超スピード文章術
上阪徹
ダイヤモンド社
本書の要約
文章の中身である「素材」を集められれば、スピーディにわかりやすい文章を書けるようになります。❶書く目的と読者を定める ❷素材を集める ❸素材を組み立てる ❹一気に書ききる ❺見直すという5つのステップの「素材文章術」を身につければ、ビジネス文章で困らなくなります。
スピーディにわかりやす文章を書きたければ、素材を探せ!
かつて文章を書くのが大嫌いで、300字書くのに丸1日かけていた私が、長い文章をスラスラ書けるようになったのは、1つの大きな「気づき」がきっかけでした。それは、「文章とは、かくあるべし」「うまい文章を書かなければいけない」などという「うまい文章」の呪縛から脱却したことです。(上阪徹)
ビジネス書ライターの第一人者で、毎月一冊という驚異的なスピードで出版を続ける上阪徹氏。その上坂氏も最初は文章を書くことが苦手だったといいます。ではどのように、彼は文章を書くスキルを上達させたのでしょうか?そのヒントが書かれているのが、本書超スピード文章術です。
ビジネスの世界では、表現力豊かな「うまい文章」が求められているわけではありません。必要なのは文書のわかりやすさで、読者にしっかりと自分の考えを伝えることです。
多くの人は、いきなり文章を書き始めますが、これでは辛くなるのは当たり前。文章執筆における失敗の原因は、ゼロから文章を作ろうとすることにあります。著者も「素材」がないと文章を書けないと言います。文章を書くことが決まったら、まずやることは、適切な素材を探すことなのです。
文章を書くことが決まった瞬間から、常にアンテナを立てている。そしてどんどん素材を集める。そうすれば、書く前に、書く内容が準備されている状態になる。だから書くことに困らず、速く書けるのです。
文章の中身である「素材」を集められれば、スピーディにわかりやすい文章を書けるようになります。文章を書く際に必要な素材は以下の3つになります。
①独自の事実
②エピソード
③数字です。
素材文章術の5つのステップ
「素材文章術」のステップは以下の5つになります。
❶書く目的と読者を定める
・「読者に感じてもらいたいこと」を決める
・頼まれて書くときは、依頼者に「真の目的」を確認する
・「みんな」に向けて書かない
・具体的な「1人の読者」を特定する
・読者が決まらなければ「知人の1人」に決めてしまう
・読者の「興味」と「知識レベル」を調べてから書く
❷素材を集める
素材は、あればあるだけ、心理的な負担が軽くなります。 もし素材が多すぎても、あとで削ればいいだけです。 素材は「早めに、たくさん集めて、あとで削る」というのが、最もロスがないプロセスなのです。
素材をできるだけ、多く集め、不要だと思えるものは後で削りましょう。
❸素材を組み立てる
目的に応じた素材を集めたら、構成を考えましょう。
❹一気に書ききる
「多く書いて、あとで削る」が一番速いです。締め切りを決めたら、書くことに集中し、短時間で仕上げましょう。
❺見直す
読者視点で内容を見直し、わかりやすい文章を心がけましょう。
毎月、本を出版している著者は、本を書く際に2000文字を一塊(ひとかたまり)にすべきだと言います。
10万字ではなく、2000字の原稿が50個集まっただけだ、と。10万字を一気に書くのは大変だが、2000文字の原稿なら書き慣れていた。ならば、2000文字の原稿を50個書けばいいだけじゃないか、とわかったのです。私が書いた本の多くは、おおよそ50個の項目から成り立ってます。「5日」というのは、2000字の原稿を1日10個作ればいい、ということです。
私も最初の本を出版した際に、この考え方で執筆しました。1500文字の記事を積み重ねれば、3、4ヶ月で本を出版できると考え、毎日コツコツと短文を積み重ねていきました。大きな肉の塊をスライスし、食べやすくする「サラミスライス法」で10万文字も怖くなくなります。
文章を書く目的と読み手に対する意識を明らかにし、最適な素材を集めましょう。私はこのブログを毎朝、1時間程度で書きますが、著者のメッセージという素材があるから書けるのです。経営者に役立つ本を選び、経営者に喜んでもらうためにこのブログを書いていますが、経営者が欲しい情報というアンテナを立てることで、さまざまなビジネス書と出会えるようになりました。
日々のインプットとアウトプットのおかげで、多様な情報が脳に蓄積されていきます。読書と書くことを習慣化することで、脳の中で情報がつながり、クライアントに良いアドバイスができるようになったのです。
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