1、数回、深呼吸をする。2、自分にこう言い聞かせる。「強みはあるが、ただ隠れているだけ。さあ、その強みを見つけるスイッチを入れて」と。こうして生まれたのが、強みスイッチである。強みスイッチは、電気のブレーカーのように働く。私は実際、頭のなかでスイッチを思い描き、そのスイッチがぱちんと音を立てて入り、それまで弱点に当たっていた光が消えて、新たに強みに光が当たるイメージを思い浮かべる。(リー・ウォーターズ)
子育てにはネガティブ・バイアスは禁物?
リー・ウォーターズのストレングス・スイッチ 子どもの「強み」を伸ばすポジティブ心理学の書評を続けます。私たち人間はポジティブな情報より、ネガティブな情報に反応します。この習性を理解しバランスを変えないと、子育てで失敗をおかします。
まず、思考の「ネガティブ・バイアス」について考えてみましょう。私たちがマイナス情報を重視するのは、脳がそう設計されているからです。私たちの脳は正しいものよりも間違ったものにすばやく、頻繁に気づくようにプログラムされています。この「ネガティブ・バイアス(偏向)」と呼ばれる特徴は意識する前に働くので、注意が必要です。
オハイオ州立大学の調査結果を紹介します。被験者に電極のついたゴムのヘッドキャップを被ってもらい、連続的に写真を見せて頭皮の電気活動を記録したところ、ポジティブな画像、ネガティブな画像、そのどちらでもない画像が混ざった写真を、コンピュータ画面ですばやく連続的に見せていくと、活発な電気活動が記録されたのは、ネガティブな画像を見せた時であることがわかりました。しかも、被験者自身がその画像の内容を意識的に理解する”前”に、反応が表れていたのです。ネガティブバイアスは、私たちがそうと気づく前に起きています。
ネガティブ・バイアスは、誰にでもある特徴です。どれほど陽気な人にも「ポジティブ・ネガティブ非対称性」の傾向があることがわかっています。
どんな人でもポジティブな情報よりもネガティブな情報を重視する。この傾向は、情報処理のごく基本的なレベルで起きるため、あらゆる場面で見られる。たとえば、あるできごと(いいできごとにしろ、悪いできごとにしろ)にどう反応するのか。どんな信頼関係を築くのか(あるいは築かないのか)。初対面の相手に対して、私たちは無意識のうちに相手の悪いところを探す。そして、それは初対面後も影響を及ぼす。つまり、その相手は、よい行為をたくさんしないと、マイナスの第一印象を拭えない。そのいっぽう、どれほど第一印象がよくても、悪い行ないをすればすぐによい印象は覆ってしまう悪い印象はすぐに定着し、よい評判はすぐに失われる。
このネガティブ・バイアスは私たちの進化の過程で形成されました。私たちはネガティブ・バイアスのおかげで危険を免れてきたのです。もし、私たちの祖先が注意を払わなければ、天敵に急襲されてしまいあっさりと命を落としていたはずです。ネガティブ・バイアスがあることで危険を察知できるのです。しかし、天敵が少なくなった現代にネガティブ・バイアスに引っ張られるのは得策ではありません。
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強みスイッチを使って、子供を評価しよう!
子育ての場合には、子どものポジティブな行動よりもネガティブな行動に目がいってしまう。そしてそのせいで、一部の情報だけを見て判断し、子どもの本当の姿を正しく捉え損ねてしまう。
親はわが子の全体像を見ずに、ネガティブな情報に目をやりがちです。しかし、どんな子どもにも強みがあるのですから、その強みをまず探すようにすべきです。ネガティブなことに注目するネガティブ・バイアスは、現実を歪めてしまっているのですから、それを矯正するのです。もっと現実を正しく捉えることが重要なのです。ポジティブな面は軽視されると、子供たちは本来の力を発揮できません。子どものネガティブな面ばかりを見るのではなく、ポジティブな面をしっかりと見るようにしましょう。
親はそのために何をすればよいのでしょうか?リー・ウォーターズは「強みスイッチ」を使うとよいとアドバイスしています。
わが子の強みを見つける親になるためには、わが子の失敗や弱点よりも先に、わが子のすばらしい行動に光を当てなければならない。弱点ではなく、強みに焦点を合わせるのだ。そして、ついわが子の弱点に目がいってしまった時には、頭のなかの強みスイッチを使って、脳の「弱点モード」を一瞬で「強みモード」に切り替える。強みスイッチとは、弱点に目がいきそうになると、強みに注目するよう警告してくれる目覚まし時計だと考えるのだ。
意識を向けるところに、エネルギーは流れると言います。弱点に注目すれば、それが現実となって浮かび上がり、ほかの重要なことを押しのけてしまうのです。子どもの強みを見つける気持ちがあるのなら、必ず強みは見つかります。怒りを爆発させる前に強みスイッチを使って、子どもの良さを引き出しましょう。子どものたくさんの強みに気づくことで、親子の関係をよりよくできるはずです。
私も子どもとの付き合い方を変え、強みスイッチを活用しようと思います。子どものポジティブな面を引き出し、お互いの人生をエンジョイしたいです!
まとめ
私たちの脳にはネガティブ・バイアスがあるために、子どもたちの弱みに目が向いてしまいます。
この脳の特性を強みスイッチを使って、矯正しましょう。大きく新呼吸し、子どものネガティブなことを批判する前に、ポジティブなことを褒め、子どもに自信をもたせるようにするのです。このポジティブな態度がよい子育てにつながり、我が子を強くしてくれます。
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