ユヴァル・ノア・ハラリの教育論!変化に対応できるテント型教育とは何か??

子どもたちが今、学校で学んでいることの多くは、彼らが40歳になる頃には無意味なものになっている可能性が高い。というわけで、私にできる最善のアドバイスは、こうだ。強靱な精神力やEQ(心の知能指数)にフォーカスせよ。人生はこれまで大きく二つのステージに分けられてきた。まず学習のステージがあり、これに仕事のステージが続く。(ユヴァル・ノア・ハラリ)

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今こそ子供の教育を見直すべき!

週刊東洋経済12/1号ホモ・デウス: テクノロジーとサピエンスの未来の著者のユヴァル・ノア・ハラリのインタビューが掲載されていました。人生100年時代はAIやロボットが私たちの働き方を激変させるはずです。私たちの子供世代は今までの常識が全く通用しなくなり、今よりも生きるのがもっと難しくなるとハラリは述べています。一部のエリートはやがて神のような存在「ホモデウス」になるというのが彼の主張ですが、多くの一般人は進化できずに、「無用者階級」になり下がってしまうかもしれません。

今すぐにこの変化が起こるわけではありませんが、サピエンスのアップグレードは、無数の平凡な行動を通して、徐々に進んでいきます。その時に子孫が慌てないために、今から教育には注意を払う必要があります。今の子供達が学校で学んでいる知識はすぐに古くなり、新しい世界では全く使い物にならなくなります。暗記中心の同質的な教育では個性は育ちません。変化に対応することを学ばない限り、長い人生で失敗する確率を高めてしまうのです。変化に対応できるようにするために、レジリエンスを鍛えたり、周りの人との関係を強化することを子供たちに教えなければなりません。

2050年の世界や仕事がどうなっているかは誰にもわからない。どのようなスキルを次世代に教えるべきか、誰も答えを持ち合わせていないということだ。

一人一人の個性を無視した教育はやめ、自分が得意なもの、貢献できものを見つけられるように子供たちを育てるべきです。当然、キャリアを乗り換えていく教育が必要で、子供たちに柔軟性を身につけるようにしましょう。人生にはなんども変化のタイミングが訪れることを教え、一生学び続けることが重要だと伝えるのです。自分の価値が何かを明らかにし、それで他者に貢献できるように子供を育てないと、変化に対応できなくなります。

人生の第1部では、自分が何者であるかを明らかにし、人間的なスキルや職業的なスキルを身に付ける。そして第2部では、このようにして確立したアイデンテイティや能力を生かして世の中を渡り、生計を立て、社会に貢献する、ということだ。

落ちこぼれずに生き残るためには、一生学び続け、自己を絶えず刷新し続けるしかありません。変化には精神的な苦痛が伴いますが、10年ごとに自分の棚卸をし、時代に適応する努力を続けるべきです。 

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石造りの家ではなく、折りたたみが簡単にできるテントを目指せ!

40歳になって自身を作り替えるというチャレンジに耐えられる人は、そう多くはいないはずだ。仮に40歳で何とか自分の生き方を変えることができたとして、50歳になってもそれを 繰り返す気になれるだろうか。さらに60歳になったときに、またしても自己変革が必要になったとしたらどうだろう。

現代の教育制度の多くは、このような不安定で緊張感に満ちた人生には対応できていないとユヴァル・ノア・ハラリは指摘します。子どもたちに教えなければならない最も重要なこととは、変化にあらがうのではなく、変化を前向きに受け入れられるような特性なり、自己イメージなりを築くべきだと言うのです。変化を厭わないマインドセットを持つことが、人生100年時代に必要なスキルなのかもしれません。

古い時代の教育は、石造りの家を建てるかのように人を育てた。入念に基礎工事を行い、がっしりとした壁を造る。だが、いま必要とされているのは、折り畳みが簡単にできてすぐに移動できるテントのような人々を育てる教育だ。

何が起こるかわからなかい世界には変化への適応力が求められます。様々な知識と体験を重ねながら、問題を解決できるスキルを身に付けるべきです。未来に求められる人材になるためには、過去の自分を捨てて、新たな学ぶ勇気を持つことが重要です。自己変革を辛いと考えるのではなく、楽しむぐらいの気持ちでいた方がよさそうです。

私は40歳を越えたあたりから、自分より若い人や異性から学ぶようにしています。自分にはないものを持っている人たちと話し、自分に刺激を与えています。最近では大学生とも積極的に会うことで、彼らの視点を学んでいます。新たな興味対象を見つけたり、流行りの店やサービスを教えてもらい、それを試すようにしています。また、様々な国に出かけ、視点を多様化するようにしています。自分の家を石造りにするのではなく、すぐに移動できるテントにすることで、人生100年時代を楽しみたいと思います。

まとめ

人生100年時代には自分を絶えず自分を作り替える必要があります。世の中の変化にスピーディに対応するためには、新たな知識を得たり、体験を重ねる必要があります。貪欲に知識を吸収して、自分を古くさせないようにすべきです。変化を厭わないマインドセットを持つことが、人生100年時代に必要なスキルなのかもしれません。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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