エリック・ベルトランド・ラーセンのヘル・ウィークの書評

80歳まで生きるとすれば、合計で4280週間を生きることになる。そのうちの一週間を、人生で最高に学べる7日間にしてみないか?最も思い出に残る一週間に。(エリック・ベルトランド・ラーセン

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エリック・ベルトランド・ラーセンのダントツシリーズの第2弾の
HELL WEEK(ヘルウィーク) は自分を変えたい人にオススメの一冊です。
ノルウェーのメンタルコーチのエリック・ベルトランド・ラーセンが
1週間で生まれる変われるメソッドを紹介しています。
相当ハードな「地獄の1週間」になりますが、辛いことを体験しておくと
未来の自分が何かにチャレンジするときにハードルが下がります。
通常の生活を全力で行いながら、ヘルウィークのタスクを実践することで
自分のマインドを強くできるはずです。
このヘルウイークの間は、朝5時に起床し、夜10時に就寝します。(木曜日は除く)
この1週間で規則正しい生活を習慣にし、結果を残せるメソッドを身につけましょう。

月曜日はまずは、習慣力を鍛える!

■月曜日 習慣力を身につける
まず、あなたの「役に立つ習慣」と「邪魔な習慣」を探り当てることから始めます。

癖というものは、最初はクモの糸のようだが、しまいには鉄線になる。(古いことわざ)

良い習慣を今日からスタートさせ、それを持続することで人生を変えられます。
まずは、他者への依存体質をやめ、自立体質に変えることです。
そのためには、早起きを習慣化することからスタートします。

早起きを自分の習慣にしたいのなら、自分に「正しい」質問をすべきです。
質問によって「正しい」答えを導くことで、自分の行動を変えるのです。
目覚めたら、「今日の私が楽しみにしていることは?」と
最初に質問することで、ベッドから起きることが楽しくなります。
これを毎朝、二週間続けていると、アラームが鳴った途端
ワクワクなことが自動的に頭に浮かび、早起きが楽しくなります。
脳は常に質問の答えを探そうとしますから、この力を活用するのです。

習慣が、あなたの人間性と目標の達成度合いの大部分を物語るからだ。習慣が行動をコントロールし、習慣が優先順位を決め、習慣が選択肢を誘導する。多くの場合は無意識のうちに。だから、自分を改善したいなら、習慣を見直すことが必須なのだ。習慣が成功を左右するといっても言い過ぎではない。 変えるのが難しい習慣も当然あるだろう。しかし、行動は何度か繰り返すことで習慣になることが、研究によりわかっている。反復しているうちに、行動が反射的な動きへと進化し、意識しなくても行えるようになるのだ。新しい習慣を形成する段階では、強く意識して行うことが重要である。

悪い習慣を炙り出し、それをリストに書き出します。
早起きを習慣化できたら、他の悪い習慣を良い習慣に置き換えましょう。
自分が変えたいことを書き出し、やるべきことを頻繁に繰り返すことで
その行動を自分の習慣にできます。
良い質問を自分に与えることで、正しい行動を脳が選択するようになります。
長期に渡って良い結果を出したいなら、習慣の力を借りるしかありません。
人生は長期戦ですから、健康が欠かせませんし、家族との時間も大切にすべきです。 
無理を重ねることは難しく、長続きしないことを忘れないことです。
現状に流されるのをやめ、「変わりたい」という意識を持ちつづけ
人生を俯瞰することで、良い習慣を身につけられます。

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感謝にフォーカスし、プランを確実に実行する!

■火曜日 自分のモードを変え、フォーカスするものを決める
自分の態度や行動・気分に意識を向け
状況にふさわしい「正しいモード」を火曜日には作ります。
ほんの少しの準備や休憩が結果を大きく左右します。
最適なパーフォーマンスを発揮する精神状態がなければ
ダントツな存在には生まれ変われません。
自分のモードをコントロールし、正しい選択をします。

そして、今やるべきタスクにフォーカスし、それに集中するのです。
自分を最高にするためにマルチタスクをやめて
もっとも重要なことにフォーカスし、それを確実に仕上げていきます。
また、感謝すべきことにフォーカスすることで
よりよく生きられるようになります。
■水曜日 時間管理を意識する! 
私たちの人生はやることが増え、ますます忙しくなっています。
プランニングを徹底することで、時間泥棒の罠に対抗しましょう。
そのために水曜日は1日の最適なスケジューリングを考え、実行します。

計画を定期的に立て、「習慣化」して、人格の一部にまで昇華させること。

はじめに長期的な目標を立て、段階的に現在に近づけていきます。
明確な目標を立て、to doリストを活用し
自分の時間を1年、1ヶ月、1週間、1日の単位に分けて
行動をコントロールすれば、やがては自分の夢も実現します。
集中しているときに、何か邪魔が入っても、イライラせずに
深呼吸という一時停止ボタンを使い、自分をコントロールするのです。
集中力を高めることで、目標の達成スピードも加速します。

