本来のホルモン生成サイクルを邪魔するようなライフスタイルを続けていけば、やがて大きなトラブルに見舞われかねない。実際、国際がん研究機関による発ガン分類で、夜間シフトがグループ2Aに分類されている。わかりやすく言うと、遅くまで起きている日々を繰り返し、深夜に働くことは、鉛による汚染や紫外線Aを浴びることと同等の発ガン性要因だというのだ。そんなバカな、と思うかもしれないが、それを事実だと裏づける科学的なデータは山ほどある。(ショーン・スティーブンソン)
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睡眠不足がガンの原因になる?
「インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー」によると
夜間シフトで働いていた女性のほうが、そうでない女性に比べて
乳ガンの発症率が30パーセント高いことがわかりました。
夜間シフト経験のある看護師を対象にした別の調査では
夜間シフトの年数が長いほど、ガンを発症する確率が増加しました。
睡眠不足を重ねるうちに、私たちは大きなストレスを抱え込み
このストレスが、ガンの発症率をアップさせるのです。
また、睡眠不足によって、自律神経が狂い、体を上手にコントロールできなくなります。
睡眠中に私たちは免疫力をアップさせ、異常な細胞が発生しないようにしているのですが
睡眠時間が減ることで、免疫力が落ちてしまい、ガンの発症率を引き上げるのです。
特に、不規則な深夜勤務に当たっている人は注意が必要です。
ストレスを高めないようにしたり、良質な睡眠をとって
脳と体をリフレッシュさせましょう。
睡眠不足はガンだけでなく、怪我や事故の発生も高めます。
死亡する確率も、夜間に働いている人のほうが一貫して高いそうです。
22時以降まで起きて、睡眠を削ることで
私たちは自分の体に自らリスクを与えれいるのです。
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週末に睡眠を取り戻すのはリスクでしかない!
睡眠不足の影響は、あっというまにたまっていく。一晩の寝不足程度の負債なら、ぐっすり眠り、しっかり栄養をとり、適度に運動すれば、身体がうまく帳尻をあわせてくれる。しかし、睡眠不足がそれ以上になると、たとえ二晩続いただけでも、体内のホルモンたちが払えるあてのない負債を取り立てにやってくる。やみくもに負債を積み重ねていけば、いつのまにか命を落とすことになりかねない
睡眠時間の帳尻を合わせることは不可能です。
何日も無理を続けると必ず体や心に悪影響を及ぼします。
ニューヨーク大学医学部のジョイス・ヴァルスレーベンは
失った睡眠を週末に取り戻そうとしても遅すぎると主張しています。
週末の土日に多くの人が寝だめをしますが、これはリスクでしかありません。
2つの朝寝坊が睡眠のリズムを崩し、日曜の晩の寝つきが悪くなるのです。
その結果、月曜の朝がつらくなり、マイナスの状態でスタートすることになります。
この状態を放っておくと生産性も上がりませんし、病気や肥満を引き起こします。
私たちは、曜日に関係なく睡眠のリズムを一定に保つことを意識すべきです。
規則正しい生活が、私たちが病気になることを防いでくれるのです。
まとめ
睡眠のゴールデンタイムは22時から深夜2時までだと言われています。
この時間に眠ることを目指して、一日を上手にコントロールしましょう。
6時間~8時間の睡眠が多くの人の理想の睡眠時間です。
ですから、睡眠時間が6時間以下の人は、病気にならないために
もう少し長く眠るべきです。
ガンや肥満を防ぐために、 夜12時までには眠るようにしましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考書籍 ショーン・スティーブンソンのSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
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