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情報吸収力を高めるキーワード読書術
著者:村上悠子
出版社:フォレスト出版
本書の要約
キーワードを設定して検索するように読む「キーワード読書術」を実践すると、ビジネス書を自分の武器に変えられます。著者の行動で真似すべきものが見つかったら、それをすぐに行動に移しましょう。自分の課題を明らかにし、「キーワード化」することで、著者からの学びを増やせます。
読書で結果を出すために、キーワードを設定しよう!
人は、自分が見ると決めたものしか見えない。だから、本を読む前には必ず何を見るか、「キーワード」を決めておかなければなりません。キーワードを制する者は読書を制する。(村上悠子)
フォレスト出版さんから本書を献本いただきました。今までこの書評ブログでは様々な読書術を紹介してきましたが、今回のテーマは「キーワード」です。著者は「情報クリッピングマスター」と呼ばれる記事収集のプロです。14年にわたり、クライアントに20万点以上の記事を提供してきた実績もすごいのですが、読書術を書くだけあって、本好きで、今までに3500冊以上の書籍を読破しているそうです。
ビジネス書を読む際には、キーワードを設定すべきだと著者は言います。アンテナを立てることで、欲しい情報が手に入るようになります。結果を出さなければ、読書はただの暇つぶしになってしまいますが、脳の焦点化を読書に取り入れること=読書前にしっかりとキーワードを設定することで、本から受け取れる情報のレベルが変わります。
「キーワードを制する者は読書を制する」というのが、著者の読書における行動指針ですが、”NO KEYWORD,NO READING”という著者のメッセージを思い出すようにすると、本からより多くの学びを得られるはずです。
クリッピング会社がクライアントから「キーワード」で注文を受けるように、あなたも「自分株式会社」が必要な情報に含まれる「キーワード」を、自分に注文します。そして、そのキーワードが含まれる文章を、自力で見つけるようなイメージです。読書とは、自分の未来に「お金」と「時間」を投資する作業です。
「クライアントが必要な情報を、調査料金をいただいて、代わりに収集する」のがクリッピング会社の仕事で、著者はこれを読書に当てはめることで、読書の価値を高められると言います。特に、ビジネス書を読む際には、キーワードを設定しなければ、ゴールにはたどり着けないと考えるようにしましょう。
著者の行動を吸収する!
ビジネス書は自分の「良くないところ」や「うまくできないこと」を変えたいと思って読むもの。「A→B」に変化するためには、本を読んだあとに何かーつでも「現実の行動」を変えないといけません。SAYやTHINKだけではダメ、大事なのはDOです。そこで、ビジネス書を読むときは、「精神論」ではなく「行動」が書いてあるフレーズに注目してみてください。
お酒を飲んでいる時の私はこの「行動する読書」を先延ばししていました。著者の良いところを自分ごと化しなかったために、自分を変えられずにいました。しかし、13年前に断酒した時に、本との向き合い方を変えました。ビジネス書に書かれている著者のメッセージを実践し、よい習慣を増やすことにしたのです。会社をやめ、独立できたのも、多くの著者から勇気をもらえたからだと感謝しています。行動のない読書は、ただの暇つぶしでしかないと考え、本を読んだら、必ず行動するようにしましょう。
私は日々の課題の解決を読書というインプットで解決しています。当然、キーワードをいくつか設定し、私のアンテナに引っかかった著者のアドバイスや経験をブログに書きながら整理します。著者の行動を盗むと決めたら、アクションプランを作り、小さな一歩を踏み出します。よいと思ったら、どんどん行動に移すことで、結果を出せるようになります。
記事をアウトプットするのは自分のためであり、私のクライアントのためにもなります。最近では、社外取締役やアドバイザーをしている会社の経営者や起業を目指す人たちの顔を思い浮かべながら、本を選ぶようにしています。彼らの課題を解決するためのキーワードを設定し、クライアントの課題を解決することも私の読書の目的になっているのです。
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