自分の限界にチャレンジし、レジリエンスを答える。

■木曜日 コンフォートゾーンを出る
従来の居心地のいい場所(コンフォートゾーン)から抜け出して
自分の新しい限界を生み出すのが木曜日のタスクです。
木曜日の目標は恐れを克服するために
24時間を徹底的に使い倒し、睡眠をとらずに自分の限界を確認します。
このトレーニングを通じて、自分の限界を伸ばせることを実感するのです。

24時間にわたって頑張り続け、激しく疲れては回復を繰り返し、精神的にも肉体的にも長時間の限界に挑む。これをやり抜けば、他のミッションなど公園を散歩するぐらいに楽に感じられるだろう。

SNSも遮断し、自分の仕事の中から恐怖の対象を探し、それに対峙するようにします。
多くの人は、「恐れ」が習慣になっています。
例えば、会いたくないクライアントに連絡をとったり
先延ばししている一番嫌なタスクにチャレンジするのです。
価値のあるゴールには苦しい期間が必ずあります。
しかし、どんなことにも終わりがあるという思考を身につければ
恐怖感がなくなり、なりたい理想の自分になれます。

恐れは、もうひとつのキーワード「勇気」を用いることによって克服できる。勇気とは、自分の強さを結集させ、「避けたいけれどやるべきこと」を実行に移すことだ。臆病と勇気のどちらを選ぶかが、大きな差を生む。前者を選べば自己卑下が待っている。後者は快感のファクターに続く道だ。

勇気で恐れを克服すれば、結果が出始め、チャレンジが楽しくなります。
自分のレジリエンスを鍛えることで、未来を明るくできます。

休息の重要性を確認する!

■金曜日 休息をスケジュールに取り入れる
最も厳しい一日を終えた翌日の金曜日は、ひたすら回復を追求する休息日です。
休息や睡眠は贅沢ではなく、人間が最高レベルの力を発揮するために
必要な時間だと認識し、無理をしないことを決めましょう。

休息は、力とエネルギーを貯め、充電して回復する時間だ。休息を取ると、想像力が増し学習能力が上がる。エネルギーがわき、全体像を見て先の予測を立てながら、効率的かつ気力じゅうぶんに物事を扱えるようになる。

多くの人は休息不足によって、課題が実現できずにいます。
無理を重ねることで、自分の生産性を下げているのです。
逆に、世界で活躍する人は、休息をとるのが上手です。
オンとオフをしっかりと切り替え、夜は休むようにすることで
驚くほどパフォーマンスが高まります。

目標を達成するために、スケジュールを立てるときに
事前に休息の時間を確保するのです。
自分の限界を理解し、休息をしっかり、とるようにしましょう。

休息をもっとも簡単にとれる方法が瞑想だと著者も指摘します。
疲れを感じたら、すぐに目を閉じ、深呼吸を繰り返すことで
その場でリフレッシュでき、生産性を高められます。
金曜日の夜は長めの瞑想をして、脳を休めることがポイントです。

気分を明るくして、ハッピーな時間を過ごそう!

■土曜日 心のつぶやきをポジティブに
私たちは思考によって作られています、
自分の思考パターンを変えれば、劇的に人生が変わります。
終盤の土曜日は、気分を明るくして、自分の行動を変えてしまいます。
思考を前向きに操作して、ハッピーな時間を過ごしましょう。

自分への声掛け(自分を褒めること)を意識的に行い、正しく思考するトレーニングをすれば、気分を大幅にコントロールできるようになり、ひいては行動の舵取りができるようになるわけだ。

自分を卑下するのはやめて、自分を積極的にほめるのです。
誰でも、自分の最悪の敵にも最高の味方にもなれるのですから
心のつぶやきをポジティブにしてみましょう。

たとえば、叶えたい夢があるとする。その挑戦は、困難で手ごわく、実現が不可能かもしれない。大きな恐怖をともなうので、多くの人は手を出しさえしない。あえて挑戦するとしたら、「失敗を恐れる感情」が行動に影響を与えるだろう。失敗するかもしれない、と頭によぎったときは、「どんな結果になっても、私は努力したことを心から誇りに思う」とつぶやいてみよう。

思考を変えるために、使う言葉を選び、絶えず自分をほめるようにします。
自分を誇りに思うことで、快感のファクターを経験できます。
これでプロセスを味方にできるようになります。
もしも、ネガティブな思考が頭に浮かんだら
「大丈夫、うまいく!」と呟いて、ネガティブ思考を追い出しましょう。
■日曜日 人生を傭職で見る
最終日は、この1週間の努力を振り返ります、
自分の体験を整理して、人生の全体像を見つめてみるのです。
この一週間の自分への投資を評価し
自分にもたらされた利益を確認する日がこの日曜日のタスクです。
厳しい課題の連続である ヘル・ウィークを乗り越えたれたなら
未来のどんな困難も克服できるはずです。

まとめ

やる気と意志力を持って段階を踏んでいけば、自分史上最高の自己像に近づくことは、恐れているほど難しくない。小さな行動の積み重ねが大きな結果を生む。

自分にポテンシャルがあることがわかれば、自信が生まれます。
恐れを克服すれば、メンタルが強化され、行動できるようになります。
レジリエンスを鍛えることで、自分が思っているよりも、はるかに上に行けます。
この1週間のトレーニングを実行すると自分の限界を変えられ
結果を残せるようになるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!!

     

    

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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