私たちは退屈すると、身近なところにはない刺激を探しはじめる。(サンディ・マン)
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退屈がクリエイティブにまるための鍵だった!
心理学者のサンディ・マン博士は退屈と脳に関する実験を行いました。
電話帳を20分間手書きで書き写す能動的作業と
音読を20分続ける受動的作業の後、2つの紙コップの活用法を
できるだけたくさん考えてもらうことにしました。
その結果、音読というより退屈な作業後の方が
脳がクリエイティブになることを発見しました。
私たちが忌避する「退屈」が脳を活性化させていたのです。
つまり、心をさまよわせることで、そういう刺激を見つけようとしているのかもしれない。それが独創性を刺激することがある。人はぼんやりしはじめて心が解放されると、意識的な思考を超え、潜在意識にもぐりこんで考えはじめるものなんです。このプロセスを経ると、かつてない神経結合がつくりだされる。驚くべき現象です。
退屈はマインドワンダリングへの入口で
脳のシナプスとシナプスがつながりだし
面白いアイデアが浮かぶようになるのです。
脳の中がつながるようになると人生を楽しめます。
日々の発見が人生に刺激を与えてくれます。
マインドワンダリングの旅に出よう!
マインドワンダリングというのは、私たちが退屈なことをしているときや何もしていないときに脳が行う活動のことで、研究が始まったのはごく最近。ぼんやりすることについての神経科学の研究は、ほとんどがここ10年くらいのもの。脳画像技術の進歩によって、人が何らかの活動に積極的に関わっているときだけじゃなく、ぼんやりしているときの脳の状態についても、日々新たなことがわかっています。(マヌーシュ・ゾモロディ)
私たちの脳は何もしていない間は
「デフォルトモードネットワーク」という脳の部位が活発に動きます。
この状態の時にも脳は休止していないことがわかっています。
デフォルトモードに入った時でも脳は真剣に集中している時の
95%のエネルギーを使っていることがわかっています。
すべきことがない時でも私たちの思考は止まっていないのです。
何もしない時間に膨大な量の記憶を思い出したり
将来の可能性を想像したり、仲間との会話を分析しています。
自分との対話を行うことで、アイデアや出来事を広い視点で捉えているのです。
「退屈はひらめきを孵化する実験室」だと
マヌーシュ・ゾモロディは述べています。
スティーブ・ジョブズも退屈に関する次のような名言を残しています。
私は退屈を大いに信じている・・・。(テクノロジーは)どれもすばらしいが、することがないのもまたすばらしい。(スティーブ・ジョブズ)
退屈を受け入れると決め、時にはスマホから距離をおきましょう。
最初は退屈がつらいかもしれませんが、やがては、退屈の効果を実感し
すばらしいアイデアを手に入れているかもしれません。
マインドワンダリングの旅に出ることが成功を近づけてくれます。
まとめ
退屈を恐れずに何もしなことを選択すると
脳のシナプスとシナプスがつながり
新しいアイデアが生まれるようになります。
クリエイティビティを発揮したければ
タスクを詰め込もむのをやめ。退屈な時間を確保しましょう!
時にはスマホから距離をおき、自分との対話の時間を持ちましょう!
参考図書 マヌーシュ・ゾモロディの
退屈すれば脳はひらめく―7つのステップでスマホを手放す
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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