たしかに英国人は、ちょっとしたことにも必ずサンキュウとつけ加える。デパートで買い物をしても、店側はもちろん、買った人も「キユッ」。駅で切符を買っても「キュッ」。この小さな感謝が、人間関係をどれほど和らげているか、はかりしれない。この「キュッ」に必ずニッコリと微笑み毒を添えるところが、またいい。(斎藤茂太)
高校時代の英語の先生がイギリスに留学していた時の話をよくしてくれました。
イギリス人はいつでも「キュッ」と笑顔を向けてくるそうですが
最初のうちはこの意味がわからなかったそうです。
何日か滞在するとこの「キュッ」がサンキューだとわかり
すぐに先生も「キュッ」を真似して、使い始めたそうです。
これだけで、イギリス人との会話が楽になったと話してくれたのを
斎藤茂太氏のいい言葉は、いい人生をつくるを読みながら
35年ぶりに思い出しました。
「ありがとう」は、人間関係の潤滑剤で
いつでも積極的に口にすべき大切な言葉なのです。
いい言葉は、いい人生をつくる [ 斎藤茂太 ] |
(イギリスは)個人主義の国だからこそ相手の人間性を尊重する大切さを知っているのだろう。この例のようにマナーとは、自分がしてほしいことを他人のためにし、自分がされたらイヤなことを避けることにほかならない。たがいの心の健康法なのである。そして、別にお礼をいわれたいと思ってしているわけではないが、やはり、他人のためを思って何かをした場合は、「ありがとう」の一言が聞きたいものだ。だから私は、どんなことでも、家内や孫に対しても、「ありがとう」と声にはっきり出していうように心がけている。
自分が「ありがとう」と言ってもらった時のことをイメージしてみれば
「ありがとう」のパワーを実感できるはずです。
そうであるならば、周りの人にもはっきりと「ありがとう!」と伝えてみましょう。
これだけで、お互いのストレスを減らせ、幸せになれるはずです。
その際、笑顔を付け加えると、より良い関係がつくれるはずです。
会社でもそうだ。目の前のものを手渡してもらったり、エレベーターの開閉ボタンを押して待ってくれたというようなささやかなことでも、必ずはっきり「ありがとう」というようにしよう。とくに上に立つ者ほど、部下への「ありがとう」を忘れないようにしたい。
できる人ほど「ありがとう」をちゃんと言っている気がします。
周りの人だけでなく、今受けている恩恵にも
感謝の気持ちを持つことで、私たちはより幸せな気分になれます。
持っているものや家族や仲間に感謝することを習慣化することが
幸せになるための秘訣なのです。
最後に本書に紹介されている谷川俊太郎氏の言葉を紹介します。
長い間、一緒に暮らして、その間に芽生える感情こそが「愛」。(谷川俊太郎)
いい言葉は、いい人生をつくるを読むだけで、私たちは気持ちを豊かにできます。
是非、本書をご一読ください。
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今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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