最近の研究によると、食生活を改めたり、もっと運動したり、喫煙をやめたりしなければ心臓病で死にますよと専門医から警告されたとき、実際にそのように自分を変えることができる人は7人に1人にすぎないという。たった7人に1人だ!しかし、生活習慣を変えない6人だって、長く生きたいと望んでいる。長く生きて、もっと多く夕陽をながめ、孫の成長を見守りたいはずだ。そう、この人たちは自己変革の重要性を理解していないわけではない。自分を変える背中を押すインセンティブもきわめて強い。どこをどう変えればいいかは、医師から明確に指示されている。それなのに、自分を変えられない人が7人のうち6人、すなわち約85%もいるのだ。(ロバート・キーガン)
ロバート・キーガンが指摘するように、本当に自分の行動を変えるのは大変です。
ドクターから死ぬと忠告されても、喫煙などの悪習慣をやめられない人が多いのです。
此の期に及んでも生活習慣を変えられない人が全体の85%もいるのです。
以前の私も飲酒という悪習慣から脱出できず、もがき苦しみました。
悪い習慣を良い習慣に置き換えるためには、どうしたらよいのでしょうか?
私も人間ドックのたびに医者から節酒を勧められましたが
そのたびにまだ大丈夫だと、自分で勝手に判断してお酒に逃げていたのです。
しかし、今から9年前の44歳の時に
ドクターから10年後の生存確率が50%以下だと言われ目が覚めました。
お酒をやめることを決断したのです。
お酒をやめるという目標を設定しても、なかなかやめられないことは
過去の経験値でわかっていましたので、私は習慣化の本を読み漁りました。
何冊か読むうちに、決意とイメージの力を活用することがポイントだと気づいたのです。
習慣化のためには最低でも21日から180日程度の継続が必要になります。
途中であきらめないためには、なぜ飲まないのか?を明確にする必要があったのです。
まず、私は禁酒ではなく、2度と飲まないこと(断酒)を決めました。
そのため、仲の良かった飲み友達と会うのをやめて
一人の時間を増やしたり、朝活に参加するようになりました。
通っていた飲み屋に行くのもやめて、ファミレスやカフェでの時間を増やしたのです。
次に、自分の明るい未来をイメージしました。
10年後の自分が、健康で成功しているとイメージすることで
ポジティブな気持ちで、生活をやり直したのです。
飲むのをやめた私はダイエットに成功し
肝機能の数値も改善するなど健康を取り戻すとイメージし
夜型の生活を朝型にシフトするなど、意識と行動を変えました。
他にも家族との時間を楽しんでいる自分や
著者になっている理想の自分をイメージしたのです。
そして、それを紙に書き出して、いつでも読み返すようにしました。
悪い習慣をやめて、達成したいことを書き出すことで
常に目標を思い出すことができるようになります。
お酒が飲みたくなった時には、そのリストを見返すことで
今の快楽ではなく、未来の自分を良くしようと思い
飲まないことを選択できるようになったのです。
この繰り返しによって、だんだんと私はリストを見なくても
お酒を我慢できるようになり、生活習慣を改善していったのです。
悪い習慣を止める時には、ただ単に目標を作るだけでは誘惑に負けてしまいます。
悪い習慣をやめることによって、手に入れられる未来をイメージし
それを全て書き出して、リストにすることが有効です。
今でもリストを書き出す習慣を私は続けています。
iPhoneのEvernoteのアプリに、自分の未来のイメージを書き出しています。
毎朝、5つの夢をタイプして、そのための行動を意識するようにしています。
夢リストを書き続ける習慣によって、多くの関連情報や人を引き寄せられるようになり
以前よりも夢の実現スピードが速まっています。
いかなる行為も、やがて習慣となる。そして習慣は、時が過ぎるとともに力を増す。(トライオン・エドワーズ)
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Mosque & UFO via photopin (license)
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