日本に限らず、世界中で増えているのが生活習慣型のがんなのです。世界がん研究基金(WCRF)によれば、大腸がん、乳がん、肝臓がん、すい臓がん、食道がん、子宮体がん、胆のうがんの7つには肥満、つまり生活習慣がかかわっているとされています。糖質のとりすぎは”肥満ホルモン”であるインスリンの追加分泌を招いて肥満をもたらしますから、糖質制限をすると生活習慣型のがんのリスクを減らせます。
PDFA習慣術の徳本昌大です。
以前からこのブログでは、がんのリスクについて何度か書いていますが
人類最強の「糖質制限」論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる
(江部康二著)を読むことで、血糖とがんには密接な関係があることを知りました。
特に、生活習慣によって引き起こされるがんには、糖質の過剰摂取が影響しています。
私たちは糖質の過剰摂取によって、高インスリン状態になり
「高インスリン血症」を引き起こします。
2007年と2011年の国際糖尿病連合(IDF)調査によると
「食後高血糖は発がんに関与している」と結論づけています。
また、厚生労働省の研究班も2007年に高インスリン血症についての報告をしています。
なんとインスリン値の高い男性はそうでない人と比べて
大腸がんに最大3倍程度罹りやすいというのです。
人類最強の「糖質制限」論 [ 江部康二 ] |
生活習慣に起因する「2型糖尿病」の患者は
食後高血糖と高インスリン血症がセットで起こります。
2013年に33万人以上のデータを解析した国立がん研究センターは
糖尿人は健常人と比べて、すべてのがんの発生率をおよそ20%上昇させると報告しています。
食後高血糖と高インスリン血症が、がんになる確率を高めていそうです。
そのメ力ニズムは、まだ完全に解明されたわけではありませんが
著者江部康二氏は、次のように推察されると書いています。
食後高血糖は「酸化ストレス」を高めます。その酸化ストレスは遺伝子のミスコピーを誘発しやすく、そこから”がんの芽”が生まれるのです。酸化ストレスで生まれたがんの芽を成長させるのが、高インスリン血症です。インスリンは細胞を成長させる働きがありますが、インスリンには正常な細胞とがん細胞の見分けがつかないため、がん細胞も成長させてしまうのです。糖質制限をすると、食後高血糖と高インスリン血症が避けられます。それだけ、がんの発症リスクを下げることが大いに期待できるのです。そして、がん細胞の大好物は血糖(ブドウ糖)です。そのため糖質をとりすぎるとブドウ糖が体内にジャブジャブあふれた状態になり、がん細胞が成長しやすい環境が整ってしまいます。
食後高血糖が酸化ストレスを高めます。
酸化反応によって引き起こされる身体にとっての有害な作用が酸化ストレスなのですが
糖質の摂りすぎが、その原因になっているのです。
糖質制限をすることで、がんの原因の食後高血糖と高インスリン血症を避けられます。
がん細胞の大好物の血糖を摂りすぎないようにすることが
日本人のミドル世代には必要かもしれません。
糖質をできるだけ減らして、野菜と肉魚、良質なオイルをバランス良く摂取し
がんになるリスクを下げることを私は日々心がけています。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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