションを起こします。
普通の人は人生の目標を失った場合、絶望感にさいなまれますが
彼は次のゴール=フランスで一旗上げることを決断します。
挫折を幸運に変えるために、彼は行動する道を選択したのです。
革命で揺れるフランス軍の中で、自分のポジションを作るために
わずか一ヶ月で「ボーケールの晩餐」という小冊子を書き上げ
短期間で人脈とコネを作っていくのです。
これによりナポレオンは、皇帝になるためのスタートラインに立てたのです。
失意の時も悩まず、行動を続け、チャンスを自ら生み出すことで
人生をポジティブに変えていくのが成功者なのです。
ひとつの夢や目標に向かって努力する。そんなことなら誰でもやっています。問題はその夢が破れたとき、失意に打ちひしがれることなくすぐに気を取りなおして 「次」に向かって努力を怠ることなく続けることができるか?失意の中にあっても、好機が訪れていないか目を光らせ続けることができるか ?ここが人生の岐路となります。多くの人は、そこで意気消沈し、自らの不幸を呪い、しばらくは何もする気が起きなくなるものですが、そんなときこそ、 「好機の神」は目の前を駆け抜けていくのです。(神野正史)
また、劉備玄徳は、運に恵まれない時に、諸葛孔明という天才軍師を手に入れます。
7年間、彼はほとんど結果を残せず、悶々としていました。
しかし、彼はくさらずに、努力を続け
そこで自分に足りない人材を手当てしたのです。
もしも、悲嘆に暮れてばかりいたら、彼は三国志に名を残さなかったはずです。
逆境だけが延々と続き、人生を悲観する人のなんと多いことでしょうか。飛躍を掴むことができる者とできない者との違い。それは、逆境に陥った際、落ち込み、 「どうせ俺なんか」と腐り、努力をすることを怠るかどうかの違いだ、と歴史は教えてくれます。
どうせ俺なんかと腐らずに、努力を重ねることで
チャンスや良い人材にめぐり会えるようになるのです。
本書では、ナポレオンをはじめ、劉備玄徳、豊臣秀吉などの
決断や行動にフォーカスすることで、成功者の条件を明らかにしています。
著者の神野氏は「世界史こそ、最強の成功哲学書である。」と書いていますが
私たちは、歴史から人生を切り開く法則を学べるのです。
■逆境は飛躍の糧
■最大の危機こそ好機
■小さな躓きは神の助言 など章ごとにテーマが決まっています。
いろいろな人物の決断と行動から、人生を変えるヒントをもらえます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
photo credit: La Roche-sur-Yon. Statue de Napoléon Ier par Alfred Émilien O’Hara van Nieuwerkerke, 1854. via photopin (license)
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