ロバート・G・アレンの幸せをつかむ「4つの地図」の歩き方の書評

本を読んで悟ることもあれば、カレンダーをめくったとき、自然の中にいるとき、映画を観たとき、瞑想したとき、好きな人と一緒にいるときなど、実にたくさんの場面で、もやが晴れる瞬間が訪れます。このとき、私たちは、「ビッグ・ピクチャー」(自分の長期的なビジョン)を見ているのです。そして、青写真となる「ビッグ・ピクチャー」を見ながら、自分のゴールを目指し、より結果が出るような行動を選択しているのです。(ロバート・G・アレン)


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人生を変えるためのビッグピクチャーとは?

ロバート・アレン幸せをつかむ「4つの地図」の歩き方が面白かったので、今日はこちらをご紹介します。私たちは「ビッグ・ピクチャー」(自分の長期的なビジョン)を活用することで人生を変えることができます。大きな目標を達成したければ、できるだけ多くこの「ビッグ・ピクチャー」を自分自身の心の中に描くようにすべきです。年にたった一度、元旦に夢を思い描くだけでは、その目標は達成できません。私たちの脳は大切なことをしっかりと刷り込まないとすぐに忘れてしまうと言う特性があります。

一番の問題は、私たちの脳がすぐ忘れる、忘却マシーンであることなのです。やりたいこと、やりたい理由、入手方法のすべてを明確にできたとしても、すぐに私たちは忘れてしまうのです。そして、また過去の非生産的なルーティンワークや思考のプロセスに戻ってしまうのです。

私たちは、その脳の機能を高めて記憶する「記憶マシーン」に変革できます。世界で大成功している人々も私たちと同じ脳を持っていますが、彼らは忘れないように自分自身で脳をコントロールしています。彼らは忘却マシーンをそのままにするのではなく、積極的に活用しています。

忙しい現代人でも朝の10分間は作れるはずです。正しいマインドセットをするために、自分の「ビッグ・ピクチャー」を見つけ、それを必ずチェックするようにしましょう。私たちは4つの地図を描くべきです。アレンは以下のように内面と外面をサポートする4つの地図を紹介しています。
◎人生の内面をサポートする 2つの地図
地図1「明快な地図」何がやりたいかを明確にする
地図2「予想の地図」あなた自身の心構えを作る
◎人生の外面をサポートする2つの地図
地図3「儀式の地図」日々の習慣を構築する
地図4「行動の地図」日常のやるべきことを最後までやり遂げる

マインドセットと行動を明確にすることで、心を強くできます。この4つの地図を描くことで、人生を変えることができるようになります。

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自分との対話を重ねて、4つの地図を描こう!

夢を実現する強力な方法は、あなたの夢をすでに実現したかのように鮮明にイメージすることです。「視覚化することは、成功への鍵だ」というスポーツ、ビジネス、人間関係で成功している人の研究報告もあります。この「4つの地図」は、夢を視覚化できるようにしています。いや、それどころか「4つの地図」をデザインした一番の理由は、あなたの夢を実現するサポートをするためです。あなたの人生において、視覚化する習慣を日々練習できるようデザインしています。

アレンは多くの人の人生を変える中で、4つの地図を描くことによって、良い結果が手に入ることに気づきます。4つの地図を書きながら、それが実現したように振舞うことで、未来を明るくできるのです。イメージの力を活用して、日々書いた地図を見ながら、明るい未来をさも実現したようにイメージしましょう。理想のライフスタイルをイメージして、体感することが視覚化することだと著者のアレンは指摘します。

また、理想のライフスタイルには以下の4つの鍵があります。この理想のライフスタイルを意識して、地図を描くようにしましょう。

①良好な人間関係 理想のライフスタイルには、あなたが大好きな家族や尊敬する友達との良好な人間関係にあふれています。
②健康 理想のライフスタイルは、健康的な生活です。心の健康と身体の健康です。もし、あなたが健康でなければ、すべてのものは手に入りません。
③時間的自由 理想のライフスタイルでは、好きなことに没頭できる十分な時間を持ち、好きな場所で好きなことができます。
④経済的自由理想のライフスタイルでは、借金がなく、貯金や投資ができるまわりの人を助けらくらいの稼ぎがあり、住みたい場所に住み、れるくらいの稼ぎがあります。

