人生が平穏なとき、多くの人は、その状態が「ずっと続く」と考えている。だが 、時代が変わって不況になったり、不運にもトラブルに見舞われたとき、思い浮かべていた未来を見失って、慌てふためいてしまう。自分が置かれた状況を理解したあとは、ひどく悲観的になり、いまあるつらさや苦しみが、やはり「ずっと続く」と考えてしまう。しかし、未来永劫同じ状況が続くことはありえない。歴史をひもとけばわかるはずだ。つらさや苦しみはいつか必ず終わり、いずれ、人生には好転の機運がきざしてくる。(斎藤茂太)
斎藤茂太氏のモタさんの心がフワリと軽くなるちょっといい言葉を読むと
嫌なことがあっても、すぐに元気を取り戻せます。
確かに、人生は谷あり山ありですから、いつまでも良いことが続くわけでありません。
意外に、絶頂な時に「まさか」という坂が突然現れたりします。
突然トラブルに巻き込まれることで、私たちは慌てふためいてしまうのです。
しかし、どんなに大きな嵐でも長続きしないと信じて、気持ちをポジティブにするのです。
自然の摂理同様、やがて、どんな困難も立ち去っていきます。
悪いことが起こった時に、気持ちをネガティブにしてしまうと、なかなか立ち直れません。
嫌な気分を放っておくと、不安が増殖して、ますます嫌なことを引き寄せてしまいます。
そんな時に、齋藤氏の冒頭の言葉を思い出すことで、私たちは立ち直れます。
「つらさや苦しみはいつか必ず終わり、いずれ、人生には好転の機運がきざしてくる」と思うことで
自分の行動をポジティブに変えてしまうのです。
悪いことが起こった時には、「大丈夫、やがて終わる」と考え
必要以上に落ち込まないようにすれば、気持ちを楽にできます。
良いことが続いた時にも、有頂天にならずに
気持ちを引き締め、努力を続けることが肝心です。
また、成果が出ない時にも、必ず自分が成長していると信じましょう。
遠くの目標に向かって、確実に前進していると考えれば良いのです。
目的に向かってがんばっていても、なかなか成果が出せず、落ち込んでしまうことがあるかもしれない。だが、そんなときには、努力する前の自分と、現在の自分をくらべてみてほしい。本当になにも変化が見られないだろうか?いや、決してそんなはずはない。目標まではまだ遠くても、確実に前へ進んでいるはずだ。遠くの目標を見つめて、距離の長さを嘆くより、少しだけ先を見て、一歩一歩確実に足を前に出してみよう。
途中であきらめてしまえば、今までの努力は水の泡になってしまいます。
目標がどんなに遠くに見えても、毎日歩いていれば
確実にゴールまでの距離は短くなっています。
続けることはつらいのですが、途中でやめてしまうのは、とてももったいないことです。
もし、心が折れたら「本当に変化がないのか?」と自分に質問してみましょう。
1年前の自分と比較して、継続することで変わった部分を書き出してみるのです。
その作業を通じて、思った以上に自分が成長していることに気づけるはずです。
ふと顔を上げたとき、驚くほど前に進んだことに気づくだろう。長い人生、ちょっとした足踏みに短気を起こさないで、じっくりと歩いていこうではないか。長い人生経験を積んだ私には、断言できる。人生には「無駄な時間」、「無駄な経験」は、決してないのである。
斎藤茂太氏が書いているように、意外に自分が前進していることに気づけます。
足踏みをしている先には、明るい未来があると信じて行動すれば、習慣力と忍耐力を養えます。
自ら積極的に動いた場合は、無駄な時間を過ごしたことにはなりません。
その経験がやがては、良いことを引き寄せてくれるはずです。
数年後にその体験が、自分を変えたキッカケだったとわかるのです。
長い人生では、そのようなことがよくあります。
点が点が繋がることで面白いことが起こると信じて、努力を続けましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Bridge through the fog in the Village of ‘Paranapiacaba’, Santo Andre city – Brazil via photopin (license)
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