國分利治氏の地道力の書評

例えば、「5年で100万円貯める」という目標を立てたとしましょう。目標を達成するために、最初にやらなければいけないのは、小学校で習った割り算です。5年で100万円ということは、1年なら20万円。1カ月なら約1万6600円。1日なら約550円と、具体的なノルマに落とし込むことができるのです。貯金がゼロの時点では、とても大きな金額に思えた100万円も、一日たった550円で済むことがわかれば、ものすごく気持ちがラクになります。割り算することは、目標に近づくためのとても大切な手法なのです。(國分利治)

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目標を達成するためのたった一つのルール

日本全国に221店舗の美容室を構えるEARTHグループ代表の國分利治氏の地道力を読了しました。裸一貫で地元から新宿歌舞伎町に出てきた國分氏は、目標達成するために、逆算力を活用します。明確な目標を決め、締め切りを設定し、地道に行動することで、経営者になるという夢を短期間で達成しました。

國分氏は目標がない人は成功しないと述べています。100万円貯めるのも、締め切りから逆算すれば、難しくなくなります。大きな目標を細く切り刻むサラミスライス法を活用すれば、誰でも100万円を貯められます。しかし、多くの人は何気ない夢を語るだけで、ダラダラとした怠惰な生活を送ってしまうのです。

目標と期限を明確にして、割り算をちゃんとしていれば、行動できるようになります。多くの人は1日の目標がわかっていないから実行に移せないだけなのです。100万円の貯金が目標ではなく、「○○万円あったらいいなあ」という夢だけの人は、「今月は使っちゃつたから、また来月から貯め始めればいいや」の繰り返しで、どんどん夢から現実性がなくなり、目標から離れていってしまうのです。これを避けるためには、覚悟を決め、そのためのデッドラインを作成し、目標を小さくスライスするのです。あとは地道に1日の目標をクリアすれば、締め切り通りにゴールに到達できるのです。「困難は分割せよ!」という名言をあのデカルトも残しています。

今、頑張れていない自分を、頑張れる自分に変えるのが、夢を目標にシフトすることです。期限を決めて、逆算するだけでいいのです。

夢を目標にシフトさせることで、「今 、財布の中に550円で 、帰りにビールとつまみを買って帰ろうと思ったけど、ちょっと我慢しておくか」と、行動に変化が起きてくるようになります。性格を変えるのは難しいと思いますが、マインドセットを変えるだけで、自分の行動をコントロールできるようになります。

地道にコツコツできる人は成功して、それができない人は脱落する。努力を惜しまない天才(私は天賦の才に恵まれた人などいないと思っています)は別として、ほとんどすべての人間は、否応なくこのルールの中で生きています。 成功している人のほとんどは、若い頃「休まずに3年働く」という時代を経験しています。多くの人は、能力があるから成功すると思うかもしれませんが、私は能力もさることながら、精神的なタフさが不可欠な要素だとも思います。

最初から大きな目標を作ると、途中で嫌気がさしたり、困難にぶつかった時に諦めてしまいがちです。大きな目標を小さく切り刻む事で、日々の達成感が得られ、自信を持てるようになります。大きなも目標でなくとも、小さな目標を立てて、それをクリアするうちにできる自分をデザインできるようになるのです。

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成功者が読書をする理由

國分氏は成功者は必ず読書をしていると指摘します。このブログのメッセージと同じことが書かれていたので、以下引用します。

仕事だけしていたのでは、出し続けていつか頭がガス欠を起こしてしまいます。出した分だけ、使った分だけ、どこかで新しい知識や考え方をインプットする機会を設けなければ、自分を成長させることができません。成功するためには、時間を有効に使わなければなりません。当たり前のことですが、みんなと同じことをしていたら、みんなと同じ程度にしかなれない。つまり、抜きん出た結果を出すことなどできないということです。人よりも大きな結果を出すためには、自分の成長を速めなければいけません。自分の成長を加速させてくれるのが本なのです。

成功者は絶えず次のレベルを目指し、読書を続けます。私の周りの成功者もみな読書家で、いつも新しい本にチャレンジしています。レベルアップをするためには、本は欠かせません。一般人が本を読まなければ、成功者との差はどんどん広がってしまいます。本を読み、それをアウトプットすることで情報が集まるようになりますから、インプットとアウトプットを習慣にするようにしましょう。

忙しいという言い訳をやめ、空いた時間を読書に振替えることが成功者になるために必要なことだと思います。

成功している人が、人に追い抜かれないように、さらなる自分のスキルアップのために、寸暇を惜しんで本を読んでいるのです。その現実を前にすれば、本も読まずに成功しようなんて、おこがましい話です。

私は失敗した時にいつも本から新たなエネルギーをもらいます。失敗した時こそがチャンスの入り口だと考えられるようになったのも、たくさんの経営者の本を読んできたからです。

國分氏も失敗した時のマインドセットの作り方を紹介しています。

ビジネスには失敗がつきものです。どんなに能力があっても失敗します。失敗するとお金も人も離れていきます。その孤独感たるや、かなりのものです。結局、成功とはその苦しい時期を乗り越える力があるかどうかにかかってくるのです。

國分氏は1日も休まないことで、経営者マインドを手に入れたと言います。苦しい時期の乗り越え方は人それぞれだと思いますが、苦しい時に逃げないことが、成功につながります。私もこのブログを9年間書き続けていますが、続けることであきらめない心が養われました。自分に自信をつけるためには、地道に継続することが必要で、その地道力によって、人から信頼されるようになるという著者の話に共感を覚えました。

まとめ

EARTHグループ代表の國分利治は「今日、頑張れない人に未来はない」と述べています。自分の目標を明確にし、デッドラインを作り、地道に行動すれば、結果を残せるようになるのです。大きな目標を割り算し、食べられるサイズに変えるようにしましょう。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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