4つの地図の描き方は本書を参考にしてもらいたいのすが、理想のライフスタイルを明確にして、「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確にし、書き出すことで、人生は変わり始めるはずです。自分のモチベーションを高めるためには、「私たちの理由」を作ることです。他者への貢献=「愛」が行動を継続させるためには必要です!あなたが愛する誰かのために行動することで、目標を達成できます。強い理由を持つことで、自分が何をすべきかが明らかになるのです。

1つ目の「明快な地図」を書いたら、そのための行動を毎日することにコミットします。毎日、行動すると宣言し、そこに自分のサインをしましょう。次に諦めないためにはチャレンジするための「予想の地図」を描きます。感謝が恐れを撃退してくれますから、辛いことがあっても、その対象に感謝すべきだとアレンは言います。感謝を習慣にすることで、恐れに勝利でき、前向きになれるのです。自分のチャレンジ目標を書いたら、それらを乗り越えるとコミットしましょう。

行動を習慣化することで、結果を残せるようになります。習慣は成功のパワーになりますから、最も大事なことを優先し、それを習慣化するのです。重要なことを日々の儀式にし、必ずやるようにするのです。瞑想や描くことを朝一の習慣にすると本当に良いことが起こります。毎日ある一定の時間をもうけ、重要なことに時間を費やし、その日の最初に行うようにします。自分の「儀式の地図」を描くことで、成功する軌道に乗りましょう。

私があなたにお伝えしたいことは、短期的・中期的・長期的なプロジエクトを確認すること、そして、毎日のタスクを習慣化することです。すると、あなたが歩むステップが理想のライフスタイルに近づいていきます。

最後の「行動の地図」では、毎日のタスクをしっかりと確認します。私たちの目的と理由から逆算して、全体的なプランを盛り込んで描きます。これを実行に移すと、現実の世界も変わってくるのです。日々自分が本当にやりたいことをやっているかと自問すると、本当にやるべきタスクが明らかになります。人生は短いのですから、不要なことに時間を使ってはいけないのです。「行動の地図」は重要なこと3つに絞り、5年後の理想の自分から逆算するようにして描きます。

新年の抱負のように、緊急性のないものを目標設定し、なおかつコミットもしないのです。重要でないゴール設定では、成功はしません。ここで、あなたのマインドにスイッチを入れる必要があります。「スイッチを入れる」とは、「これをやりたい」という言葉から、「これを完了する」という言葉に切り替えることです。私はこれを「完了スイッチ」と呼んでいます。私は常に、自分の理想と、完了すべきことを書くとき、過去形で書いています。まるでもうやり遂げたかのように。

「何も起こっていない」というマインドから、「もうすでにやり遂げた」というマインドを変えることで、脳が活性化します。目標を設定するとき、「これをやりたい」と言わずに、「これを完了する!」と宣言すれば、途中で止めることなく、タスクを完了できるようになります。言葉と脳と直結させ、自分を行動できる人に変えてしまうのです。最後に3つの今やるべき「マスト」を書き出します。この3つの重要なタスク(マスト)をやり終えたら、あなたの人生は劇的に良くなります。偉大なことをするためにあなたは生まれてきたのですから、4つの地図を書き、世の中に貢献するようにしましょう。

まとめ

4つの地図を書くことで、自分のリミットを外せるようになります。そして毎日、自分が作った「ビッグ・ピクチャー」(自分の長期的なビジョン)を確認することで、行動する自分に生まれ変われます。世の中に貢献すると決め、他者のためにギフトを送る人生を選択することで、モチベーションが高まります。4つの地図を書くことで、自分の周りの人を助けるミッションを見つけることができ、無限のエネルギーが湧き上がります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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